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タテナイケンタ監督作品 『幸福なる食卓』 

Friday, January 25th 2008

幸福なる食卓


飢えたふたりが、食卓ですれちがう  「いただきます」って言って欲しい・・・

ぴあフィルムフェスティバル2007入選
第16回 TAMA CINEMA FORUM グランプリ 





2008年1月26日(土)〜2月8日(金) 連日20:30〜
シネマアートン下北沢にてレイトショー

最新作 同時公開!445(ヨシコ)』 監督・脚本:タテナイケンタ





INTRODUCTION

本作は、ぴあフィルムフェスティバル2007入選、また、第16回 TAMA CINEMA FORUM グランプリと俳優賞をダブル受賞するなど、その男女のリアルな感情を丁寧に切り取った内容が様々な映画祭で絶賛を浴びた、中編作品。

監督のタテナイケンタは、本作が初の劇場公開作品となる、青森県生まれの30歳。今までの作品のほとんどを故郷青森での撮影にこだわっており、本作も冬の青森を舞台に、閉鎖的な北国に生きる中年女性と若い男の欲望を生々しく描いている。

主人公・節子を演じるのは、篠原あさみ。悲しくも、揺るぎない40歳の女性を熱演し、にて、俳優賞を受賞。そして、もう一人の主人公・加藤を演じるのは、演劇界で活躍する、劇団ラブリーヨーヨーの看板役者・加藤雅人。強烈に利己主義なスーパーの警備員を好演。


幸福なる食卓


巧みなストーリー構成と圧倒的な演技、そして、それを映し出す手持ちカメラが見事に三位一体となった『幸福なる食卓』は、恋愛映画でありながら、残酷なほどの人間の本質を浮かび上がらせる、まさに大人のための恋愛映画である。





STORY

長芋工場の事務員として平凡な毎日を送る中年女性・節子は、男に手料理を食べさせることが、究極の愛の表現だと信じていた


幸福なる食卓


ある日、付き合っていた同僚の男から一方的に別れを告げられてしまい、節子は寂しさを紛らわすため、スーパーで万引きをする。だがその夜、節子のもとにスーパーの警備員・加藤が現れ、万引きをネタに襲われる。

その時はなんとか返り討ちにするが、自分に女を感じてくれた加藤に対して、逆に惹かれ始めた節子は、次の日加藤のもとを訪れ、声をかける。「夕飯食べに来ない?





STAFF

監督・脚本・編集:タテナイケンタ

製作:蓼内耕太
撮影:ボクダ茂
録音:與語哲士、長尾風汰
制作:森野奈津子
音楽:榊原正吾


CAST

篠原あさみ、加藤雅人、鈴木あゆみ、植田祐介、山田清孝、汐月由奈、ボクダ茂





COMMENT

人間の欲望を描くことこそ、映画の使命ではないかと思う。 食べることだけでなく、食べさせるということに欲望を持ってしまった女。 しかし愚直なおいしさだけでは男はついていけない、 そこのヒネリこそ大事なのだよと、この映画は改めて考えさせてくれた。 いいとこついてきたな、タテナイ。 また欲深い女の強くてせつないやつ、見せてくれ!

篠原哲雄 (映画監督)


破綻した時の流れが快感へと変わり、 いつまでも不安に包まれていたいと感じてしまう。 タテナイケンタは誰もが抱える心の不安を、 映画のカタルシスに変えるマジシャンである。 まさに和製ラース・フォン・トリアーの誕生だ。

下山天 (映画監督)


映る筈のない「温」をいとも簡単に映し出すタテナイ映画。 気温、室温、体温。 それがタテナイ映画の「熱」となり観る者を刺激する!

光石研 (俳優)


喧嘩中でも鬱陶しくても、男は女の作った飯を食う。 まだ若い監督がこういうことを良く知っているものだと関心しました。 丁寧なキャラクター作りと神経細やかな物語。 難しいことを自然に仕上げています。エライ!!

吉野朔実 (漫画家)


「リアル」の捉え方が心地よかった。 役者さんの力量と、手持ちの長廻しの手法がうまく相俟って、男女の感情のやりとりが違和感なく伝わってきます。故郷の青森にこだわって撮り続けたいという志は頼もしく、海外へ向けて今後が楽しみな才能です。

大久保忠幸 (東映 国際営業部)


タテナイケンタ監督『幸福なる食卓』は、どこにでもありうる男と女のどうしようもない関係のもつれを、手持ちキャメラの長回しの内に、徹底的に残酷に、しかし淡々と描き出していくことで、突き抜けた美しさへと到達している。インディーズの条件の厳しさを、制約から凝縮力へと変え、身の回りの小さな世界を描きながら、近頃の日本映画にありがちなぬるま湯のような幸福の描写を完全に脱している。 40才も間近であろうヒロインが、ほとんどノーメイクの素顔をさらしてキャメラに冷徹に見つめ続けられるうちに、青森の冷たい空気と透明な光の中で凛とした奇跡的な輝きを放つ。この瞬間に、我々は日本映画界に新たなる才能豊かな演出家が登場したことを確信せずにはいられないだろう。 それにしても、カレーライスを二人分テーブルに並べてから男を待つ女は、もしかしたらどこにでもいそうなだけに、それだけで怖ろしく、かつ魅惑的である。

木村建哉 (成城大学専任講師・映画学)





ただ淡々と、ただ空虚に、青森の冬、静かにストーリーが続いていく。男が好きな、食べ物の何かを作ること。そして、2人分の食事が、テーブルに並ぶことに喜びを覚える女。それを食べることでさえ、面倒くさいと言ってしまう男。お互いの思いは、なかなか上手く交わらない。現実なんて、きっとそう。作った料理を食べてもらう相手は、誰でもいいのだと思う。でも誰かに、「いただきます」と言って欲しいのだ。食卓を通して、痛いほど伝わってくる、生きていることの虚しさ。この作品の食卓を通じて、あなたは「何」を思いますか?





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