Perfume Special Interview
最近、様々な音楽メディアを賑わせている Perfume 。とはいえ、彼女達が何者なのか未だによく掴めていない人が、
まだ結構 いるのかもしれない。 Perfume とはバンド ? アーティスト ? パフォーマンス集団 ? いや、どれも不正解。
彼女達を表わす最も適 切な言葉は、やっぱり“アイドル・グループ”だろう。
しかし ! そうは言ってもただのアイドル・グループでは決してないのだ。
結成当時はテクノポップって
何なのか、知りませんでした
まず、彼女達のプロフィールから簡単に紹介すると… Perfume は平均年齢 19 歳の 3 人による“テクノポップユニット”。
広島のアクターズ・スクールの生徒によって結成された。
「アクターズの頃は SPEED さんに憧れていました。憧れっていうか、もう“ SPEED ”そのものになりたかった(笑)」
(大本彩乃 / のっち)と語っている通り、彼女達は J-POP が大好きな平均的な音楽リスナーであった。
そんな 3 人は 2001 年に Perfume を 結成。“近未来テクノポップユニット”としての活動を歩み始めた。
「当時はテクノポップって何なのか、もちろん知りませんでした(笑)。特に勉強しようと思って聴いたのではなくて、
capsule さん を聴くようになってテクノが好きになったんです」(西脇綾香 / あ〜ちゃん)
capsule とは言うまでもなく中田ヤスタカのユニット。中田ヤスタカは 2003 年から Perfume のサウンド・プロデューサーを
務めている。そして、この出会いこそが Perfume の眩いばかりの輝きを生み出した重要なポイントだ。
「最初にテクノを歌った時はすごく困りました。“素っ気なく歌う”という歌い方が分からずに何回も歌い直したり、声の出し方が
上手くいかなかったりして、頭がいっぱいいっぱいになってしまってました。でも、今ではこの歌い方がとても心地よいです」
(樫野 有香 / かしゆか)
中田ヤスタカが生み出す超ハイセンスな楽曲× 3 人のフンワリとした感触の歌。このコンビネーションから生まれる音は
スウィートな刺激の玉手箱だ。しかし、自分達の凄さを知ってか知らずか、 3 人は至ってマイペース。その点はライヴでも
一貫している。マニアックな音楽ファンも唸る極上サウンドに包まれながらも、ガールズ・グループの真骨頂とも言うべき
キュートなダンスや佇まいは、ステージ上で決して揺るがない。“未曾有の刺激に溢れつつもアイドルとしての王道さも抜群 ! ”
というそのマジカルな存在感は、アウェイ戦であるロック・フェスでも大爆発する。昨年のサマーソニックでのステージは
今や伝説だ。
「最初は黙って立って見てたオシャレ BOY とオシャレ GIRL が、最後にはノリノリになってくれたことが、サマーソニックで
印象に残っていることです。感謝 ! わたし達もテンションが上がりました」(のっち)
「わたし達の最大の武器はズバリ !! ライヴでしょう(笑)。“誰にも負けない”と言うよりは、わたし達が一番大切にしている部分
です」(かしゆか)
大人っぽい感じに挑戦した
Perfume を見てもらいたい
そんな彼女達は昨年 9 月にリリースされた「ポリリズム」でいよいよブレイクを迎えた。 1 月 16 日にリリースされた
両 A 面シングル「 Baby cruising Love/ マカロニ」は、その勢いを一層加速することになりそうだ。
「今回はかわいくて切ない 1 枚になっています。 Perfume にしては珍しく、ミディアム・テンポで大人っぽい感じ。
1 回聴くと歌って口ずさんじゃう曲です。大人っぽい感じに挑戦した Perfume を見てもらいたいです」(あ〜ちゃん)
そして、嬉しいニュース ! 2003 年? 2004 年にリリースされ、長らく廃盤になっていた 3 枚のシングル
「スウィートドーナッツ」「モ ノクロームエフェクト」「ビタミンドロップ」が BOX セットで再登場する。また、完全限定生産で
発売されて一瞬でソールドアウトしてしまった幻のライヴ映像 DVD 作品『 Fan Service ? bitter ?』も通常盤仕様で
リリースされるという。新旧の作品が一気にリリースされることによって、 Perfume への追い風はますます強まることだろう。
今年の Perfume も要注目 !
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