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黒汁滴る女性ジャズ・ヴォーカル42傑C

Wednesday, December 19th 2007





Ketty Lester / Love Letters
4 Ketty Lester 『Love Letters』

 1962年のヒット曲「Love Letters」のオリジナルは、1945年にヴィクター・ヤング作曲により、エドワード・へイマンが作詞した有名映画のテーマ曲。このケティ・レスター、本国アメリカでは、ゴスペル寄りのソウル・シンガーとして多く認識されているだけあって、その歌唱は、実にディープで、ふくよかな感触を残す。





Debby Moore / My Kind Of Blues
4 Debby Moore 『My Kind Of Blues』

 アール・ハインズ楽団やレックス・スチュアート楽団に在籍していたこともあるデビー・ムーアの59年の名歌集。曲によっては、口笛のような「飛び道具」が飛び出すものの、その歌声とフィーリングは極めてブルージー。節回しのそこかしこに「黒汁が滴り落ちる」、まさに本特集にぴったりのシンガーだ。




Andy Bey And The Bey Sisters / Andy Bey And The Bey Sisters
4 Andy Bey And The Bey Sisters 『Andy Bey And The Bey Sisters』

 かつてはレアグルーヴ界隈、最近では本国アメリカのジャズ・シーンでも再評価熱の高まっているアンディ・ベイ。彼が、二人の姉のサロメ、ジェラルディンと共にヨーロッパに渡り、1956年に結成したのがこのトリオ。ピアノを、アンディ。ヴォーカルは、姉妹が担当。パリのBlue Noteに1年ほど籍を置き、67年に解散するまで、RCA、Prestigeから計4枚のアルバムをリリースした。本作は、64年のPrestige盤で、ケニー・バレルをはじめとする東海岸のジャズメンが、ナイスなバックアップをしている。




Mabel Mercer / Sings Cole Porter
4 Mabel Mercer 『Sings Cole Porter』

 イギリスはスタッフォードシャイア出身のシンガー、メイベル・マーサーは、芸能一家に育ち、幼少の頃から歌い続けていた。1938年に渡米し、そこでは、フランク・シナトラ、ナット・キング・コールといった面々がナイト・クラブに聴きに来るほどの評判だったという。本作は、56年に吹き込まれた、気品に満ちたコール・ポーター・ソングブック。彼女は、83年に83歳で亡くなるまで生涯現役を貫いた。




Ivie Anderson / I Got It Good And That Aint Bad
4 Ivie Anderson 『I Got It Good And That Aint Bad』

 若くしてこの世を去り、短い活動期間だったにもかかわらずアイヴィー・アンダーソンの名は、「エリントン楽団のヴォーカリスト」だけでなく、「ジャズ・ヴォーカルのパイオニア」として語り継がれている。本作は、エリントン・バンドでの14曲に及ぶ歌に加えて、病気でエリントンの元を去った後の時代の10曲を網羅。録音の少ないアンダーソンの全貌を捉えた貴重なアルバム。




<Diahann Carroll / Nobody Sees Me Cry
4 Diahann Carroll 『Nobody Sees Me Cry:Best of Columbia Years

 ミュージカル〜ハリウッド〜TV女優としてのキャリアも光る、真に華のあるブラック・スター・シンガー、ダイアン・キャロル。舞台等を経験してきただけはあるそのドラマ性と、しなやかでジャジーなセンスが程よく絡んだ歌唱には、同時代の他のシンガーをアタマ二つ以上は引き離した、スペシャルなものを感じさせる。Andre Previnとのコンビ作品を多数リリースしていることでも有名。本作は、バラードを主体としながらも、思いがけずのポップ・ナンバーも飛び出すコロンビア時代のベスト盤。ボッサな「Nobody But Me」がオススメ!




Elaine Delmar / Sneakin'Up On You
4 Elaine Delmar 『Sneakin'Up On You』

 ジャマイカ出身のトランペッターを父に持つ英国シンガー、エレイン・デルマーの68年CBSオリジナルとなる、所謂レア盤。白人的な洗練されたフィーリングと、サラ・ヴォーン的なテクニックを併せ持つ実力派。当時代ならではのグルーヴィーでファンキーなサウンドは、ソウル/ファンク方面でも需要高。「Ode To Billy Joe」激似の、ファンキー・ブラスが吠えまくるタイトル曲は、昨今レアグルーヴ・シーンでも取り沙汰されている超人気曲。




Dodo Greene / Ain't What You Do
4 Dodo Greene 『Ain't What You Do』

 訥々としたゴスペル・フィーリングに長けたドド・グリーンの59年Time原盤。エラやサラまでが彼女のステージを好んで聴きに行ったというほどの、素晴らしい歌唱力と表現力を持つ彼女。一般的には、62年のブルーノート盤『My Hour Of Need』が有名だが、本作でも、ダイナ・ワシントン、アルバータ・ハンター直系のブルース〜ゴスペル・テイストのコクがたっぷりと味わえる。エロ・ピンクなジャケットもどうだ、ぞっくぞくするやろ!




Amina Claudine Myers / Circle Of Time
4 Amina Claudine Myers 『Circle Of Time』

 ゴスペルをルーツに持ち、70年代にはAACM(Association for the Advancement of Creative Musicians−創造的音楽家の前進のための協会)のメンバーともなり、猛々しいフリー・ジャズ・パフォーマンスを行なってきたアミナ・クローディン・マイヤーズ。83年、イタリアのBlack Saintに吹き込まれた本作は、自らの歌の上手さだけに頼らず、あくまでスピリチュアルなアプローチの弾き語りで、魂の開放を表現している。




Sonny Sharrock / Linda Sharrock / Paradise
4 Sonny Sharrock / Linda Sharrock 『Paradise』

 ブラック・スピリチュアル系ギタリスト、ソニー・シャーロックの元奥方としても知られる、リンダ・シャーロックの、75年Atcoからの夫婦共同制作盤。Vortexからの『Black Woman』(69年)が、「ユニオン旗」を掲げ、60年代末の混沌を描いた作品ならば、こちらはさしずめ、戦い疲れた同胞達が互いに傷を癒しあう、そんな情景が目に浮かぶ作品と言えようか。リンダのスキャット、シャウト・・・歌詞にならない想いが、強烈に胸を打つ・・のは、やはりこの時代だからこそ?




まだまだ続く予定・・・


  



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