Glorious Soul Gemsシリーズ第2弾

Friday, December 28th 2007

The Glorious Soul Gems シリーズII

2005年に発売された【The Glorious Soul Gems】シリーズの第二弾が2008年1月に一挙9タイトル再発されます。監修は音楽評論家の鈴木啓志氏ということで今回も間違いないラインナップです。しかもボーナス･トラック収録の上、紙ジャケット仕様＆リマスターで再発。これはまとめ買いするしかないでしょう！

・監修：鈴木啓志氏
・米盤オリジナル紙ジャケット仕様
・ボーナストラック収録
・完全生産限定盤
・2008年DSDマスタリング
・ライナー訳・解説・歌詞・対訳

　Vibrations『New Vibrations』
本作は1966年Okehから発売されたアルバムでR&Bグループがスタンダード･ソングを中心にグループの歌う才能を最高度に発揮したアルバム。ジェイホークスとして50年代にロスで結成、ダンス･ナンバーに無類の強みを発揮します。後年、モータウンのテンプテーションズが同じことをやってビッグヒットとなりましたが、このアルバムはその嚆矢といったものです。Beatlesの「And I Love Her」、Doris Day「Secret Love」、スタンダードの「Canadian Sunset」などを独特なアレンジ、抜群のハーモニーで、聴く者を夢見心地の境地に誘います。メジャーなヒットのないグループですが、60年代LAソウル･グループとして音楽業界に重きをなし、McCoy'sの「Hang on Sloopy」の原曲「My Girl Sloopy」をヒットさせたグループ。ノーザンソウルやバラードにも磨きをかけOkehのトップグループに成長。ソウルフルな今のファンにフィットするものを中心に収録。

　Major Lance『Best Of』
Okehレーベルのトップ･スターで60年代シカゴ･ソウルの旗手がMajor Lance。1941年4月4日生まれ。シカゴ北西部の出身。大家族の中で育った彼は早くからひとり立ちをすることを夢見て、1963年、その願いは家内、才能ある1人のシンガーとして有名となった。本作はカーティス･メイフィールドの曲を歌い、バックアップしたベスト盤に、他レーベルのヒットも加えた決定盤。日本ではリアルタイムで紹介されることがなかったこともあり、ポピュラー的な知名度は低かったがカーティスの人気と共に、日本のR&Bファンをも虜にしている。

　Lou Courtney『I'm In Need Of Love』
1974年発売のソウル・アルバム。リラクゼーション、レイト・ナイト、ロマンティク、イン･ラヴ、ソフトといった形容がピッタリのマーヴィン・ゲイも顔負けの内容。この後、彼は1976年にRCAでアルバムを発表していますが、この1枚が格別の仕上がりで、今まで日本で発売されなかったのが不思議なくらい。曲は全てLouのオリジナルで、プロデュースはLou本人とジャニス･ジョップリンが好んで取上げたソングライター、ジェリー・ラゴヴォイの2人。スムースでメローなソウルに酔いしれる1枚！

　Intruders 『Save The Children』
1960年、ドゥーワップ･グループとして出発した彼等は、ケニー･ギャンブル＆レオン･ハフの初期から彼等と手を組んでフィラデルフィア･インターナショナル･レコードの発展に尽くしたグループ。時にオージェイズやハロルド・メルヴィン＆BNの影に隠れるグループですがマニアの間では最も好まれるグループの一つ。1973年に発表された本作は彼等の最高傑作と呼び声高い1枚で、MFSBのファンタスティックなサウンドに乗ってドゥーワップ･テイストに溢れた曲からメローなポール･サイモンの「母と子の絆」など彼等の豊かな才能に満ち溢れたアルバム。

　Trammps『Trammps』
1975年、ゴールデン･フリース･レーベルから発売したTrammpsのファースt･アルバム。Trammpsというと映画『サタデー･ナイト･フィーヴァー』に収録された「Disco Inferno」の大ヒットで知られるグループだが、フィラデルフィア・サウンドの礎を築いたMFSBと共に70年代のバ一句バンドとして活躍したグループ。このボーナス入りの盤は2002年にリリースされたもので、手堅い内容。日本盤のみ新規にボーナス･トラックを1曲追加収録。

　Soul Children『Finders Keepers』
名門Staxが倒産後、Epicに移籍後リリースした、男女混合ディープ・ソウル・グループSoul Childrenの通算5枚目のアルバム。当初は、ジョン･コルバート（J・ブラックフット）、ノーマン･ウェスト、シェルブラ･ベネット、アニタ・ルイスの男女2人ずつの4人組みだったが、シェルブラが抜け3人組みになったものの彼等のディープさが控えめになるはずもなく、プロデューサーにドン･デイヴィスを迎え、「Highway」や「Finders Keepers」などエキサイティングな名曲を残す。さらに絶品スロウ「If You Move I'll Fall」の濃厚さといったらどうだろう！Soul Childrenの名に恥じぬ傑作だ。

　Johnnie Taylor『She's Killing Me』
ゴスペルの若き新人、Stax/Voltのスター、レディ･キラーのバラード歌手、ディスコ･ソングの帝王など時代に合わせてカメレオンのようにそのスタイルを変えソウル界に君臨してきた、Johnnie Taylor。彼がStax/VoltからCBSに移籍し始めてのNo.1ヒット、それも初のシングル･プラチナに輝いた「Disco Lady」で国民的ソウル歌手に。本作は、 1979年にCBSからリリースした作品で持ち前のセクシーなヴォーカルは健在。日本では「Play Something Pretty」が評判を呼び、サム･クックの後継者は彼しかいないと言わしめました。ディスコ以降の隠れた名盤。

　Manhattans『Back To Basics』
1986年に発表したManhattansの名盤。ジェラルド･アルストンが在籍していた最後のアルバム。アルバム全編にオールドなManhattansへの回帰となっており、それが大成功。ボビー･ウーマックが数曲プロデュースと曲提供。さらにレジーナ・べルがゲスト参加しており、アルバムにエモーショナルな歌声が注入されている。CD化が切望されていた名盤。

　Khemistry『Khemistry』
1982年作品。82年、この年は80年代ソウルにとって実に輝ける年でした。ディスコ・サウンドの圧力に屈指鬱憤のたまっていたニューヨーク・サウンドが徐々に力をつけ爆発した年で、その波に乗ったのがワシントンDCの“ウィリー・レスター”、“ロドニー・ブラウン”の二人です。そのサウンド作りは特にダンス・ナンバーでさえ、えも言われぬ境地を作り出し、その理想的なモダン・サウンドは今聞いても素晴らしく映えています。加えて男一人、女性二人のヴォーカルのコンビネイション。とっておきのレア盤の紙ジャケットでの復活となりました。

さらに、ソウル･マニヤには嬉しい、ノーザン･ソウルのコンピレーションが2タイトルリリースされます。こちらは英国のSonyBMGがコロムビア、エピック、PIR、オーケー、ベル、エイミー、マラ、ゴールドワックス、デイトなどを結集してノーザン・ソウルのレアなシングルや佳曲を収めたマニア垂涎盤。本国では4枚組でリリースされましたが、日本では1＆2をソニー、3＆4をBMGからリリース！

　 『Northern Soul Story: Vol.1 The Twisted Wheel Vol.2』

　 『Northern Soul Story: Vol.2』