UK Rock通信 Vol.9

Thursday, November 22nd 2007

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Pick Up

Manic Street Preachers 『Louder Than War』 今年のサマソニで炎天下の中で見せてくれた熱いパフォーマンスと「リッチーに捧げる」と言って披露した"モーターサイクル・エンプティネス”にひたすら感動し涙が出そうになってしまったManic Street Preachers。キューバのハヴァナで行われたライヴを収録したDVD『Louder Than War: Live In Cuba』が待望の日本盤化！このライヴは、共産圏のキューバ史上、西洋諸国からのバンドとして初めてライヴを行うという歴史的な瞬間を収めたもので観客席にはカストロ議長の姿も！そしてなによりも、当時リリースされたばかりのアルバム『ノウ・ユア・エネミー』からパフォーマンスされている名曲の数々が、この後のツアーでは殆ど歌われなくなったという点でレア映像となっているということ！ライヴに定評がある彼らだけにこの映像は必見です！ ＜こちらのDVDもおすすめ＞『Forever Delayed』 ベスト・アルバム『Forever Delayed』の映像版ベストがこちら。マニックスの激動の14年間分の全ビデオクリップや（個人的にはリッチーが亀と遊んだり、雨の新宿で歌ったりしている日本で撮影された"Motorcycle Emptiness"が好きです）、カメラマンのミッチ池田氏撮り下ろしのフォトギャラリーなどが収録されたマニックス完全版！

Feature

今回は来年8月に16年振りのライヴを行うMy Bloddy Valentineの復活を記念した「シューゲイザー特集」をお届けします。

「シューゲイザー」とは90年代初頭にイギリスを中心にした巻き起こったムーヴメントで、音楽的には轟音フィードバック・ノイズと、浮遊感溢れる甘美なメロディ、囁くようなヴォーカルなどが特徴です。内省的に俯いてギターを弾くその様から、靴（Shoe）を凝視（gaze）＝シューゲイザー（shoegazer）という呼称が誕生しています。代表的なバンドとしては、My Bloody ValentineやRideなどが挙げられ、Cocteau TwinsやJesus & Mary Chainといった存在もシューゲイザーのルーツとして語られています。

My Bloody Valentine 『Loveless』     轟音ギターと流麗なメロディはその後のシーンへの影響力という点で無視できないシューゲイザーの名盤。まもなく超待望の新作が出る予定。               Ride 『Nowhere』     90年代の幕開けと同時に登場したRideのデビュー・アルバム。沈鬱ともとれるギター・サイケ系のサウンドは｢ドラッグなしで創造されるエクスタシー」とも言われた。

Chapterhouse 『Whirlpool』     こちらも外すことのできないChapterhouseの1stアルバム。Spacemen 3からの影響が色濃いサイケデリックでドリーミーなフィードバック・ノイズが渦巻く大名盤！               Slowdive 『Just For A Day』     シューゲイザー・バンドを輩出していたCreationから登場したSlowdiveの1st。Cocteau Twinsなどを彷彿とさせる耽美系な音作り。

Swervrdriver『Ejector Seat Reservation』     他シューゲイザー・バンドとは一線を画す激しい轟音ギター・ノイズとメランコリックなメロディが融合されたサウンドで人気だったSwervedriverの3rd。               Pale Saints 『Comforts Of Madness』     MBVやRideと比べてもかなり評価、知名度が低いため隠れた名盤となっているPale Saintsの1st。轟音ギター・ノイズとイアンの高音ヴォイスが美しい。

Lush 『Spooky』     ミキ＆エマを中心に活動していたLushの1st。透明感のある高音ヴォーカルとコーラス、耽美なサウンドで人気だった。Cocteaw TwinsのRobin Guthrieがプロデュース。               Amusement Parks On Fire 『Out Of〜』     APOFのデビュー・アルバム。轟音ギターのフィードバック・ノイズやストリングス、ピアノをフィーチャーしたサウンドはマイブラ・チルドレン。

Film School『Hideout』     サンフランシスコ出身のシューゲイザー・バンドFilm Schoolの最新作にColm O'Ciosoigがゲスト参加。ほかにSnow Patrolのメンバーも。               Teenage Fanclub 『Four Thousand〜』     Ride、Chapterhouse、Slowdive、Lush、Pale Saints、Curveなどを収録したシューゲイザー・コンピの決定版！レーベルの関係からマイブラはなし。

New Realease （11月18日〜12月1日）

リリース・リストはこちら

Primal Scream 『Riot City Blues Tour』     プライマルの結成25周年を記念して初の映像作品が登場！最新ツアーを収録したほか歴代PVも収録とボリューム満点！               Keane 『Live』     2007年7月にロンドンO2アリーナで行われたライヴを収録したDVD。9分のショート・フィルム、フッテージなどボーナス映像も！

Gorillaz 『D-sides』     Gorillaz待望のBサイド集第2弾！配信限定だった音源などレア音源をたっぷり2枚のディスクに収録。DX盤はステッカー、バッジなど豪華おまけ付き！               Ian Brown 『World Is Yours』     Ian Brownの最新作の日本盤が遅ればせながら登場！なんと日本盤のみボーナス・トラックとして日本語で歌う"Sister Rose"収録！

『Nme Presents:Essential Bands 2007』     毎年人気のNMEが監修するコンピレーションが今年も登場！さすがはNMEといった感じの選曲！DL配信限定のOasisの新曲も収録！               Nine Black Alps 『Love / Hate』     UKロックの救世主と称えられたNBAの2ndアルバム。人間の普遍的感情をテーマに取り上げ、静かに熱く表現！前作同様ダイナミックな音作り！

Blood Red Shoes『I'll Be Your Eyes』     注目ユニットBlood Red Shoes。重厚かつノイジーなギターに気だるいヴォーカルと跳ねたビートが織り成す唯一無二なディスコ・グランジ・サウンドは必聴！               Ripchord『Lock Up Your Daughters Ep』     まもなく来日する＜1965 Records＞の注目株RipchordのEP。強烈にポップで突き抜けるようなパンク・サウンドはなかなか！さすがはジェームス・エンダコット！

Los Campesinos!『Sticking Fingers〜』     ＜Wichita＞からの注目新人Los Campesinos!の日本デビューEP。おもちゃ箱をヒックリ返したような楽しさ満載！キラキラでハッピーなバースト・インディ・ポップ！               Richard Hawley『Lady's Bridge』     ロングピッグス時代から変わる事のない美しいソングライティングを披露する通算5枚目となるフルアルバム！彼のキャリアをそのまま形にしたようなバラエティに飛んだ作品。

News

★ Radioheadの新作が遂に決定！ 前回ボックス・セット発売のニュースをお伝えいたしましたが、ダウンロード先行販売だった新作『In Rainbow』のCD発売が決定しました！しかも全世界に先駆けて日本先行発売です！！プロデュースはもちろんNigel Godrich。アートワークも『My Iron Lung』以降Radiohead作品を手掛けてきたStanley Donwood が担当しています！新作リリースということでツアーも期待されますが、2008年もRadioheadから目が離せません！ ⇒詳細ニュース

★ NME Cool List発表！！ 毎年賛否両論が巻き起こる、英NME誌が独断と偏見で選ぶ“最もイケてるアーティスト”「NME Cool List」の発表の時期がやってまいりました！昨年はGossipのBeth Dittoを1位に選び読者に衝撃を与えましたが、今年最もイケてると判断したアーティストはなんとGallowsのFrank Carter！TOPはこちらから！ ⇒詳細ニュース

★ マイブラ16年振りに復活！！ シューゲイザー特集でもちょこっと触れましたが、なんとMy Bloody Valentineが2008年夏に16年振りにツアーを行うことを発表しました！イギリス3ヶ所＋追加公演だけとなるようですが、来年のフェスでのサプライズ・ゲストとして参加してくれることに期待したいです！なお、新作のほうも大方完成しているようなので早ければ年内にリリースするとのこと！ ⇒詳細ニュース

★ 恐るべき10代登場！2008年はCajun Dance Partyに注目！ 2008年大々注目のニューカマー、Cajun Dance Party。弱冠17歳（！）ながらも＜XL Recordings＞と契約。NMEに要注目新人と紹介され8月にリリースしたシングル『Amylase』（あのバーナード・バトラーがプロデュース！！）が本国で即完売となり話題となった彼ら。哀愁漂うメロディーと荒々しいギター・サウンド、さらにはUKロック・ギャルにはド真ん中な（はず）ヴォーカルの美少年っぷりは半端じゃない！こちらはリリース情報が到着次第随時お知らせしていきます！

★ 来日公演情報 Enemy再来日まもなく！サマソニではトップバッターということで見逃してしまったので今回こそリベンジ！ ・Enemy （12/4、6、9、10＠大阪、名古屋、British Anthems、東京） ・Twang （12/3、4、5＠大阪、名古屋、東京） ・Klaxons （12/10、11、12、13＠東京、大阪、名古屋） ・Kula Shaker （1/17、20、21＠東京、名古屋、大阪） ・Stereophonics （2/5、6、8＠名古屋、大阪、東京） ・Jack Penate （2/10、11＠東京、大阪）

Chart　 （hmv.co.jp 11/8〜11/21集計 ）

1. Stereophonics 『Pull The Pin』
2. Manic Street Preachers 『Louder Than War: Live In Cuba』
3. Pipettes 『We Are The Pipettes』
4. Gorillaz 『D-sides - Deluxe Package』
5. Radiohead 『Live At The Astoria』
6. V.A 『Nme Presents: Essential Bands: 2007』
7. Keane 『Live』
8. Delays 『Love Made Visible Ep』
9. Kula Shaker 『Strangefolk』
10. Libertines 『Best Of』



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