ARATAインタビュー・音楽編
Tuesday, May 1st 2007
史上初!焼肉映画「The 焼肉ムービー プルコギ」が2007年G.W.5月5日にシネクイントほか、ドドーンと全国ロードショー。作品紹介と合わせまして、出演のARATAさんへのインタビューを掲載!気になる内容、チェックしてください!
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ARATAインタビュー・映画編
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…ARATAインタビュー・映画編からのつづき―…
― では、PLAYLISTで“食事のときに聴きたい曲”ってことで頂きましたが…。
ぇえっ!?そんなテーマでしたっけ?
― ぇえっ!?(ご存知無かった…。)じゃあ…。どうしましょうか…。
好きな曲を6曲ぐらい選んでって(担当者に)言われたので。
ぜっんぜん関係ないですよ、コレ。
― 頂いたままで大丈夫ですよ!では、タイトル付けていただいてよいですか?
どうしよう…。
― (テーマとか)まとまりとがあるんでしょうか?
レゲエ、ダブとかが多い?ですよね…。
一応レゲエだったんですよねぇ、GYPTIANだけは今現在やってるアーティストなんですけど、他、あとは…。
(選んだ)他の人たちは、基本的にはルーツ・ミュージックのくくりで、選ぼうかなぁって思ってたんですけど、一曲だけ、最近、いろいろなMIX CDとか7インチとか聴いてる中で、ついつい聴きいってしまう曲がこれだったんで。とりあえず入れてしまった感じなんですけど。
| ― ほー
まったくもって、くくりなく(選んで)書いちゃったので。どうも、意味が無さすぎて(笑)。 ※(まわりも爆笑)
あと(言えるの)は、CLUBとかでDJするときにかける、その6曲だったり。
― あーじゃー入魂の6曲って感じだったりするのでしょうか…?
(悩)。 (笑いながら困って)うーん。 ― 食事のときにってことでいただいてたんで、普段はそうなのかな?って思ってました
食事の時はこの6曲はでてこないかな。《気になる人はPLAYLISTをクリック》
※(全員大爆笑) | ARATAが選ぶ |
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GYPTIAN 7” 楽曲”stepping higher" |
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skatalites Heroes Of Reggae 楽曲”Give Thanks" |
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King Tubby A Living Version 楽曲”Dub Gone 2 Crazy" |
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Barrington Levy Too Experienced / Best Of 楽曲”Girl salute" |
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Various Masterpiece Sound Presents 楽曲”Babylon Don't Touch My Sens / Nevile Brown " |
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Max Romeo Best Of 1967-1973 楽曲”My Jamaican Collie" |
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どうしよう…。変えたほう、いいですかねぇ…。
― いや、そんなお気になさらず。こちらはこのままお預かりします。
ちょっと難しいテーマですよね、食事のときって(謝)?
映画にちなんで、焼肉って考えたのですが、(焼肉)ってよりは、食事のほうがいいかなぁーと思って(こちらでテーマを)考えたんですけど…。
食事…食事…うーん…。(しばし唸る…)→《形勢不利なのに、さすが!役者魂を出してくれた!!》→
食事のときに聴く曲で。えっと、今、曲名とかってすぐに出ないですけど、“今の僕の気分で食事のときに聴くなら、それぞれの、和食なら、和のトラディショナル・ミュージック 、スペインの料理を食べるなら、スペインの現在のトラディショナルな音楽を、って感じです。”っていう選び方をする。
具体的に人とか曲とかを上げろと言われたら、後ででもよかったら、お渡しできるとは思うんですけど…。《やさしぃ〜》
でも、CDとかで売ってるけどもう売ってないようなものとかもあったりとかするから、もしかしたらあんまり意味がない?のかも…しれな…い…。
― 選んでいただけるとすごく嬉しいんですけど…。
何にしようかな…。何ていうか現代の音とかも、聴くんですけど…いま、そっちよりかは、こう…、ルーツ、ルーツ…、ルーツってものがすごい、キーワードになっていて。自分自身にもそうだし、音楽とか自分の興味あるものへとか、とにかくその根源を突き詰めていくような作業をすごいしてたりとかする。好きな音楽とかDJでかける音楽とかも、いろんな国のルーツ・ミュージックが多くなったりとかします。
― なにか影響されてそういうふうになってきたとか、するんですか?
いや、そういうわけじゃないですね、昔から“古きをたずねて、新しきを知る”温故知新っていうコトバがすごい自分の中のテーマだったりもするんで。
― うーん、すごいですねー。深い…。
そういうのは自分の中ですごい洋服創りとかの、モチベーションになったりとかする。デザインということにもリンクするし、自分自身にもトラディショナルなものをこう、ちゃんと受け入れて、知っていかないと、いま(現代)の“アタラシイ”ものを表現するってことも何ていうかウソになるっていう…
― 積極的に自分から採りにいったりするのですか。気に入ったりしたものとか、いろいろと?
いや、必要なものって絶対に見えてるんで、なんでも“昔のものだったらいい”ってわけでもなかったりする。ただの懐古趣味じゃ意味ないんで。そのとき、その瞬間に自分にとって必要だったら、その知るべきものとか、必要なものとか、絶対に見えてるから。だったら、ちゃんと自分がそれを理解して、消化したところから、発言もできてくるだろうし、ちゃんと自信をもって表現していけるだろうし、っていう…。
そういうものを繰り返していってると、絶対的に自分の力になるんで、それの積み重ねが例えば、ある作品に参加したときに生かされたりとか、別にそれが、洋服創りとか、DJだけとかいうわけではなくて、自分の表現するもの全てに生かされると思う。何でもかんでもっていうノン・ポリ(ポリシー)ではなく、何でもいいものはゼッタイ取り入れたいっとか思うけど。20代のときに、充分“何でもアリ精神”っていうのを体験してきてるから。その基本精神が全体的のベースにありながら、より、自分の照準を定めた上での、“イイもの”はいい、“ワルイもの”はわるい、という判断力が深まっていければと。
なんか、話がズレまくっていったような…。
| ― いえ、ぜんぜんそんなことないです。
(PLAYLIST原稿見て)あ、どうしよう…。食事…。食事…。…。
― あの、そんな(心配なさらず)時間あるときでよいので。
食事、食事に?・・食事をするときの6曲??
― はい。
わかりました。《→後日、しっかり頂戴しました》
― 一応(いま頂いたものは)使用させていただいて。
はい。。
― (手元のリスト見て)タイトルはどうしましょうか?
“最近DJをするときに、すごく好んで掛けてる6曲”で。 | ARATAが選ぶ |
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Zakir Hussain 『Making Music』 |
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Gipsy Kings 『Roots』 |
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Hapa 『Hapa』 |
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Varttina 『Ilmatar』 |
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Esso Trinidad Steel Band 『The Esso Trinidad Steel Band』 |
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various 『Out Of Cuba』 |
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― 基本的には、レゲエとかスカとか…。その辺りが多いのですか?
ロックステディとか、レゲエが多いですね。でも、何ていうか、世界的に民族音楽ってものが好きなんですよ。で、レゲエもジャマイカの民族音楽じゃないですか。その感覚でレゲエが好きなんです。ジャマイカの国の民族音楽としてレゲエが好きで、それぞれの国の民族音楽がすごい好きなんで、こう、旅をするように辿って行ってるけど。さすがに、クラブでDJするときに、(例えば)スペインのジプシー・ミュージックばっか掛けてたりとかしたら、引きまくるんで(笑)。たまにやるんですけど。
※(全員妄想爆笑)
― (笑いながら)ちょっと聴きたいかも…。
そういう風に言ってくれる人がこの中に何人かいるはずだと思いながらいつもやってはいるんですけど、やはりクラブでは旬なモノとか新しいモノを求める人たちのほうが圧倒的にやっぱ多いですからね。逆行、どれだけ自分は逆行できるかなみたいなところで愉しんでたりとかしています。
― では最近、ARATAさんが気になるコトは?
気になるコト、気になるコトってなんだろぅなぁ…。(しばし悩む…)うーんと、70年代ですかねぇ。
― おー。お生まれになった…。
70年代。生まれた年ですね。結局そういった感じになっちゃうんですけど、ルーツってものになるんですよね。だから、70年代の芸術、政治、音楽、総合的なもの、文化ですよね。そこに、どれだけ深く理解ができるんだろうっていうような動きはしてますね。
― 先程のルーツのお話と繋がりますね。
うん、繋がります。自分が生まれた年だけど、生まれた年ほど、知らないことが多すぎたりするんですよね。
― そうですね。
もちろん80年代とかそれぞれの年代が素晴らしいけど。自分にとって必要だったりしたのは70年代から先のことだったりとかしてて、自分が知らないからこそ、なおさら。
70年代、60年代、50年代・・とか30年代とかって、リアリティが無さ過ぎるんですよ。資料でしかなくて。でも、70年代ってのは、親が撮ってくれた写真も残ってるし、何ていうかぎりぎりリアリティがある、その時代生きてるからこそ、知らなきゃいけないトコだろうなと思って。
あと、普通に目に跳び込んでくるものがいつのまにか70年代のものばっかだったってことに気づいたときに、“あー、今ゼッタイ呼ばれてるんだ”と確信した(笑)。
特に芸術なんかはすごいおもしろいものばっかりあって。日本で言ったら、ちょうど高度経済成長期ですごい爆発力がある、じゃあ、そこを動かした一人ひとりの人間たちっていうのはものすごい力を持ってるんですよ、今はモノも溢れてていろんなものがありすぎて技術もすっごい高まってるけど、何ていうかエネルギー自体のボリュームがきっと(比べて)ぜんぜん違うんだろうな。
― 散漫しちゃってる感じですか?
まさにそうですね。でも70年代って、深くてしょうがない、辿り着けないほどです。
― おおー何ていうかすごい…。
日本だけでも辿り着かないのに。それが例えばキューバだとか、メキシコとかスペインとかイギリスとか…。ジャマイカも70年代はおもしろいし、音楽だけでも70年代っていろんなものが生まれてるし、アートだけでも。
たとえば、たくさんの戦争が起きて、たくさん抑圧を受けた国が生まれたのが60年代。70年代に向かってく10年間の間に一回リセットされて、“ゼロ”から上がっていこうとするエネルギーが多くの文化の土台を作ってった。
アートだけでもおそろしい数があるんですよ。特に、プロップ・アートはすごく興味深くて。今はセンスのみ、みたいなものがものすごく目につく。それも素晴らしいけど、もっとすごいのって自分らが生まれる昔からもうやっちゃってるから、“それ超えなきゃダメでしょ?”っていうのが自分にはあって。
だから、昔をちゃんと学ぶってことが重要で。いまの感覚だけでやってても、自分は面白くない。なんて言ったらいいんだろ…。何ていうかこうマスターベーションでしかないっていうか、それはそれで別にいいのかもしれないけど、それじゃつまんなくて。
日本だけでも、葛飾北斎、亀倉雄策、土門拳、すごいクリエイター達がいっぱいいる中で、もう彼らが先にやっちゃってるから、それを超えられるにはどうすればいいかっていったら、まず、それ学んで、そっからまた違うやりかたで、上のことやんないと、2000年以降、文化を創っていく自分らの世代っていうのは、もっとおもしろくできないでしょ?30年、50年とか、100年経ったときに、“いちばんつまんなかった時代は2000年の初頭です”とか言われたら、すごく悲しいし(笑)。
― (頷きながら)そうですね。
そ、そんなところです。(言いたいのは)70年代です!すいません。アツくなっちゃって。
― ARATAが自分自身を紹介するならば何でしょうか?
難しい…。なんだろ…。肩書みたいなものっていうのは、あくまでコトバでしかないからなぁ。ほんと細かく言ったら出てくるけど、そんなこと一個一個言ってるのがどうでもいいというか。なにごともプロフェッショナルにやっていければいいだけなんですけど。
― 何となく聞いていて、プロフェッショナルであるっていうのはすごく伝わってきて、後は、その探究心っていう、そういうの感じます。
探究心。そういう意味で、遺跡…。遺跡とかも探していくのが趣味のひとつだったり(笑)もします。探し彷徨うのが好きなんですよ、きっと。
― ほぉー。
何ていうか…。学んで、消化して、出す!そのローテーションをしっかりすることが、いちばん大事なんですよね。探してるだけだと…。
よくハケとか持って発掘してる人とか見ると、(微笑みながら)イイなーとか思うんですよ。でも、自分がそれをやっちゃったら、もう(こっちの世界に)帰って来れないだろうなぁっていうのも(笑)。イイなって思うんですけどね。でも、だったら、もっと早くからそれをやっときゃいいじゃんとかになるから(笑)。
今まで自分がやってきたことを、ちゃんと辿ってきたものを、表現してきたものを、これからも続けて行けたら最良ですね。探して、学んで、自分のものにして出して、っていうローテーション。やっぱ出すことが大切だと思う。
映画に参加するっていうのも、その“出す”って作業だったりもするんですよ、僕の中で。いままで自分が経験してきて、生きてきて見てきたものとか感じた部分を結局はちょっとづつ出していく作業だったりもするので、映画の現場に参加するっていうのは、すごく自己確認の場でもあったりするんすよね。“あっ、自分もこんな感情持ってたんだぁ”とか、“ここまではぜんぜん知れてないんだなぁ”“ぜんぜん表現できなかったなぁ”とかいう反省も生まれるし。反省しながら、とにかく、自分にできなかったこととか、ないものとか、やっぱ知っていきたいって気持ちがまた強くなってくる…。
で、で、なんでしたっけ?(爆笑)
“あなた”は何ですかってことですよね?
― いま言っていただいたことに詰まってましたよね。表現できてると思いますが。
肩書はコトバでしかないっていうふうに書いといてください(笑)。ほんと意味をもたない、と。
― ありがとうございます。それでは次の質問です。これからの野望は?
野望ですか?…。(しばし考えて)とにかく、映像を撮りまくってるんで、その映像を、次は“出して”いく作業をしたいなとは思ったりとか…。別に10年後とかでもいいんすけど。
― そうですか。たのしみですね。
楽しみに、しててください。
― はい。では、最後になります。ARATAさんのことをチェックしてる皆さんへ。
ん…。興味のある事をユル〜くブログで表現してるので暇な時にチェックして下さい。
― ありがとうございます。
(写真撮影時エピソード)
※ARATA(以下:A) / HMVスタッフ(以下:H)
A.ライカのデジカメっすか?
H:はい、そうです。
A:(それは)ちょっと最近出たやつ・・?
H:(ライカのデジカメを仕込みながら)はい。ちょっと最近出たやつ…
なかなか使い勝手がワルイんですよ。
A:わるそうですねぇ
僕もこれを買おうかどうしようか迷ったんですけど、
最終的には僕はGRを買いました。
H:あっ、GR買いましたか・・
A:でもGRもアレなんですよ、結局夜が弱いから、すぐブレる…。(おもむろに胸ポケからマイカメラを出し)
H:アレ?そんなすぐ出てくるなんて、日々素材集めですか。
A:まぁあ。(笑)。
H:GR性能いいっすよね?
A:性能いいけど、夜中とか、ライブハウスとか(暗いと)ぜっんぜん写んないですよ。フラッシュ、なるべくならたきたくないから。たかないようにすると…
H:そうすると、写らない?
A:(ため息)写らない…。
H:何ていうかGR、白黒撮るといいらしいじゃないですか?
A:白黒、いいですね。
H:(GR上部をさしながら)みんな、ここは何だろうって言ってるんですよ・・
A:ファインダーですね。外付けファインダーつけるところです。
H:付けてるヒト見たことないです…
A:マジっすか?オレ、けっこう付けてますよ。
H:ホンとっすか?
A:(みなさんの疑問)ここは何か?ですか…
H:持ってるヒトも分からないみたいな…
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