HMVインタビュー: Tacteel
Tuesday, March 6th 2007
☆『Je Ne Vous Oublierai Pas (I Will Not Forget You) 』発売記念インタビュー!
Daft Punk以降のフレンチダンスポップ、ニュースクールアーティストとしてJustice、Uffieらが在籍するレーベル<ED Banger>と共にシーンをリードする最重要レーベルとして注目を集める<Institubes>の主宰者 Tacteel。Para OneやSurkin等のフレンチニューエレクトロ注目のアーティストを擁し、これまでリリースしたアナログ作品はDaft Punk周辺やディスコパンク、エレクトロ方面からTTCや<Lex>、Anticon系のアングラヒップホップファンまでを虜にしている注目のアーティスト。そして今回日本独自企画盤としてリリースとなった『Je Ne Vous Oublierai Pas (I Will Not Forget You) 』は、彼が今までに手がけてきたベストワーク集的作品となっています。
そのリリースタイミングでTacteelさんにお話を伺うことが出来ました!お楽しみください!
Interview with Tacteel
○まずは自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか?
Tacteel(以下:T): 私はパリで生まれ育ち、TTCのメンバーとして活動しながらソロアーティストとしても活動していて、同時に<Institubes>レーベルを主宰し ています。<Institubes>は私とTeki Latex(From TTC)が3年前にスタートさせまし た。その時に私達の廻りで活動していたアーティストの多くがソロ活動をスタートさ せた時期で僕等と彼等にとって居心地の良いホームの様なレーベルを作りたかったの でそれを実現させました。<Institubes>は何時、どんな時でも100%アーテイストの自由 な作品をリリースする事が出来るレーベルにしたいと思っています。
2005年までは自分一人でレーベルを運営していましたが、もっとアーティストとしての活動に自分をフォーカスさせる為に運営はJean-Reneに任せています。彼とは古くからの友人なのでリラックスした環境で全て順調だと思います。所属アーティストはPara Oneや Cuizinier、Surkin、Bobmo、Das Glow、Orgasmic等です。現在、ExistereoやThe Midnight Juggernauts等といくつかのプロジェクトを進めています。
○今回の作品はどの様な経緯で制作されたのですか?
T: ソロアーティストとしてリリースした作品とTTCのアルバムの為に制作したトラック、そして他のアーティストのリミックス作品をコレクションとして一枚の作品にま とめた作品を作ろうと思っていました。実は現在自分のファーストアルバムを制作し 始めていて、その作品に取りかかる前にこれまでの自分の活動を総括した物がアルバ ムとしてあれば良いな、と思っていたのです。この作品をまとめる事によってアー ティストとしても個人的にも新しいスタートを迎える事が出来たと思っています。
Tacteel
『Je Ne Vous Oublierai Pas (I Will Not Forget You) 』
01.Big Top Society
02.Feel It ,Feel It
03.Stop Die Resuscitate - Bad Night (Tacteel Remix)
04.L' Hiver Vous Va Si Bien
05.Go Dance With My Friend
06.Keratine
07.Xmas In Padova
08.Selective Approach
09.Emofuck
10.Bologne
11.Chien Jaube
12.TTC - Ebisu Rendez vous
13.Now Do The
14.TTC - Girlfriend
15.Klanguage - Priceless Things (Tacteel Remix)
16.Acid Jacks - Awake Since 78 (Tacteel Remix)
17.Hypnolove - Mademoiselle (Tacteel Remix)
18.Gush
○今作のタイトル『Je Ne Vous Oublierai Pas (I Will Not Forget You) 』に込められた意味を教えてください。
T: このタイトルはダブルミーニングになっていて、1つは私がこれまで作ったトラックに対しての別れの言葉です。今準備している今後の作品は私自身にとってこれまでの 私の作品とは違った意味を持つ物になるでしょう。新しい物へ挑戦する為の決別の意 味が込められています。
そしてもう1つはこれまでの私の作品を昔から好きでいてくれたファンに対して感謝の意味を込めたタイトルになってます。
○今作にはエレクトロディスコトラックや、ドープなヒップホップトラックまで収録されていますが、よく聴く音楽のジャンルの幅もあなたが制作するトラック同様、様々な音楽を聴くんですか?今までの音楽遍歴などあれば教えて下さい。
T: リスナーとしての私は、同じジャンルの音楽をずっと聴き続ける事が出来ないタイプのリスナーだと思います。常に新しいサウンドを求めていて、もし音楽に新しい発見 が無くなれば、違う物に興味を持つでしょう。反対にアーティストとしてスキルを向 上させたいと思う時に何度も同じ事を鍛錬しなければならないという事も私は知って います。この2つの感情が音楽を制作する時にリスナーとしての自分とアーティスト としての自分がこのジレンマをずっと抱えているのですが、この答えはきっと出ない でしょう。
関連作品 左から 1. TTC 『Ceci N'est Pas Un Disque』(2002年) / 2. TTC 『Batards Sensibles』(2004年) / 3. TTC 『36 15 Ttc』(2007年) / 4. Para One 『Epiphanie』(2006年)
○今回の作品はジャンルを限定出来ない様な面白いアートワークになっていますが、このアイデアはあなたの提案ですか?
T: パッケージのアートワークは音楽を制作するのと同じ位楽しい作業で私の作品にとって重要なパートです。なぜならリスナーの多くはパッケージのアートワークにまず興 味を持つからです。今回の作品も友人のAkroeがアートワークを制作してくれまし た。今回のアートワークのディレクションは彼とJean-Reneが行ってくれたのです が、完成したデザインは予想を遙かに超えるクールな作品になりました。とてもユ ニークなアートワークになったと思います。
○"自身をつくりあげたアルバム3枚"を挙げて頂くことはできますでしょうか?
T: 前の質問で答えた通り、私は常に音楽に新鮮さや新しさを求めるのでオールタイムフェイヴァリッツは無いんだけど、マスターピースだと思うアルバムは、、
T: Public Enemy / Fear Of A Blask Planet (1995年)
このアルバムを聴いてなかったら音楽そのものに興味は持てなかったと思います。
T: The Stone Roses / The Stone Roses (1989年)
ポップミュージックのマスターピースだと思います。複雑なアレンジと素晴らしいリードギター、カリスマ的なヴォーカリスト、全てがポップ。
T: Olivier Messiaen / Catalogue D'oiseaux (interpretated by Roger Muraro)
これもマスターピースだと思います。 建築的構造の音楽。
○主宰されているレーベル<Institubes>についてお聞きしたいと思うのですが、レーベルロゴって何を表しているんでしょうか?
T: ロゴのデザインは親しくしているデザイナーのAkroeがデザインしています。私達はロゴにクールでメディカルな雰囲気を持たせたいと思っていました。それで彼はロゴ のフォントとHelveticaにしてスタイリッシュなスカルにスパイラル(曲線)を描き ました。意味付けは特に無いですが、レーベルのサウンドにフィットしていると思い ます。
○目標とされているレーベルはありますか?
T: <Factroy Records>、そして80年代から90年代の<Def Jam>は目標にしているレーベルです。
<Factory Records>(1978年にUKで設立されたインディペンデントレーベル。Joy Division、New Order、A Certain Ratio、Happy Mondays等を輩出した伝説のレーベ ル)はアーティスト、リリース、パーティー、レコードジャケット、デザイン物全て が素晴らしいバランスで構成されていたと思います。
<Def Jam>はロゴが大好きで当時のサウンドも素晴らしかったので大好きでした。当時フランスでは彼等の活動の様子はあまり細かく伝わってこなかったのですが、当時は<Def Jam>のロゴが入ったレコードは全部買ってましたし、好きでした。あの頃の<Def Jam>は私の様なフランスでヒップホップを好きな若者にとっては信頼のレーベルだったと思います。
この2つのレーベルは私が<Institubes>をスタートさせる時に一番影響を受けたのと同時に、今でも目標としているレーベルです。
○あなたのレーベルからリリースしているSurkinについてお聞きしたいのですが、あるときSurkinからデモテープを渡されそれがきっかけで<Institubes>からリリースとなったそうですが、その渡されたときのことや、そのデモテープを聴いたときの印象を教えて頂けますか?
T: 確かに彼から最初にデモテープを渡された時の事は良く覚えてます。彼の音楽は私にとって驚くべき作品でした。とてもフレッシュで面白く、そしてクラブオリエンテッ ドな作品。彼はさまざまなジャンルの音楽を合わせてオリジナルのユニークなサウン ドを作っていたのです。
私達は彼のトラックを聴いてすぐに彼のポテンシャルの高さを認識して連絡を取り合いました。彼はその後ほぼ完成していた「Dozens and Dozens」といくつかのラフトラックを送ってくれました。それはアドバイスの必要の無い素晴らしい作品だったので私はその作品と残りの彼の作品からリリースすべきトラックを選んだだけで彼の作品は世にリリースされました。彼の今後は本当に楽しみです。
Surkin 『Action Replay』
01.Radio Fireworks
02.Ghetto Obsession (Beta Version)
03.And You Too
04.J-Hood
05.Kiss And Fly
06.Ghetto Obsession 2006
07.Radio Fireworks (Riot in Belguium Second Remix)
08.And You Too (DJ Slugo Remix)
09.Kiss And Fly (Tacteel Remix)
10.Para One - Midnight Swin (Surkin Drowning Mix)
11.Kiss 'n' Horns (Vengeance Edit)
○トラックをつくりあげるときに一番大切にしているものってどんなことですか?
T: 昨日よりも違った事にトライする事。自分自身に飽きない事。
○将来の野望を教えてください。
T: ずっと音楽に対する情熱を失いたくないと思います。そして音楽以外のアーティストとのコラボレイトに挑戦してみたいと思っています。特に映像アーティストとのコラ ボレイトは行ってみたいですね。
○今後の活動について教えてください。
T: 日本、ヨーロッパ、オーストラリアでパーティーを予定しています。そして新しいソロアルバムを今年中に完成させるつもりです。
○あなたたちが3月に日本に来ることをみんな楽しみにしています!日本のファンに向けてメッセージを!
T: 日本に行くのはもうこれで5回目です。日本は本当に美しい国で大好きな場所です。今回のパーティーもみんなで楽しみましょう!
○ありがとうございました!
協力: Ultra-Vybe,inc
☆関連インタビューリンク
42007年3月 Surkinインタビュー
☆関連リンク
myspace: Tacteel