HMVインタビュー: woodblue
Tuesday, February 20th 2007
☆『North Source』発売記念インタビュー!
良質なビートミュージックをリリースすることで名の知れている<Libyus>からの最新作は、1本のデモテープがきっかけとなり初の作品リリース、しかもアルバムデビューという、北の大地は秋田からの新人アーティスト、woodblue。さまざまなジャンルの音楽を聴いてきたなかで培われた音に対する考えを、秋田という自身の住む自然環境などからのインスピレーションのフィルターに通して創り上げられる唯一無二の音世界。そしてリリースされるアルバム作品『North Source』は一面の雪景色の中に根付く草や木を想像させる、強くて生き生きとしたサウンドがとても印象的です。
そんな彼についてをまだ知っている人は少ないと思うので、まずは下記のインタビューを読んでもらい、彼の考えや音楽制作に対してのスタンスをじっくり感じとってもらえればと思います。
Interview with woodblue
○『North Source』リリースにあたって、ご自身の率直なご感想をお願いします。
woodblue(以下:w): 長かった苦悩の時代を経てやっとスタートラインに立てたと思います。
○いきなりのアルバムデビューとなりましたが、そこについてのプレッシャーを感じられたりしていらっしゃいますか?
w: 正直プレッシャーはカナリ感じてます。でも音楽の良い所は、辛く、苦し い気持ちでもそのまま音に表現できる事だと思っているので、今の気持ち(プ レッシャー)は既に次の制作に向けてのインスピレーションとしてとらえてま す。
woodblue 『North Source』
01.North Source
02.Hidden
03.Lamp reason
04.Opusu a carer
05.Pu-re
06.Hopeless Love
07.Brain
08.River Bank roots
09.Meditate
10.Blind Men
11.Vessel
○アルバムタイトル『North Source』が意味するものとは?
w: ズバリ北の地から発する音の水源です。
○10代の頃からいろいろなジャンルの音を聴かれていたそうですが、具体的にどんなアーティストやレーベルの作品を聴かれていましたか?
w: 同じアーティストの作品を全て聴いたりはしていなかったんですが、中学 の時はKen Ishii、Underworldとかで、高校の時はBuddha Brand、Naked Arts、 Mondo Grossoの「Closer (The Roots Remix)」、A Tribe Called Quest、 Husking Beeなどです。高校を卒業してからはジャズやブラジルなど生音ばっ かりを聴いていました、その時は<Irma Records>の物を良く聴いていたと思いま す。
○そのころ聴いていた作品で特に印象に残っているものは?
w: 先程挙げたの全部!と言いたいんですが、隅から隅まで全て衝撃的だった のはやっぱりBuddha Brandですね。はじめて聴いた時はたまげました!
○楽曲制作をスタートしたきっかけは?それはいくつくらいの時ですか?
w: 10代後半くらいから自分で創ってみたい気持ちはあったんですが、何か一 歩踏み出せなくて...そんな時に里帰り中に手にした一本のミックステープ『my room』(秋田在住DJソウ氏)にカナリやられてしまいまして、同じ秋田で こんなにオリジナルティーがあって建設的に進めてる人が居るなら、俺も頑張 らなきゃ!と思って、とりあえずMPC2000でちょこちょこ創り始めました。20 歳か21歳の時だと思います。
○楽曲のアイディアはどういったところからうまれますか?
w: その時々の感情とか自分の身に起きた出来事がアイディアと感じてます。 そしてその気持ちに合った音をシンセで弾いたりサンプリングしたりとほぼそ んな感じです。
○本作はブレイクビーツを主体としながらも生音感を強く感じる作品になって いると思うのですが、楽曲制作においてに強く意識している点はどんなところ ですか?
w: 今まで聴いてきた色々な音楽の影響もあって、例えば上ネタが無機質で冷 たいアンビエント音を使う時は、あえてプチノイズが入った温かみのあるジャ ズドラムをサンプルしたりと、必ず人間的な質感を入れることは意識していま す。あとは感情を入れることです。
○"秋田"という場所が楽曲制作に対して与える影響はありますか?
w: 凄くあります!秋田は車ですぐに気持ちが解き放たれる景色の場所に行け るので、そういった景色が浮かぶ音を創ることが多いです。 と思えば、何処の地方にもあるとは思いますが、ゲストを過剰に呼んで、自分 自身から発信しないことに疑問を感じてきたので、俺は誰にも媚びないで自分 から発信してやる!というハードコアな気持ちになって音を創る時もあります ね。その辺はヒップホップから学びました。全て住んでる所で感じることを音 にしています。
○唯一シンパシーを感じるアーティストはFat Jonだそうですが、その理由を教えて頂けますか?
w: Fat Jonの創る音はカッコイイだけじゃなくて気持ちが物凄く入り込めるん ですよ。アルバム『Koolmotor』の「Decapitated Orgasms」は猛吹雪の時に車の中 で一人、爆音で聴くと壮大な自然の力と常日頃感じる寂しさや切なさが一気に 押し寄せる感じでカナリ音に入り込めるんです!Fat Jonの音にはそういった 聴く人に伝えさせて変えさせる力があるのでいつもスゲー!と思ってますね。 色んな音楽にアンテナを張ってるのも聴いてて感じます。
(Five Deez 『Koolmotor』・2001年)
○「自身をつくりあげた3曲」をあげていただくことは出来ます か?それについてのコメントもお願いします。
w: すごくイッパイあって、これっていうのは決められないんですが、本気で 音楽を目指し始めて辛い時、ダメになりそうな時に良く聴いて救われた3曲を 上げます。
w: まずはNaked Artsの「夢」です。この曲のリリックには夢を何度も諦 めそうになった時にホントに救われました、ラップの力は凄い!
(「夢」収録のNaked Arts 『浸透』・1997年・廃盤)
w: 2曲目はchari chariの「Aurora」です。この曲は何度聴いても感動してしまいます。長めの曲なんですが、最初から最後まで聴くとイッパイ泣いてスッキリしたような感覚に なります。
(「Aurora」収録のChari Chari 『In Time』・2002年)
w: 最後はここ2年間で一番燃えてくる曲、Five Deezの「The Last Time」です。イントロで精神を統一して、そこで溜めた気持ちを一気に解き放 つような感じで、「オシ!ヤッてやる!」な感情になります。ホント燃えてき ます!この3曲はこれからも針を落とす機会が多いと思います。
(「The Last Time」収録のFive Deez 『Kommunicator』・2006年)
○今後の活動について教えて頂けますか?
w: まだまだ未熟ですが、まずは先程上げた3曲のように聴く人に伝えさせられ たり、情景が浮かぶような音を創れるように頑張りたいと思います。あとは精 神的に余裕がある時は、凄いチルなスペースで「クラブはチョット・・」とい う人の為に、DJではなくセレクターみたいな感じでレコードをかけて、さらに チルにさせてみたいですね。
○ありがとうございました!
協力: Libyus Music
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