インタビュー:ジェッジジョンソン
Friday, December 8th 2006

THE JETZEJOHNSON/Half World
12月6日リリース
坂本美雨などをはじめ同世代のアーティスト、ライブハウス関係者から支持を得ている彼等が満を持してリリースする2年ぶりのアルバム。最高クラスのスタッフとともに制作された渾身の1枚。
─HMV.co.jp初登場ということで、簡単にバンドの紹介をおねがいできますか?
存在自体が非常に特殊なバンドと、メンバー自体も思います。構成はギターとベースラインとVJと非常勤ドラマーとサンプリング&ヴォーカル担当の構成。でもコアメンバーは三人。ジャンルはエレクトロとも言われたり、ポストロックとも雑誌の方々に言われたり。ジェッジジョンソンはエレクトロニカに轟音ギターという、相反すると思われがちな2つを併せ持っているんです。でもそれは「基本」であって「メイン」とは違う。「メイン」は歌詞とメロディであり、ジャンルに捕われない「音楽」を純粋に、職人気質で紡いでいる、インディーズからの数少ない「叩き上げ」のバンドです。
─今作の制作にあたり事前にコンセプトなどは掲げられていましたか?
ジェッジジョンソンはインディーズ、特に拠点となっている下北沢のライヴハウス関係者から「やり過ぎ」と評されて活動して来たバンドです。露出もしないんで「知る人ぞ知る」という・・玄人というか職人気質というか・・・。でも今回は多くの人に伝わるようにと云うコンセプトの元に制作されています。今迄のアルバムはレコーディング・ミックスダウン・マスタリングまでジェッジジョンソン自体が手掛けていたんですが、今回は初めて「他人の手が介入した」というか、様々なクリエイターとのコラボレーション的な要素が出ていると思います。ジャケットデザインは数々の著名アーティストのアートディレクションを行っているチームだったり、ミックスエンジニアも林田さんがやってくれたりと。あぁ・・十分玄人指向ですね・・。
─非常にポップなメロディーを持ったバンドながら、「Bone Spirits」のようにかなりへヴィな要素もビシビシ出てきます。このあたりの一筋縄ではいかない感じはどこから生まれたものなのでしょうか?
日本人、というかメディアに頼る人たちは「ジャンル」に縛られて「音楽」を本当に受け入れて無いですよね。「ジャンル」という「くくり」はレコード会社や販売店が、消費者に判りやすい様に「とりあえず付けた」もので、それが今は人々の偏見とか視野の狭さを作っていますよね。上記にも述べましたが、ジェッジジョンソンは基本はエレクトロを主軸とした楽曲ですが、その上で様々な要素が織り込まれています。僕等は「ジャンル」を演奏しているのではなく、「音楽」を演奏しているのです。だからこそ様々なアレンジの、様々な要素を取り入れた楽曲があるのです。でも「音楽」って本来そういう事の筈
─また「The Fossil Star」のようにかなりダンス/エレクトロ寄りなナンバーも同列に捕らえられている感覚がありますが、制作のプロセスに明確な違いはあるのでしょうか?
制作方法に違いは全く有りません。大きい範疇で言えば、前述に触れた様に「音楽制作」の中で生まれた同軸の「楽曲」です。
─今作はエンジニアに林田涼太さんを迎えられていますが、彼にお願いされた理由や実際に仕上がった音に対する感想などをお聞かせ願えますか?
関係者からの紹介という「いきさつ」があります。ジェッジは色んな要素が楽曲に織り込まれたバンドなので、引き出しの広く、かつ職人気質の重鎮がミックスしないと・・・という話になって。林田さんはケンイシイさんやキャプテンファンクなど多くのテクノミュージックのミキサーでもありながら、ノーザンブライトやMINMIのミキシングもこなす。非常に間隔がジェッジジョンソンと近いと思ったんですね。御願いしたら見事に仕上げてくれました。さすが重鎮。
─今作の中で思い出深い曲や特に苦労した曲、「ここ聴いてほしい!」という部分があれば教えてください。
逆ですね。常に自信が無いまま進んで来たので、そんな主張は無いです(笑)。自信が無いまま、活動して来て、知らぬ間に新宿LOFTを埋める様になっていたり、また気がつくと今度は渋谷クアトロを埋める様になっていたり、更に気がつくと今年は代官山UNITを埋める様になっていたり・・・。自信がある人はクリエイターでは無いです。クリエイターの人・・・例に挙げれば、ケーキ屋さんが自分の作ったケーキを「オラぁ!ココ!ココ!ここの生クリームとスポンジの溶け具合が(以下略)」とか言わないでしょう。そんな事言える余裕は無いんです。頭の中は「自分は真心を込めて作りました。皆の口に逢うかどうか」という心配と不安で一杯です。「企画モノ」じゃ無い「本当のクリエイター」の人たちは、いつも不安だと思います。僕もそうです。「作品」という、極めて個人的なもので周りの人が満足してくれたら嬉しいです。それが全てです。
─影響を受けたアーティスト(音楽に限らず)や作品などがあれば教えていただけますか?
様々な音楽を聴いて来ました。矢野顕子さんも大好きだしメタリカも大好きだし去年なんかジューダス・プリーストの武道館公演観て来たし(笑)。でも根底はこの人「灰野敬二」さんかも。最近も雑誌「MARQUEE」の編集長の松本さんにインタビューされた際に、灰野敬二さんを二人で語り尽くして終わってしまった。最近の人は知らないんですよね。日本の音楽シーンが忘れてはならない「音楽とは何か」を教えてくれた人です。非常階段もソロも大好きです。でも持ってる音源、全部ダビングしたカセットなんだよなぁ・・・松本さん、なんか下さい。
─それでは最後にHMV.co.jpをごらんのリスナーの皆さんにメッセージをいただけますか?
情報に流されていませんか?周りの価値観を信じ過ぎていませんか?日本は世界一の「宣伝大国」です。それは「洗脳大国」と言う事です。人の意見に左右されず、自分の観た物、聴いた物、自分が感じたその「感情」を信じている人たちに、ジェッジジョンソンを聴いて頂きたいです。このコメント、というか「メッセージ」で、貴方が僕等に「何か」を感じてくれたら、僕等の作る「作品」に興味を持って頂けたら、「モノを作る者」として、これ程嬉しい事は有りません。僕等の「音」に触れる機会が有る事を、愉しみに御待ちしております。
メールインタビュー/協力:IQ888
Profile
池橋(メインギター)藤戸(ヴォーカル・サンプリング)中沢(ベースライン)の3人組。リスナーはもちろん多くのアーティスト・業界から評価・支持されながら、大衆的な宣伝活動や雑誌への露出を一切行わないという精神性は「影の実力派」と称される。2005年には渋谷クアトロ公演を成功させた。
THE JETZEJOHNSON/Depth Of Layers Downer
発売中
THE JETZEJOHNSON/Garbadian Strike
発売中
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