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HMVインタビュー:James Holden

Friday, November 17th 2006

☆『Idiots Are Winning』発売記念インタビュー!






プログレッシブ・ハウス、テクノ、トランス、エレクトロと変幻自在に変化するサウンドで世界中のクラブ・ミュージック・ファンから絶大な信頼を得ているレーベル、<border community>。

Nathan Fake 『Drowning In A Sea Of Love』で世界中の度肝を抜いたのは記憶に新しいですが、ついにレーベル主宰であるJames Holdenのソロアルバム『Idiots Are Winning』をリリース!

ノイジーなサウンドからアンビニエントまで、実に振り幅の広いこの作風は彼のバックボーンであるLo-Fiのギターサウンドやバンドのサウンドの影響が見事に反映されたアルバムといえるでしょう。

そのアルバム『Idiots Are Winning』のリリースにあわせてインタビューをさせて頂きました!




 


Interview with James Holden


今作は以前にもましてアブストラクトでディープでブッ飛んでる印象を受けました。そして本当に素晴らしいです!12"シングルでリリースするときとは違う聴かれかたをする事を想定して制作しましたか?今回のアルバムに収録されている楽曲はクラブプレイも意識して制作したものですか?

James Holden:今回のアルバムは、この2年間ツアーの間やいろいろ動き回っていた間に溜め込んでいた曲をEPとしてまとめ上げる形でスタートしたんだけど、ずいぶんいっぱいになって結局アルバムになっちゃったね。だから、収録曲も今僕がやっているものに比べたら、もっと比較的クラブよりだと思うよ。ほとんどの曲で踊れると思うし、でも踊れる曲を作ったからって、それを部屋で聞くのが決して変なことだと僕は思わないけどね。


タイトルはどういった経緯からつけられたんでしょうか?

James Holden:それに関しては、あいまいなまま残しておいて、人がこのタイトルに自分なりのアイデアや意味を見出して欲しいな……。


レーベルやジャケットがどんどん変化していってるのが面白いんですが、あれはどういうアイデアから?

James Holden:レーベルのジャケは最初グラフィックからスタ−トして、風車と丘の風景なんだけど、いくつか黒いやつとか色つきもやって、その後にカラーリングでコンペティションを開くことにしたんだ。レーベルのホー ムページを見てもらえればわかるとおもうけど、エントリーしてくれた絵の中から、アーティストが自分の好きな絵を選べるようになっているんだ。僕のジャケはフランスのGregory Dourdeっていう人がやっ てくれたんだけど、彼が僕が演奏しているときにたまたま見に来てくれて、それで音から得た印象で絵を描いてくれたんだ。彼のほかの作品もすごく素敵だし、彼にやってもらってラッキーだったよ。


色々なところで精力的にDJをこなしているようですが、DJプレイすることが今回のアルバムに影響していると思いますか?

James Holden:そうだね、でも多分家で聞いてる音楽の方がもっと影響していると思うな。


このアルバムが出来上がってみて、どんなシチュエーションで聴かれることを想像しますか?

James Holden:どこでも好きなところで!! 僕の頭の中には今本当に部屋で聞きこめるようなアルバムをつくろうってアイデアがあるけど、今回のはそれこそ皆の好きなところで好きなように聞くのがいいと思う。


曲の制作と並行して、アイディアをまとめてコンセプトを固める作業というのはやりますか?それともバラバラに出来上がった楽曲をコンパイルしてアルバムのカラーを作るほう?

James Holden:(今回のアルバムは言った様に2年間ためてたものを集めただけだから)その質問は次のときに聞いて……。





Holden
 『Idiots Are Winning』

01.lump
02.quiet drumming interlude
03.10101
04.corduroy
05.flute
06.idiot
07.lumpette
08.intentionally left blank
09.idiot clapsolo
10.quiet drumming







今回の製作期間はどのぐらいだったんですか?あと、もし使用機材とかソフトウェアをもしよければちょっとだけ教えてください。

James Holden:一番古いトラックは2年前で、機材にはフリーのソフトウェアと、安くて、もっとクレイジーに聞こえるように配線し直した安いキーボードと、安いギターと、ガタガタなアンプ。ほとんどのものはライブでやったり、アドリブでやったセッションからレコーディングしたりしたものだよ。


6曲目「Idiot」は、何か昔のゲームサウンドの断片のような感じがしたのですが、特定の何かゲームからのサンプリングですか?

James Holden:いや違うんだ。サンプリングは自分にとって自分のメロディーを作ることより努力のいる仕事だから サンプリングはこのところずっとやっていないよ。


このアルバムにはJohn Cageの4'33"のようなサイレンスが収録されていますが、どういうきっかけで入れてみようと思ったのでしょうか?また、いわゆる現代音楽もバックグラウンドとして聴いてきたんですか?

James Holden:そうだね、現代音楽にも興味はあるけど、今回のこの曲に関しては、現代音楽とはまったく関係なくて、たんなるギャップとして最後に入れた2曲のDJツールとアルバムを厳密に分けたくて入れただけなんだ。


<Border Community>は日本でもコアなエレクトロニックダンスミュージックファンに熱烈な支持をされていますが、ここまで成功したのはどうしてだと思いますか?

James Holden:そういった成功はまったく期待していなかったし、目標にもしていなかったよ。ただ僕らは自分らが好きな音楽を出したかっただけなんだよ。



James Holden 関連作品 



右から 1.Mix CD作品 James Holden 『Fear Of A Silver Planet』/2.Mix CD作品 James Holden 『Balance: 005』/3.Mix CD作品 James Holden 『At The Control』/4.<Border Community>作品 Nathan Fake 『Drowning In A Sea Of Love』




あなたにとってのヒーローはだれですか?

James Holden:たくさんいるな〜。ミュージシャンでいうとSteve Reich、Mogwaiだし、あとCluster / Harmoniaや初期のKraftwerkの制作にかかわった人たち全てかな。


最後に、最近聞いている3枚を教えてください。

1.Cluster 『Zuckerzeit』

James Holden:これは傑作だよ。1974年に作られたんだけど、その中の「Hollywood」は最初のトランストラックだと思うし、それ以上の作品はいまだに作られていないと思う。

2.Pj Harvey 『Uh Huh Her』

James Holden:PJ Harveyのアルバム全部。彼女は非の打ち所がない天才だと思う。
※こちらは2004年リリースのオリジナル最新作。

3.Black Dog 『Spanners』

James Holden:これはCluster以降にリリースされたエレクトロニックアルバムでベストの一つに数えられると思うよ。


ありがとうございました!



協力:Cisco International


2006年4月 James Holden 『At The Control』リリース時のインタビュー! 

2006年3月 Nathan Fake 『Drowning In A Sea Of Love』リリース時のインタビュー! 

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