トルヴェール・クヮルテットの『惑星』！

Sunday, September 19th 2004

4本のサクソフォンが創り上げる、
地球・彗星・冥王星を加えた新たな宇宙がここに出現！
大ヒット曲「ジュピター」を含む全10曲の超大作！
トルヴェールの『惑星』！

トルヴェール・クヮルテットは1987年の結成以来同じメンバーで活動を続けるサクソフォン四重奏団。今回の大きな話題は単にサックス・アンサンブルのための編曲というだけでなく、編曲を担当している長生淳氏が作曲した『彗星』と『冥王星』、『地球』が新たに加えられているということです。
　注目の『木星』はモーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』が冒頭に紛れ込み、まさに宇宙空間。しかも、大真面目に美しい響きを醸し、超絶技巧を易々とこなすうえに、急にジャジーに変化したりと大忙しです。平原綾香の『JUPITER』で大ヒットした有名な旋律も、サックスならではの甘美的で哀愁漂う音色で豊かに響き渡ります。
　『冥王星』と『地球』には、ホルストの『セントポール組曲』などを用いているのも非常に興味深い嗜好。最終曲には「木星」のロング・ヴァージョンもボーナス・トラックとして収録。

4人のピーター･パンが織り成す、遊び心満載の旅が始まる
緒方英子
＜ライナーノーツより＞
...結成17年を迎えるトルヴェール・クヮルテットは、まさに「４人のピーター・パン」。もちろん４人は、キャラクターが異なるピーターだけれども、それでも本質的には、遊び心を忘れない永遠にやんちゃな子どものように、いつも４人ともが心から楽しそうに、楽器と戯れています。・・・（略）・・・驚き顔の私たちをときどき振り返りながら、前方でこっそり舌をぺろりと出したりして、あっちへ寄り道、こっちへ寄り道、と飛び回る４人のピーター。私たちはトルヴェールにいつも、翻弄されっぱなしです...　

ホルスト：組曲『惑星』
1.火星＜Mars＞5’17
2.金星＜Venus＞6’04
3.水星＜Mercury＞3’10
4.木星＜Jupiter＞7’31
5.土星＜Saturn＞4’47
6.天王星＜Uranus＞4’27
7.海王星＜Neptune＞5’25
8.彗星＜Comets＞＊5’10
9.冥王星＜Pluto＞＊3’57
10.地球＜Earth＞＊6’42
[Special Bonus　トルヴェールの「木星」]
8’05
＊今作のためのオリジナル書き下ろし

トルヴェール・クヮルテット（サクソフォン四重奏）
Sop.須川展也　Alt.彦坂眞一郎　Ten.新井靖志　Bar.田中靖人
Pf.小柳美奈子

録音：2004年7月1日〜2日　笠懸野文化ホールにて

トルヴェール・クヮルテットTrouvère Quartet
1987年の結成以来同じメンバーで活動している、日本を代表するソリスト集団。92年東京国際音楽コンクール第2位、第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。98年8月にはTV朝日「徹子の部屋」への出演を機に、その存在を広く一般にも知られるようになる。2000年12月には、国交400年となるオランダでの記念演奏会に招かれて各地で絶賛を浴びた。CDはEMIから8枚をリリースしており、98年録音の「トルヴェールの四季」はヴィヴァルディとピアソラの「四季」を編曲したもので、サクフォン・テクニックの常識を超えた演奏が話題となった。また、2001年にリリースされた「マルセル・ミュールに捧ぐ」が文化庁芸術祭「レコード部門」大賞という快挙を遂げた。ボーダレスな活動が若い層に圧倒的な支持を得ており、日本最高峰のサクソフォン・クヮルテットとしての評価は揺るぎないものとなっている。

須川展也（すがわ のぶや）
ソプラノ サクソフォン 東京芸術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位受賞。94年度村松賞、第4回出光音楽賞受賞。文化庁芸術作品賞を受賞したサクソフォン協奏曲集「サイバーバード」（EMI）、レコード芸術誌上で特選盤となった「Exhibition of Saxophone」など、20枚を超えるCDをリリースしている。年間100公演をこなすソリストであると共に、東京芸術大学講師、東京佼成ウィンドオーケストラ　コンサートマスター。98年のTVCF「JTピース・スーパーライト」への抜擢に続き、02年にはNHK連続テレビ小説「さくら」のテーマ曲奏者としても話題をよんだ。

彦坂眞一郎（ひこさか しんいちろう）
アルト サクソフォン 東京芸術大学大学院修了。安宅賞受賞。CBSソニー「ザ・ニューアーティスト・オーディション '88」においてFM東京賞、クリスティン・リード賞受賞。マイスター・ミュージックよりソロ・アルバム「バラード“即興への軌跡…！”」、「ダンス」、「エチュード」をリリースしており、99年6月に行われた東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」では好評を博す。現在、桐朋学園短期大学部講師の他、ボイスネシア・トリオのメンバーとしても活動している。

新井靖志（あらい やすし）
テナー サクソフォン コンセルヴァトワール尚美ディプロマ・コース卒業。赤松賞受賞。尚美コンクール管打楽器部門第1位、第4回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門第2位入賞。東京ミュージック＆メディアアーツ尚美、昭和音楽大学及び同短期大学、長野県小諸高校講師を務める。シエナ・ウィンドオーケストラ コンサートマスター。2000年にはソロデビューCD「ファンタジア」（マイスター・ミュージック）をリリースしている。

田中靖人（たなか やすと）
バリトン サクソフォン 国立音楽大学卒業。矢田部賞受賞。第1回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門第2位、第4回同コンクール第1位受賞。東京佼成ウィンドオーケストラ アルト・サクソフォン奏者。「管楽器ソロ名曲集」（日本コロムビア）の他、「ラプソディ」、「サクソフォビア」（EMI）、「ガーシュインカクテル」（佼成出版）等のソロCDをリリースしている。昭和音楽大学及び同短期大学講師。

小柳美奈子（こやなぎ みなこ）
ピアノ 東京芸術大学卒業。従来の「伴奏」というイメージを変えてしまうとの定評を持つアンサンブルピアニスト。国内での活動はもとより、吉松隆「サイバーバード」の準ソリストとして、フィルハーモニア管弦楽団との共演、アメリカ、メキシコ、トルコなど海外での活躍も多い。ソロCDを2枚、また須川展也及びトルヴェール・クヮルテットとのレコーディングは10数枚を超える。


≪作・編曲者紹介≫
長生　淳　（ながお　じゅん）　
東京藝術大学大学院修士課程修了
2000年度武満徹作曲賞受賞
�R日本交響楽振興財団第２４回作曲賞受賞
　　　　　　　　
おもな作品
《天国の月》《変奏曲》（アルト・サキソフォンとピアノ）、《オフィーリア》（E♭クラリネットとピアノ）、《二人静》（フルートとピアノ）、《抒情の森》（アルト・サキソフォンと弦楽四重奏）、《交響曲》《レミニサンス》《波の穂》《蒼天の滴》《翠風の光》《楓葉の舞》（吹奏楽）、《天涯の庭》（ユーフォニアムと吹奏楽）、《英雄の時代》（アルト・サキソフォンと吹奏楽）、《千の環流》《夏―朱い忘却》《秋―白い恒久》《春―青い泡影》（管弦楽）など

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トルヴェール・クヮルテット　04年公演
・10月9日（土）【14：00開演】“CD発売記念コンサート”　東京：トッパンホール
・10月10日（日）【14：00開演・18：30開演】“CD発売記念コンサート”　東京：トッパンホール
・10月23日（土）【19：00開演】　松本：ザ・ハーモニーホール
・10月28日（木）【19：00開演】　富山：高岡文化ホール
・10月30日（土）【18：30開演】　島根：石央文化ホール
・11月23日（火・祝）【14：00開演予定】　愛媛：丹原町文化会館
・12月5日（日）【13：00開演】　神奈川県吹奏楽連盟50周年記念公演　神奈川県民ホール
・12月18日【未定】　東京：銀座ヤマハ

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