レオンハルトの弾くクラヴィオルガヌム

Friday, October 3rd 2003

レオンハルトの弾く、クラヴィオルガヌム
イタリア音楽の遺産〜イギリスとドイツの鍵盤楽曲集

2003年２月録音。レオンハルトのALPHAレーベル第３弾は、ドイツとイギリスにおける鍵盤楽器の巨匠たちの作品を通じて、イタリアの音楽がヨーロッパ全土に与えた多大なる影響を探る好企画です。
　注目は、ほとんどの作品で用いられている”クラヴィオルガヌム”。ここで使用されている楽器は一段鍵盤ながら、機構操作によりオルガンとチェンバロいずれか、もしくは双方を連動して鳴らすことが出来るというもの。
　しかし、レオンハルトが奏でるこの楽器からは、通常聴かれる奇抜な印象は全くありません。現在では風変わりに見えるこの機構が、おそらくはその全盛期さながらに、レオンハルトならではの深みを伴った表現手段の一つとして、完全に昇華した姿で現前します。最後のバッハの大作２曲は、ジルバーマン流派の複製二段チェンバロによる、華やかさを増した演奏。


Gustav Leonhardt, clavecin
Œuvres pour claviorganum & clavecin


Hans Leo Hassler (1564-1612) : Canzon
Nicholas Strogers (1560-1575) : Fantasia
William Byrd (1542-1623) : Corranto - Queens Alman - Ground
John Bull (1563-1628) : Bull’s Goodnight
Orlando Gibbons (1583-1625) : Fantasia II
Johann Pachelbel (1686-1764) : Fantasia - Toccata en sol majeur
Johann Christoph Bach (1642-1703) : Praeludium
Christian Ritter (1650-1725) : Allemanda in discessum Caroli XI regis Sueciae
Johann Sebastian Bach (1685-1750) : Fantaisie en ut mineur BWV 1121 - Aria variata BWV 989 - Partite sopra “O Gott, du frommer Gott” BWV 767

Gustav Leonhardt, claviorganum de Matthias Griewisch (2001) & clavecin allemand de Anthony Sidey (1995)

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