ザ・ブレステイキング・コレクティヴ&カペラ・マリアーナ/『ミラノの貴族社会〜スペイン副王統治時代の音楽』
2026年05月07日 (木) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical

「声」のモテットと「楽器」のカンツォンがまるで二重合唱のように融合する立体音響
スペイン副王統治下のミラノで花開いた、声楽と器楽の華麗なる対話!
ベルギーの高品質古楽レーベル「Passacaille」より、イタリア音楽史において見過ごされがちな「ハプスブルク家(スペイン副王)統治下のミラノ」に光を当てた興味深いアルバムが登場。スフォルツァ家が統治権を失いスペイン領となったミラノは、政治的な影響力こそ失ったものの、大司教フェデリコ・ボッロメーオの庇護のもとで独自の豊かな文化を花開かせていました。
本プログラムの核となるのは、ミラノ地方以外では例が見られない特異なジャンル「カンツォン・モテット」です。声楽アンサンブルがポリフォニーによるモテットを歌い始め、それに対して器楽アンサンブルが活気あるカンツォンで応答し、最終的には二重合唱のように両者が音楽的な対話を繰り広げるという構造を持っています。
さらに本作では、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾであり即興的ディミニューション(パッサッジョ/装飾)の巨匠として知られるフランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョによる、半音階を用いた極めて表情豊かなマドリガーレや、パレストリーナ作品の高度な装飾版を収録。また、これまで目立たない存在とされてきたジュゼッペ・ガッロの先進性を証明するべく、カンツォン・モテット形式で書かれた大作『マニフィカト』がプログラムの最後を飾ります。
ツィンク(コルネット)の世界的名手ブルース・ディッキー率いる器楽陣と、ハナ・ブラシコヴァ(ハナ・ブラジーコヴァー)を筆頭とする精鋭声楽陣が、弦楽器と管楽器を巧みに交えながら、当時のミラノの立体的で豊饒な音響空間を再現しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ジョヴァンニ・パオロ・チーマ[c.1570-1630]:8声のモテット『Assumpta est Maria』
● フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ[fl.1590-1626]:8声のカンツォン・モテット『O Rex Gloriae』
● アンドレア・チーマ[fl.1606-1627]:4声のカプリッチョ
● ジョヴァンニ・ドメニコ・ロニョーニ・タエッジョ[c.2nd half 16th-before 1624]:8声のカンツォン・モテット『Quemadmodum desiderat』
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『Intenerite voi lagrime mie』(第1部)
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『Or che'l mio vago scoglio』(第2部)
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『Dialogo: Filli e Tirsi』
● チーマ:4声のカンツォン『La Scabrosa』
● アゴスティーノ・ソデリーニ[fl.1598-1608]:8声のカンツォン・モテット『Egredimini filiae Sion』
● ジュゼッペ・ガッロ(fl.1598):8声のモテット『Veni in hortum meum』
● チェザーリオ・グッサーゴ[1550-1612]:6声のソナタ『ラ・バディーナ』
● ソデリーニ:9声のカンツォン・モテット『Ipse sum desponsata』
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『O dolcezze amarissime d'amore』
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『Felice chi vi mira』(第1部)
● F.R.タエッジョ:5声のマドリガーレ『Ben ebbe amica stella』(第2部)
● F.R.タエッジョ:マドリガーレ『Vestiva i colli』(パレストリーナの作品によるヴァイオリンのためのパッサッジョ)
● G.D.R.タエッジョ:4声のカンツォン『La Niguarda』
● ソデリーニ:8声のモテット『Saule, Saule, quid me persequeris?』
● ガッロ:カンツォン・モテット形式による9声のマニフィカト『anima mea』
ブルース・ディッキー(ツィンク、芸術監督)
ザ・ブレステイキング・コレクティヴ&カペラ・マリアーナ
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
バルボラ・カバートコヴァー(ソプラノ)
ヴォイチェフ・セメラード(テノール)
トマーシュ・ライトケプ(テノール)
マルティン・シケタンツ(バス)
ランベール・コルソン(ツィンク)
シメン・ヴァン・メヘレン(トロンボーン)
ヨースト・スウィンケルス(トロンボーン)
ヴェロニカ・スクプリク(ヴァイオリン)
チェンゲ・オルゴヴァン(ヴィオラ)
ミーネケ・ファン・デル・フェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マティアス・ミュラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)
ヤン・クレイチャ(テオルボ)
クリス・フェルヘルスト(オルガン、チェンバロ)
録音時期:2025年11月11-14日
録音場所:ベルギー、アントワープ、AMUZ
録音方式:ステレオ(デジタル)


