【全曲解説】SAMURAI PIZZA CATS『Press Start』
2026年03月31日 (火) 21:00
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全曲解説 by Sebastian Fischer(Vo)
Translator:内堀 文佳
1. Insert Coin
このイントロの話をするには、まずはこのアルバムの背景から話さなきゃいけない。1stアルバムをリリースしてから1年くらいずっとツアーやライヴを続けていて、次のステップや次に何をしたいかについて話す時間が取れていなかったんだ。そこである日スタジオで“俺たちの次の手は? 俺たちは何がしたい?”と考えて出てきたのがこのアルバムのタイトルだった。“スタート・ボタンを押す(press start)時が来た、今すぐに押すべきだ”ってことで「Insert Coin」(コインを入れる)から始まるんだ。
2. Pandastruck
「Pandastruck」は頭の中の声を面白おかしく描いた曲だ。“こういう状況ではこうすべき”と生きていくなかで学んだ通りに行動していて、ふと“いや、こうしてみたらどうか”とよぎることあっても、結局は実行せずに終わるだろう。それがこの曲のテーマなんだ。そこで参考にしたのが、オフィスとかに現れたパンダの着ぐるみが、突然キレてそこにあるものを全部ひっくり返すっていう面白いCMで。“考えた通りに行動してしまっていいじゃないか”ってね。
3. T-Rex(plosion)
カリビアンな雰囲気で始まるポップな感じの曲を作って、“これにどんなテーマを結び付けられるだろう?”って、太陽、ビーチ、そこに全く予想だにしないものを……と考えて思い付いたのが恐竜。“I’m so sorry/That it’s going to end deadly for you”って歌詞にもあるように、どこにでもいる“自分が一番強い”、“自分が一番かわいい”と思ってるようなやつを恐竜にたとえて、いつか終わりが来ると学ばなくてはならないっていう内容になっているんだ。
4. Fear No Slice
特に深い意味はなくて、簡単に言うと身内ノリみたいなものだ。Danielと俺は知り合って20年以上になるんだけど、俺はピザに乗ってるパイナップルが大嫌いでね。マジで理解できないし、あるべきではないし、食べるのは勝手だけど頼むから伝えてこないでほしいのに、ツアー中にいつもDanielが見せてきて“今ならどうだ? うまそうだろ?”なんて言ってくるんだ。俺は“耐えられない、お前なんか嫌いだ”って返すんだけど、そんなやりとりから「Pizza Homicide」と「Fear No Slice」の2曲が生まれた。「Fear No Slice」のミュージック・ビデオは、そのピザでひとしきり盛り上がった後、みんな爆発して終わるんだ。あんなもの食べないほうがいいからね。
5. Error 808
曲を作っているとき、俺はいつも“こんなテーマでこんな構成のビデオが作れるな”と考えているんだけど、「Error 808」は初めて聴いたときからもう完璧で、少しでも手を加えたら魅力を奪ってしまうと感じたんだ。この80年代的なヴァイブスとかシンセサイザーの音色とかが好きで、アルバムの中で一番コンセプチュアルな曲になった。さっきも言ったように、俺とDanielは20年来の友人で、Stefan(Reufer/Ba)は10年、Robin(Scheer/Dr)も15年ぐらいの付き合いで、このバンドでは友達と本当に特別な経験をさせてもらっているから、今回は俺たちが子供だった頃と繋がるような作品にしたくて。それでテレビゲームがテーマになって、それぞれの曲がゲームの一個のステージになって、そのステージにはそれぞれの主人公がいる。だから「Error 808」には余計な手は入れずに、このコンセプトにハマるようにしたかった。
6. Level Up
「Ramen-Man」に繋がるインタールードだ。例えば「Error 808」のステージでゲーム・オーバーになっても、コインを入れてもう一回プレイするみたいなイメージになっているよ。
7. Ramen-Man
さっきも言った通り、俺は曲を作るときにビデオのアイディアも考えているんだけど、最初の15秒を聴いて“このイントロのリフ、まるでアニメみたいだ”って、6〜7歳ぐらいのときに部屋の小さいテレビで“デジモン(デジタルモンスター)”を観てた頃の気持ちになって、画面に“Ramen-Man”っていうスーパーヒーローのアニメが映ってるイメージが湧いた。スパイダーマンみたいなんだけど、蜘蛛の糸の代わりに手から麺が出るんだ。それで日本で撮りたいと思ってマネージャーに“こんなことを思い付いたんだけど、できそうかな?”って相談したら“たぶんできると思う、やってみよう”って言って、今に至るよ(※取材は3月中旬、来日時に実施)。
8. Penguin Supreme
これも特に深い意味はなくて、“ペンギンって面白いな”って曲なんだ。集団で突っ立ってて、何をしててもなんか笑えるんだけど、実際には地球で一番過酷な環境に適応していて、平気な顔して卵なんかを温めたり普通に生活したりしている。それがすごいなと思ったところからアイディアが出てきたんだ。
9. Super Zero
俺は14〜15歳の頃、身長が160cmぐらいでドイツではすごく背が低いほうで、あまり友達がいなかった。で、世の中には自分だけが輝いていて特別だって、特殊能力があるのは自分だけだと思ってるやつがいるけど、本当は誰しもが特別な力があって、どんな見た目だろうが関係ない。身体が大きくても小さくても、歯が1本なくても、人は誰でもみんなスーパーヒーローなんだ、っていう曲だよ。
10. City Of Gold
初めてクリーンだけで歌った曲だから一番緊張したよ。初めてクリーンに挑戦した1stアルバムの『You're Hellcome』にはたぶん全部で12センテンスぐらいしかなかったけど、スタジオでこの曲ができて“ヤバい、クリーンがものすごく多い”と思った。でもそこから、生きていると不安なことに直面するときもあるけど、一番大事なのはどんな状況でもとにかく頑張ることだっていう、この曲のメッセージが生まれたんだ。
11. Thanks For Playing
このアルバムのアウトロで、「Pizza Homicide」のSTVWリミックスというまた違った要素に繋がるイントロになっている。
12. Pizza Homicide STVW Version
1stアルバムの『You're Hellcome』に収録された「Pizza Homicide」は俺たちの代表曲になっていて、ライヴの後半で“まだ体力残ってるか?”って煽ると必ず応えてくれていつも本当に楽しいから、何かお返しをしたいと考えてね。それでこのかっこいいリミックスが入っていたら面白いんじゃないかと思ったんだ。特に中盤以降のパートが気に入ってるよ。
13. Ramen-Man STVW Version
日本盤の特別なボーナス・トラックで、同じくSTVWの「Ramen-Man」のリミックスだ。「Pizza Homicide」のリミックスが最高だったから「Ramen-Man」でもやろうって思い付いて、この曲でもやってほしいってSTVWに連絡したら“もうできてるよ”って(笑)。知り合って2年ぐらいになるけど、なぜか俺がまた連絡してくる気がしたらしくて、それでこの「Ramen-Man」の最高なリミックスができたんだ。
SAMURAI PIZZA CATS / 『Press Start』
GENRE : METALCORE
バンドのスタイルと新たなフェーズの始まりを示した
2ndアルバム『Press Start』完成!
ドイツが生んだパーティー・エレクトロニコア・モンスター、ELECTRIC CALLBOYのDaniel Haniß(Gt)擁するメタルコア・バンド SAMURAI PIZZA CATSが、ニュー・アルバムをリリース。バッキバキのアッパーなリズムを、スペーシーなシンセで持ち上げて、ブレイクダウンで一気に落とし、そしてまたキラッキラにブチ上げる。ヘヴィだが、とにかくアゲアゲでキャッチーなのが持ち味の彼等らしく、今作も全曲シングルでおかしくない程に分かりやすくノリやすい。そして、日本のファンならニンテンドーコアっぽいピコピコ・サウンドや、「Ramen-Man」のなんともかわいい日本語にも注目したい! 今最も来日が期待されるバンドだ!
山本 真由【ライター推薦】
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