CHICAGO GHETTO HOUSE(シカゴ・ゲットー・ハウス)は、1990年代初頭のシカゴで生まれたダンスミュージックです。ハウスミュージックを基盤にしながら、より荒削りでミニマル、パンピンで即効性のあるビートを特徴とし、クラブやストリートのリアルな現場で鳴らされることを前提に発展しました。
- DANCE MANIAとゲットー・ハウスの誕生
- DANCE MANIA周辺の主要アーティスト
- サウンドの特徴とDJツールとしての機能性
- RELIEF RECORDSとテクノ・シーンへの接続
- GREEN VELVETとシカゴ・ハウスの深化
- 世界への拡散と日本での受容
- JUKE/フットワークへの発展
- レコードとしての現在価値
- 参考書籍
目次
DANCE MANIAとゲットー・ハウスの誕生
このジャンルを猛烈にリリースしたのが、80年代からシカゴシーンを支えてきた伝説的レーベル DANCE MANIA です。初期には『Hercules / 7 Ways』『Lil' Louis / The Original Video Clash』といったハウス・クラシックもリリースしていますが、93、94年あたりから突如芸風が変化。GHETTO HOUSEと呼ばれることになる作品を次々とリリースしていきます。
(参考画像)買取日:2022/03/31
DANCE MANIA周辺の主要アーティスト
- DJ DEEON
- DJ FUNK
- DJ SLUGO
- DJ MILTON
- PAUL JOHNSON
- ROBERT ARMANI
- TRAXMEN
- WAX MASTER MAURICE
(参考画像)買取日:2022/11/28
(参考画像)買取日:2021/12/13
(参考画像)買取日:2019/06/06
(参考画像)買取日:2021/06/09
(参考画像)買取日:2022/05/20
これらの面々が続々とドロップしていった12インチタイトルは、周辺レーベルも合わせるとおびただしい数にのぼります。
サウンドの特徴とDJツールとしての機能性
Roland TR-808 / 909、シンプルなサンプラーなど、限られた機材で制作された肉体を直撃するトラック、歪んだキックにナスティなボイス・サンプル。それまでのブレイクビーツや4つ打ちのグルーヴとは明らかに違う、しかしファンキーこの上ないビートを武器に、DJの実戦用レコードとして機能してきました。
リズムマシーンのタムが効果的に使われることが多いのも特徴の一つでしょう。これらの12インチはプレス数も多くなく、現在でも中古市場で根強い人気があります。
RELIEF RECORDSとテクノ・シーンへの接続
90年代半ばになると、ゲットー・ハウスはハウス文脈を越え、テクノシーンからも注目されるようになります。その中心にあったのが、シカゴの名門 RELIEF RECORDS です。
RELIEF RECORDS主要アーティスト
ハードで攻撃的なトラックを数多くリリースし、ゲットー・ハウスの荒々しさとテクノの推進力が結びついたサウンドは、ヨーロッパを含むテクノフロアでも支持を集めました。
GREEN VELVETとシカゴ・ハウスの深化
そのRELIEFの首謀者が GREEN VELVET(CAJMERE) です。よりディープ寄りの CAJUAL RECORDS ともども、挑発的なボーカルやユーモアを交えながら、ハウスとテクノの境界を今も揺さぶり続けています。
これらの90年代オリジナル盤は、現在でもテクノ/ハウス双方の文脈で再評価されており、安定した需要があります。
(参考画像)買取日:2023/09/26
世界への拡散と日本での受容
さらに、ゲットー・ハウスはシカゴのローカルシーンに留まらず、世界へと拡散していきます。デトロイト、ニューヨーク、UK、ヨーロッパ各地のDJがクラブやパーティーでこれらのレコードをプレイし、ゲットー・ハウスは国境を越えたクラブツールとなっていきました。
日本においては、田中フミヤによる1996年のミックスCD『Mix-Up Vol. 4』にて、WAX MASTER MAURICEの「Stop Screamin'」が印象的にプレイされ話題に。近年もNINA KRAVIZがDANCE MANIAオンリーのミックスをネットにアップするなど、そのファンキー極まりないビートは常にDJたちからのプロップスを浴びています。(https://soundcloud.com/nina-kraviz/dance-mania-only-vinyl-live)
こうした動きは、ゲットー・ハウスが過去の音楽ではなく、時代を問わずフロアで機能し続けるジャンルであることを示しているでしょう。
JUKE/フットワークへの発展
そして90年代後半に入ると、ゲットー・ハウスはBPMを上げ、よりリズム重視のスタイルへと変化し、JUKE/フットワークへと発展します。
JUKE世代の主要アーティスト
彼らは、ゲットー・ハウスの流れを汲みつつ新たな音楽を築いていきました。そのため、DANCE MANIAやRELIEFといったレーベルのオリジナル12インチは、JUKE以降の文脈でも「ルーツとして重要なレコード」として掘り返され続けています。
レコードとしての現在価値
CHICAGO GHETTO HOUSE関連のレコードは、ハウス、テクノ、JUKEと複数の文脈を横断する存在です。90年代のシカゴ盤、RELIEF作品、再発盤を含め、現在でも需要の高いタイトルが多く存在します。
コレクション整理の際には、ぜひ一度これらのレコードにも目を向けてみてください。
参考書籍
さらに掘り下げたい方は、2025年に80年代から現在へと続くシカゴ・ハウスの歴史を俯瞰した『シカゴ・ハウス大全 ― HOUSE MUSICからJUKE / FOOTWORKまで』もおすすめです。膨大なディスクガイドを掲載した一冊です。
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