ネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ響/アルヴェーン、ラウタヴァーラ
2025年12月29日 (月) 11:00 - HMV&BOOKS online - Classical

アルヴェーン:グスタフ2世、祝典序曲、ラウタヴァーラ:カントゥス・アルクティク
特別な絆で結ばれるネーメ・ヤルヴィとエーテボリ響の最新録音は、スウェーデンとフィンランドの音楽、この指揮者らしいアルバムです。
1980年にソ連の一部だった母国エストニアを離れたネーメ・ヤルヴィが西側で最初に就いたポストがエーテボリ交響楽団の首席指揮者でした(任期は1982〜2004)。その間に同響は「BIS」レーベルに行った一連のシベリウス録音などを通じて国際的な名声を高め、1997年には「スウェーデンのナショナル・オーケストラ」の称号を得ました。ヤルヴィは離任に際して首席名誉指揮者となり、その後も共演を継続。2009年にはホール内に銅像が建てられました。
ここに収録されたのはヤルヴィの首席名誉指揮者20周年にあたる2024年のコンサートのライヴ録音。プログラムはオーケストラの母国スウェーデンのアルヴェーンと隣国フィンランド(ヤルヴィの母国エストニアとはバルト海の対岸で、言語的にも近い)の作品ですが、定番名曲とは一線を画すところがこの指揮者らしいところ。
ヒューゴ・アルヴェーン[1872-1960]はスウェーデン・ロマン派を代表する作曲家で、民謡的要素と後期ロマン派の語法を融合させました。『祝典序曲』はストックホルムの劇場落成記念の華やかな作品、『グスタフ2世』組曲は歴史劇の音楽から編まれた充実作です。ドラマティックな要素の強い作品に豪放磊落と呼びたいヤルヴィの音楽つくりが映えます。間に置かれたエイノユハニ・ラウタヴァーラ[1928-2016]の『カントゥス・アルクティクス』は一転、瞑想的で抒情的な側面の強い作品。北極圏で録音された鳥の声とオーケストラが共演する、20世紀音楽の中でも異色の名作です。高音質録音が繊細な弱音から色彩豊かな高揚感まで、このコンビらしい音楽を見事に捉えています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. アルヴェーン:祝典序曲 Op.25(1907)
2. ラウタヴァーラ:カントゥス・アルクティクス Op.61(1972)〜鳥と管弦楽のための協奏曲
湿原
メランコリー
渡る白鳥
3. アルヴェーン:組曲『グスタフ2世』 Op.49(1932)
I. Vision
II. Intermezzo
III. I Kejsar Ferdinands slottskapell
IV. Sarabanda - Bourree - Menuett
V. Elegi. Till Carin, min hustru
VI. Breitenfeld. Bataljmalning
エーテボリ交響楽団(コンサートマスター:サラ・トロバック)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
録音時期:2024年10月11日
録音場所:スウェーデン、エーテボリ、コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND


