ノアイー&レザクサン/A.スカルラッティ:スターバト・マーテル、他
2025年10月01日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical

歿後300年に聴いておきたい、A.スカルラッティ晩期の傑作
2025年が歿後300周年にあたるナポリ楽派の大家アレッサンドロ・スカルラッティの宗教曲集。彼が晩年に書いた『スターバト・マーテル』に独唱モテット2曲を加え、間には弦楽四重奏の元の祖型との説もあるソナタ群からの1曲が配されています。
『スターバト・マーテル』はヴィヴァルディ『四季』の出版と同時期の晩年の作で、同じナポリの天才ペルゴレージによる同名作(1736)の手本と目されてきた重要な一編。アルバム前半の独唱モテット2曲は、スカルラッティが王室楽長を務めたナポリ王国の宗主国スペインの王位継承をめぐり欧州諸国が揉めていた18世紀初頭の作ですが、数少ない器楽声部を最大限に活かす周到な書法は後のヘンデルやヴィヴァルディに通じる先進性も随所で見られます。
多忙なバロック・ヴァイオリン奏者ティボー・ノアイー率いる器楽合奏の「レザクサン」はチェロにコントラバスを重ね、撥弦を加えてチェンバロ奏者とオルガン奏者を共に交えた充実の通奏低音以外は各パート一人ずつの少数精鋭。創設初期からカフェ・ツィマーマンを支えてきたヴィオラのパトリシア・ガニョン、もはや大御所の感もあるリュートのクレール・アントニーニ(本盤ではテオルボを演奏)、チェンバロのヴィオレーヌ・コシャールといった実力派が多く、最前線の名歌手2人と共に、当時のオペラにも通じるスタイルと古風な多声書法のバランスが興味深い選曲を抜群に味わい深く聴かせてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
A.スカルラッティ:
1. 独唱モテット『もはや太陽よりも輝かしく』
2. 独唱モテット『弱りはて、傷だらけにされ』
3. 4声のソナタ第1番ヘ短調(c.1705-07)
4. スターバト・マーテル(立ち尽くす聖母)(1724)
弦楽を伴う独唱あるいは2,3,4声のためのモテット集(1702)より(1,2)
エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ:1,4)
ポール・フィギエ(カウンターテナー:2,4)
レザクサン(古楽器使用)
ティボー・ノアイー(ヴァイオリン、指揮)
録音時期:2025年5月
録音場所:パリ、ドイツ・プロテスタント教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
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