【発売】リード・テツロフ、ガーディナー&ルクセンブルク・フィル/シューマン:ピアノ協奏曲(中間稿)、他
2025年10月21日 (火) 06:00 - HMV&BOOKS online - Classical

異才テツロフ、シューマンのピアノ協奏曲をマニアックな「中間稿」で演奏!
原曲の『幻想曲』にあらわれる調子で全3楽章を情熱的に展開。指揮はなんとガーディナー!
1992年アメリカ生まれのピアニスト、リード・テツロフによるロマン派ピアノ協奏曲の頂点に位置する人気作、シューマンとグリーグの黄金カップリング。なんと指揮はガーディナー。テツロフはガーディナーについて「長年敬愛してきた芸術家。彼の指揮のもとではどの音も軽視されることなく、オーケストラのすべてのラインが目的を持って響く」と語っており、万全のサポートのもと情熱をもって弾きあげた演奏がここにあります。
さらに注目ポイントとして、シューマンの協奏曲をほとんど知られていない「中間稿」で演奏。名曲プログラムながら非常に挑戦的な姿勢が感じられます。
シューマンは1841年に単一楽章の作品『ピアノと管弦楽のための幻想曲』を作曲。後にこれを第1楽章とし部分的な変更を加え、第2、第3楽章を付け足して、現在知られる『ピアノ協奏曲』として1845年に完成させました。この改訂にはソリストを務めたクララのアドバイスが大きく関わっているとされています。
今回用いられている1843年頃とされる中間稿は、『幻想曲』の自筆譜を発見し世に広めたマルコム・フレイジャーの後を継ぎ研究を重ねたロバート・レヴィンの功績によるもので、レヴィンはこの中間稿をガーディナーと共に幾度も演奏しています。第1楽章冒頭は管弦楽の一撃で始まらず、ピアノ独奏の半音上がる2音に続いて同じ音型で管弦楽が応答するという『幻想曲』でみられた開始。この対話は第3楽章展開部にも出てくるので、完成版の『ピアノ協奏曲』には無かった統一感が味わえます。曲全体の構成はほぼ同じなものの、オーケストレーション、フレージング、アーティキュレーション等に細かい変更点が多くあり、とりわけ木管楽器の登場機会が多く、艶めかしい響きをまとっているのがこの稿の特徴。『幻想曲』の筆致で全3楽章が聴けるのがこの稿の醍醐味と言えるでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
● シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54(中間稿、c.1843)
● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(1868)
リード・テツロフ(ピアノ)
ルクセンブルク・フィルハーモニック
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音時期:2024年12月16-18日
録音場所:ルクセンブルク・フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(デジタル)
Showing 1 - 1 of 1 items
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

