NOVOカルテット／『Track1』

2023年ジュネーヴ国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位
デンマークの「NOVOカルテット」。おどろくべき迫力と高密度の音圧

2023年ジュネーヴ国際音楽コンクール優勝の「NOVOカルテット」。「ノヴォ（新しい）」を意味する名は、メンバーたちの探求心と発見の精神を反映したものです。アルバム『Track 1』は彼らの原点へ回帰するような選曲です。
　ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第8番は、彼らが初めて4人で研鑽した作品。 彼らが初めて取り組んだ現代作品の作曲家がマティアス・ヴェステルゴー（ヴェスタゴー）[1989-]。ヴェステルゴーは若くしてデンマークを席巻している作曲家で、ここに収録の『HJERTEBLAD』（直訳すると「心葉」、種子の最初の葉）はヴェステルゴーの弦楽四重奏曲第3番。植物の成長過程、特に花が咲き、色あせ、枯れてゆき、哀愁を帯びた別れとなるまでを描いたような作品です。そして彼らデンマークの人々にとって英雄であるカール・ニールセンの弦楽四重奏曲第1番は、ニールセンへの賛辞であるとともに、今後予定されているニールセンの全曲演奏ツィクルスの第1弾でもあります。
　強烈な演奏、完璧なバランス、そして全身全霊の取り組みが生み出す高密度の音は圧巻です。2025年10月23日には王子ホールにて日本デビュー公演も予定されており、今後の展開にも注目の若きカルテットです！（輸入元情報）

【収録情報】
1. ショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
2. ヴェステルゴー：Hjerteblad
3. ニールセン：弦楽四重奏曲第1番ト短調 Op.13

　NOVOカルテット
　　加藤ミュラー香耶（第1ヴァイオリン）
　　ニコライ・ヴァシリ・ネデルガード（第2ヴァイオリン）
　　ダニエル・シュレジンスキ（ヴィオラ）
　　シーネ・エブストラップ・ビッチェ（チェロ）

　録音時期：2024年10月、12月
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　世界初録音（2）