【発売】フィッツ=ジェラルド&マルメ歌劇場管/ショスタコーヴィチ:劇音楽『射撃』、『人間喜劇』、他
2025年08月27日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical

再構成と復元を通じて明らかになる、
1930年代までのショスタコーヴィチの実験的精神
ショスタコーヴィチは若い頃から遊び心に富んだ性格で知られ、今回のアルバムにはその精神が色濃く反映されています。収録されているのは、再構成や編曲を通じて甦った、初期から1930年代にかけての付随音楽や映画音楽、さらにオペラから削除された曲などです。
このアルバムは、失われた断片を補い、未出版資料や映画音源をもとにした再構成を含むマーク・フィッツ=ジェラルドによる労作であり、ショスタコーヴィチの多様で実験的な側面を鮮やかに再現しています。2020年にすべての楽譜の準備が整っていたものの、録音自体はコロナ禍により延期され、2024年にようやくマルメ歌劇場の合唱団とオーケストラを迎えて実現しました。『鼻』の『カザン大聖堂前』の間奏曲では壮大なオルガン・ソロが必要だったため、オスロの教会にある壮麗なパイプ・オルガンを用い別途収録。ショスタコーヴィチがオルガンを用いた例はきわめて稀であり、その特異な用法も注目されます。楽譜面においては『射撃』はタイトルを持たない16のセクションを中心に構成され(一部の曲は補筆・再構成)、『人間喜劇』では失われた『学生の歌』や未出版の『壊れた箱』が追加されました。『鼻』では実際には用いられなかった間奏曲を採用し、『ヴィボルグ地区』の音楽は、全てマーク・フィッツ=ジェラルドが映画のサウンドトラックから耳コピで再現したものです。(輸入元情報)
【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
1-16. 劇音楽『射撃』 Op.24(1929)〜アレクサンドル・ベズイメンスキーの詩劇のための付随音楽*
マーク・フィッツ=ジェラルドによるピアノスケッチからの復元(1-4,6-8,9(13小節まで),11)
アナスタシア・ベリーナとマーク・フィッツ=ジェラルドによる編集(1,13,16)
17-39. 劇音楽『人間喜劇』 Op.39(1933-34)〜バルザック/パーヴェル・スホーチンの劇のための*
40-42. 歌劇『鼻』 Op.15〜2つの間奏曲と第3幕冒頭の破棄された版**
第1幕:第4場『カザン大聖堂』前の間奏曲(初版、マーク・フィッツ=ジェラルド編集)
第3幕:第7場への間奏曲
第2幕:第10a 間奏曲(第5場の後)
43. 映画音楽『ヴィボルク地区』 Op.50(1938)〜無政府主義者の行進
マーク・フィッツ=ジェラルドによるオリジナル・サウンドトラックからの復元
マルメ歌劇場管弦楽団(1-11,13-15,17-19,22-43)
Tor Lind(バリトン:16)
Kenny Staskus Larsen(フルート:16)
Allan Sjolin, Jesper Sivebak(バラライカ:12)
Edward Stewart(ギター:16)
Lars Notto Birkeland(オルガン:40)
Christian Einarsson(ピアノ:20,21)…20、21
マルメ歌劇場合唱団(合唱指揮…エレナ・ミトレフスカ:1,9,13,19)
マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)
録音:
2024年3月5-7日 スウェーデン、マルメ歌劇場
2024年4月4日 ノルウェー、オスロ、ファーゲルボルク教会/ゴル・オルガン(40)
*…世界初録音
**…世界初スタジオ録音
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