【全曲解説】PaleNeØ『FORTISSIMØ』
2025年07月25日 (金) 20:00
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全曲解説テキスト by ほほ美(Vo) AYARI(Gt) REOTO(Gt/Vo) YONA(Ba)
1. f -フォルテ-
当アルバムの表題曲!
「FORTISSIMØ」の名に相応しい、PaleNeØの“強さ”を一番に表現した曲です。
メタル好きの方はきっとイントロのリフで耳を奪われるかも……?
ヴォーカル視点ですと、クリーンとスクリームのバランスがとても好みです。REOTOとの声質の違いに是非耳を傾けてください!
叫び声のようなギターソロもブレイクダウンも聴きどころ!!
生きる上で属さねばならない組織は監獄のようなもの。時が来ればそこから卒業して自由になれるけれど、放たれてから少し恋しくなったり不安になったり、人生は面白い。
そんな日々を乗り越えた全ての命に賞を与えよう。
(ほほ美)
2. GOOD LACK
ヘヴィな演奏とクリアなヴォーカルが印象的な曲です。
全体的にシンプルではありますが、2番Aメロのギターのハモりやディレイの効いたソロが彩りを添えていると思います。
誰もが持つ長所・短所。その全てはあなただけの色です。どうか愛してあげてください。
(REOTO)
3. Crowd Surf Rider
「FORTISSIMØ」のMV第2弾として公開された、Theカオスな曲。
メロコア、R&B、メタルコア、目まぐるしく変わる曲の展開はまさにPaleNeØのライヴのフロアを表しているようだ。
MVは実際にメンバーも持ち上げられているらしい。
揉まれ、ゆられ、そんな日々も自分も愛して生きていこう!というアッパーチューン。
人生はクラウドサーフ!!
(AYARI)
4. Rain Bright
このアルバムにはバラード曲が2種類あるのですが、こちらはそのうちの1曲です。
実はAllegro AgitatoツアーのエンドSEとして流れていた曲に歌詞が付いてアルバムINとなりました。
ゆったり聴けるバラードになっています。
「Rain」という言葉が入っているように、曲中にも雨を感じられるような音色の楽器を使っていたり、演出があったりします。
決して後ろ向きな曲ではなく、誰かの背中を押せるような応援ソングになっているので、あらゆる場面で寄り添ってくれる曲になったらいいなと思っています。
(YONA)
5. 誰 (Album Version)
イントロのベースは一体
誰!誰!誰なのー!
YONAなのー!
我々PaleNeØは2024年の始動時にデジタルシングル「PANORAMA」をリリース致しました。そのカップリング曲として「誰」もリリース。つまり、2年越しにレベルアップした「誰」という訳です。
人間の本性なんてわからない、ということを怒りたっぷりに歌った曲。一度聴いてしまえば、「誰?誰?誰なの?」のフレーズが頭にこびり付いて離れません。
思いを寄せていた人に裏切られたような経験のある方は是非お聴きください。恨みを明るく歌います
(ほほ美)
6. Echo
果てしない空間に響き渡っていくような神秘的なイメージで、今までのPaleNeØにはなかったタイプです。
特にハーモニクスの音が心地よいので是非ご注目ください!
たくさん重なった伸びやかな歌も聴きどころです。
一度は諦めたつもりでも、きっと心の深いところでその想いは哭いています。まだ間に合う、夢をもう一度。
(REOTO)
7. ギルガメシュ闘争記 (Album Version)
ライヴの定番曲。この曲なしにPaleNeØのライヴは終われない。メタルリフから始まり静寂の後はスクリームとともにもみくちゃのフロアが出来上がる……
ライヴでは楽器隊がローBを鳴らして煽り始めたら大抵この曲が始まります、フロアの真ん中が開き始めたら要注意。
ギルガメシュ叙事詩を元に書かれたエモーショナルな歌詞にも注目して欲しい1曲。
(AYARI)
8. 組曲『死者の書』 - I. Descent to Abyss
アルバム唯一のインスト曲です。アルバムの最初ではなく途中で入ってくるこちらのインスト曲は、組曲の1曲目となっております。
バンド形態ではなかなか取り入れない「組曲」をアルバムに取り入れてみました。
今回は4曲構成となっていて、古代エジプトの『死者の書』がモチーフになっています。「古代」という言葉が出てきたようにこの組曲はパレオに寄った曲になっています。
4曲でひとつの組曲にはなっていますが、それぞれの曲で起承転結があるので、単聴きもおすすめです。
組曲の1曲目ということで、これから何かが始まる、0から1へ、といったまさにオープニングに相応しい曲になっています。
ライヴのオープニングSEとしても活躍してくれそうです。
(YONA)
9. 組曲『死者の書』 - II. Judgment
古代エジプトの死後の世界観を描いた『死者の書』がモチーフ。
生前の罪を偽れば心臓を死神に食べられ地獄行きになる冥府裁判。
オリエンタルスケールの音階だけで構成する縛りを付けて楽しく作りました!
サビ前とコーラスはキリスト教讃美歌によく出てくるラテン語。
(ほほ美)
10. 組曲『死者の書』 - III. Crucifixion
死後の世界を描いたパレオ組曲の第3曲です。
冥府裁判で過ちを犯し、赦しを得るために獄役に服する主人公の苦しみを表現しました。
キリスト教讃美歌やラテン語フレーズを盛り込み、途中で曲調が変化する部分もあるので楽しんでいただけたらと思います。
速く激しい刻みや落ちサビのジャジーな3拍子のベースなど、メンバーそれぞれの見せ場も多いアレンジになっています。
(REOTO)
11. 組曲『死者の書』 - IV. Reincarnation
『Judgment』『in Gloria Dei』のラテン語フレーズとベートーヴェン『悲愴』『歓びの歌』を混ぜて作った壮大なミサ曲的バラード。
自分が死んだ時、生前気付けなかった人の優しさや愛を想って涙するだろうという予想、そして生まれ変わるなら、またその大切な人たちと巡り逢いたいという願いを込めた曲。
(AYARI)
PaleNeØ『FORTISSIMØ』
GENRE:LOUDROCK
前作から約半年で早くも2ndアルバムが完成!
次のステップに進んだ新たな魅力を感じさせる作品
前作から1年経たずに早くも到着の2ndアルバム『FORTISSIMØ』。凄まじいスピードで駆け抜けている4人の今を体現したかのような「f -フォルテ-」や、予測不可能な展開でリスナーをブチ上げる「Crowd Surf Rider」等、PaleNeØらしい多彩なサウンドで魅せる全11曲を収録した。その中でも、重厚なバンド・サウンドを轟かせる「GOOD LACK」や、感傷的なスロー・ナンバー「Rain Bright」といった、クールでシリアスな表情が似合う楽曲たちがより磨き上げられている。そんな成長と進化を、アルバムの終盤を飾る壮大な「組曲『死者の書』」に集約させているのだが、まだまだここで止まらない期待感が作品全体に漲っていて、早くも次作が楽しみ。
山口 哲生【ライター推薦】
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