近年、アナログブームの再燃や90〜00年代のリバイバル人気により、昔DJをやっていたレコードがある方などテクノやハウスなどのクラブ系レコードは売れるのか?以下のように疑問かと思います。
「昔プレイしてたレコードがあるけど、今って売れるの?」
「DJ機材と一緒に手放したい…」
そんな方のために、今回は、テクノ/ハウスなどの買取目線でのジャンル解説、高く売れるアイテムの特徴など少しでも査定をアップさせるコツなどをまとめてご紹介します!
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テクノ・ハウスなど年代別クラブミュージック解説
1980年代:クラブの誕生
主にアフリカ系アメリカ人を中心にディスコと呼ばれたダンスホールが70年代後半に全盛期を迎えていたなか、クラフトワークなどのエレクトロサウンドが、シカゴやデトロイトなどのディスコで大ヒット。その流れを受け、個人で所有できるリズムマシンやシンセサイザーを使用し(主に日本のRolandのTB-303、TR-606、707、808、909など)、より現在のクラブミュージックに近い、陶酔できるようなサウンド〜フォーマットが誕生しました。
また、既存の音源を、よりフロアユースに仕上げるテクニック:”エディット”が産まれたのもこの時期です。その曲の盛り上がる部分(リフ等)を反復させたりするのに、直接テープを切り貼りして行い(ラリー・レヴァン、ロン・ハーディなどがその手法で有名)、ダンスミュージックとしてこう聴かせたい!といった、DJの個性を反映したサウンドを作れるようになったことは一つの革命でした。
この時代のテクノ、ハウスのレコードは源流として今でも人気で、何度もリバイバルしているので、高額で取引されるレコードも多いです。
- 主なジャンル:
- ディスコ、エレクトロ、ハウス、テクノ(黎明期)
- 代表アーティスト:
-
- Larry Levan(Paradise Garage)
- Frankie Knuckles
- Juan Atkins
1990年代:世界的な大流行
90年代に入ると、アメリカ各地で局地的に流行していたクラブミュージックが、世界的な大流行を起こします。イギリスではアシッドハウスとレイヴカルチャーが融合して着々と独自の進化を遂げたり、クラフトワークの母国:ドイツでもストイックなエレクトロニック・ミュージックが誕生します。テクノ(デトロイト・テクノ)の生まれたアメリカでも、よりクラブミュージックが洗練されたものとなります。日本人アーティストが台頭したり、クラブミュージックがトップチャート入りすることも珍しくなくなってきました。レコードでしか聞けなかったクラブミュージックが、一般的な音楽リスナーの耳にも浸透し、大流行を迎えました。
上記のような状況から、当時の流通量も多かったため、特に90年代のクラブミュージックはなかなか高額となるレコードが少なかった状況が続いていました。しかし、近年リバイバルなどで再評価が進み、軒並み相場が上がっている状況です。
また、クラブで聞く音楽という性質上、レコードのみのリリースである楽曲も多く、そういったレコードは高額で取引されることが多くなっています。
- 主なジャンル:
- テクノ、アシッドハウス、トランス、ジャングル、ドラムンベース、UKガラージなど
- 代表アーティスト:
-
- Jeff Mills
- The Prodigy
- Aphex Twin
- Carl Cox
- Daft Punk
- Richie Hawtin
- Underworld
キーワード
- レイヴカルチャー全盛:
- 屋外・倉庫パーティー、ドラッグ&サイケ文化
- アシッドハウス:
- Roland TB-303のウネるようなベースが特徴
- トランス:
- 幻想的・壮大・浮遊感のあるメロディ
- ドラムンベース:
- 高速ブレイクビーツ+重低音ベースライン
2000年代:エレクトロ、ミニマルの時代
ロンドンでは常に進化を続けていたアンダーグラウンド・カルチャーのなかで、ダブステップが誕生。ロックカルチャーとエレクトロニックミュージックを結び付けたケミカル・ブラザース、ファットボーイ・スリムの登場に端を発し、フランスからは凶暴なエレクトロサウンドを引っ提げてジャスティスがデビュー。一方で、よりシンプルに、かつ音を削ぎ落としたミニマルテクノやクリックハウスなどが流行し、テクノ・ハウスは多様な方向にシフトしてゆきました。
この時代にようやくPCでDJができるようになり、徐々にレコードからデータへと移行が進むきっかけになりました。とはいえまだまだこの時代はほとんどレコードでの販売が主でした。
- 主なジャンル:
- ミニマルテクノ、エレクトロクラッシュ、プログレッシブハウス、エレクトロハウス、ダブステップ
- 代表アーティスト:
-
- Ricardo Villalobos
- Justice
- Deadmau5
- Eric Prydz
キーワード
- ミニマル再評価:
- シンプルだけどグルーヴィな音作り
- エレクトロクラッシュ:
- レトロ感と未来感を併せ持つサウンド
- DJ機材:
- デジタルDJ機材やSeratoなどDJ機材のデジタル化が進行
2010年代:EDMブーム
前述した機材の進化により、レコードでのDJとデジタルDJに2分化しレコードのリリースもこだわりのあるアーティストがリリースするといった状況になり、レコード不遇の時代を迎えました。
- 主なジャンル:
- EDM、フューチャーベース、トラップ、テックハウス
- 代表アーティスト:
-
- Calvin Harris
- Skrillex
- Martin Garrix
- Disclosure
クラブミュージックのレコードの種類
テクノ・ハウスのレコードにはいくつか種類があり、それぞれタイトルによってマチマチではありますが、同じアーティストでも価値が変わったりします。そんな種類をご紹介します。
12inchレコード
30cm大のレコードで大体3-4曲入っているシングルレコードです。特定の曲とその曲のリミックスが入っていることが多く、リミックスの方が人気でその影響で高額な買取になったりします。通常レコードはジャケットがあることが多いですが、クラブミュージックのレコードは黒や白だけのスリーブに入っていることが多く、ラベルのタイトルだけなど簡素なことが多いです。
そのため、判別も難しくどのレコードが高いのか?の判断がつきづらいことも多々あります。
当時はクラブでかけることを目的としたため、収録曲数の少ない12inchの方が音質がよくLPよりも12inchの方が人気で流通量も多かったようです。そのため需要と供給のバランスの観点で、希少価値が上がらず安価で取引されるものも現在多数存在します。
LPレコード
見た目は30cm大のレコードと同じですが、アルバムと同じように10曲前後収録されていて、ジャケットもアートワークのあるものがほとんどです。クラブミュージックのLPは2枚組や3枚組の場合も多いです。
12inchの説明でした通り当時は12inchの方がDJユースとして人気でしたが、近年のリバイバルやコレクター目線で12inchよりも人気になるケースも増えています。特に90年代の有名なアーティストのLPは高くなりやすく、お持ちでご処分をお考えの方は買取をお願いするのも一つの手です。
7inchレコード
15cm大のいわゆるシングルEPレコード盤です。テクノやハウスの7inchレコードは収録分数の関係でリリース自体珍しいです。その分コレクター目線で12inch盤よりも高額で取引される場合も多いです。
クラブミュージックで高く売れるレコードの特徴5選
@ 限定プレス・プロモ盤
- 特徴:
-
- 非売品のプロモ盤(Promo Only)
- 数百枚程度の限定プレス(白ジャケや手書きラベルなど)
- DJ用に配布されたTest Press(テスト盤)
- 理由:
-
- 元々の生産数が少ないため、コレクターの間で希少価値が上がる。
- 例:
-
- プロモ盤のみ収録のリミックスや、バージョン違いなど。
A 名門レーベルの初期作品
- 特徴:
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- Warp、Underground Resistance、Strictly Rhythm、Ninja Tuneなどの老舗レーベルの初期盤
- 理由:
-
- シーンの基礎を築いた「原点」的な作品には、根強いファンが多い。
- 初回ジャケットや初回マスタリングが後期盤と異なることも。
- ポイント:
-
- カタログナンバーの若いもの(例:UR-001など)などは初期盤として(流通量がすくない)高く買取されることが多い
B 有名DJがプレイした「定番クラシック」
- 特徴:
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- Larry Levan、Sasha、Carl Cox、Jeff Mills、Richie Hawtinなどの有名DJがプレイしたトラック
- ミックスやフェス動画で使われた曲
- 理由:
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- DJセットで知ったファンが「現物で欲しい」と探しに来る
- 一時的にプレミア化することも(YouTubeバズなど)
C 90年代〜2000年代前半の国内流通盤(帯付)
- 特徴:
-
- 日本でしか発売されなかった帯付きレコード
- Remaster版がない/サブスク非対応のアルバム
- 理由:
-
- 海外では入手困難 → 海外バイヤーが狙ってくる
- 帯やライナーノーツ付きは日本市場独自のプレミア要素
- 日本独自のボーナストラック収録など
D サンプリングやエディットで再注目された曲
- 特徴:
-
- 有名トラックにサンプリングされている元ネタ
- 最近のテクノやハウスでリエディットされ話題になった原曲
- 理由:
-
- 「この曲何!?」と探すリスナーが中古盤を求める
- 突然価格高騰するトレンド性がある
- 例:
-
- 有名DJが使ったクラシック曲が急騰した例も多い
クラブミュージックの相場のトレンドはかなり激しく他のジャンルのように安定して価格がつくことが珍しいです。その分相場を把握するのがプロでないと難しいジャンルの筆頭です。
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梱包の際はレコードが破損しないように気を付けてください。
まとめ
以上、テクノハウスなどのクラブミュージックのレコードは高価買取できるかを解説しました。買取金額の相場やトレンドを把握するのが難しいジャンルのため、買取・処分をお考えの方はぜひHMVの買取サービスをご検討してみてはいかがでしょうか。
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