【全曲解説】lynch.『GREEDY DEAD SOULS / UNDERNEATH THE SKIN』
2025年04月30日 (水) 19:00
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全曲解説テキスト by 葉月(Vo) 玲央(Gt) 晁直(Dr)
■Disc.1:『GREEDY DEAD SOULS』
1. VERNIE
lynch.で初めて書いた曲です。
コンパクトながらも満腹感のあるハードコアナンバーで気に入っています。
(葉月)
2. QUARTER LIFE
最初期の楽曲の一つ。
若くして亡くなった友人を想いながら書いた葉月の歌詞が象徴的で、彼に届くようにと気持ちを込めて演奏したのを憶えています。
サウンド面も含めてこのアルバムの核とも言える大切な曲です。
(玲央)
3. 矛盾と空
イントロ、サビのキックの位置が独特で、今でもギターとの絡みも蜘蛛の糸感。
(晁直)
4. 59.
2004年に亡くなったPANTERAのギタリスト、Dimebag Darrellに向けて書いた曲です。
それまでに追悼文が58通あったので、これが59番目の追悼文だという意味で59.というタイトルになりました。
(葉月)
5. らせん
lynch.では珍しいアコースティックギターがメインの楽曲で、アルバムないしバンドの幅を大きく広げてくれました。
今回、悠介の浮遊するサウンドが加わったことで、より幻想的で特異な空間を演出できたと思います。
(玲央)
6. REW
lynch.に誘われたときに渡されたMDに入ってた2曲、そのうちの1曲。
なんで人気なのかなぁ?
(晁直)
7. SLEEPY FLOW
UNKNOWN LOST A BEAUTYへの導入として作った曲…だと思います(笑)。
今回は、2008年ごろにLIVEのSE用に宅録で作った音源をリミックスして採用しました。
(葉月)
8. UNKNOWN LOST A BEAUTY
こちらも最初期の楽曲で、ファーストライブ(シークレット)からライブの定番曲として演奏しています。
明徳が加入したことで楽曲全体によりドライブ感が増し、以前よりも破壊力の増したシャウトにより最高レベルまで攻撃性が高まったと思います。
(玲央)
9. DISCORD NUMBER
初期では一番激しくイベントライブでも定番でした!
(晁直)
10. ラティンメリア
静かながらも、どこまでも広がるような奥行きを表現したかった曲です。(葉月)
11. PULSE_
制作当初は、作曲者本人(葉月)が収録不採用の意向を示していましたが、「ボーナストラックでもいいから絶対に世に出すべきだ」と、僕が収録を断行した曰く付きの楽曲。
今となってはライブでの定番曲ですが、説得し採用を押し切った当時の自分に感謝しています(笑)。
(玲央)
■Disc.2:『UNDERNEATH THE SKIN』
1. THE WHIRL
今でこそメンバー内では位置が確立されてるけど、1曲目にやっても面白いと思う。
(晁直)
2. ALIEN TUNE
ただただ邪悪で激しいハードコアナンバーです。
今では遠慮してしまいそうなくらい激しさに偏った極端な構成で気に入っています。
(葉月)
3. MELT
「この曲が一番lynch.らしいね」と当時のレコーディングエンジニアさんにおっしゃって頂いた思い出深い楽曲。
ニューメタル、J-POP、ニューウェイブなどのメンバーのバックボーンがうまく溶け合った、その後の活路を見いだす上で起点となった一曲です。
(玲央)
4. LIZARD
今回3回目!? 理想な音になってます!
(晁直)
5. ABOVE THE SKIN
発売当時と比較して、歌っているときの感覚に一番差がある曲でした。
当時では表現し切れなかった部分まで、しっかりと表現できたことが嬉しかったです。
(葉月)
■Disc.3:『GOD ONLY KNOWS』
1. GOD ONLY KNOWS
2008年のツアーでも演奏していた楽曲を、再構築して現在の5人で作り上げた楽曲。
当時は曲としてのピントが定まっていない印象でしたが、今回収録するにあたり、より鮮明で力強くなったと思います。
(玲央)
2. A GRATEFUL SHIT
録りからマスタリングまで1日で仕上げたなーって思い出がすごい。
(晁直)
3. STUCK PAIN
lynch.には珍しいほどの、冷たくて暗いアンダーグラウンドな香りが、とても気に入っています。
(葉月)
4. STARZ
2006年リリースのこの楽曲くらいから、シャウトとメロディが“サビ”の中で違和感なく共存するようになりました。
「攻撃性を失わず、綺麗なメロディを聴かせる」というlynch.の得意分野の出発点であり、その後の作品にも大きな影響を及ぼしていると思います。
(玲央)
5. 無題
おれの出番ない(笑)。
(晁直)
6. DIZZY
当時、車を運転していたときに、ハッとメロディを思いついたことを、未だによく覚えています。
シャウトのバリエーションが増えたことで、より曲に合った表現ができたことが嬉しかったです。
(葉月)
lynch.『GREEDY DEAD SOULS / UNDERNEATH THE SKIN』
GENRE:LOUDROCK, HEAVY ROCK
結成20周年迎えたlynch.
入手困難な楽曲に新たに息吹を与えたリテイク・アルバム完成!
貪欲なる魂は、今もあの頃と変わらないまま彼等の纏う皮膚の下に息づいているということだろう。いわゆる“オリジナル原理主義”勢がどう感じるかは別として、lynch.が始動から20周年の機にインディーズ時代の入手困難楽曲たち計21曲と、新曲「GOD ONLY KNOWS」を1つにまとめてみせた本作『GREEDY DEAD SOULS / UNDERNEATH THE SKIN』は、とにもかくにも秀逸な内容であり、その完成度と貴重価値は極めて高い。中でも「ラティンメリア」と「らせん」の2曲をこの時代にこの音質、この表現力をもって聴けることになるとは眼福ならぬ耳福なことしきり。攻めのlynch.のみならず、彼等が初期から内包していた寛雅さもぜひにご堪能いただきたい。
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