シティポップとは?レコードは高く売れる?買取相場と高価買取のコツ、代表的なアーティストや名曲をご紹介!

2025年04月21日 (月) 00:00 - HMV&BOOKS online - Used

最終更新日:2025年12月3日

シティポップのレコードは高く売れる?買取相場と高価買取のコツを大公開!

シティポップは近年、世界中で再評価されている日本発の音楽ジャンルで、その独特のサウンドと懐かしさを感じさせるメロディーが、多くの音楽ファンを魅了しています。特に海外のリスナーを中心に注目が高まっており、アナログレコードの需要も急上昇。中古市場では、思わぬ高値がつくことも珍しくありません。

そんな中で、「まだシティポップのレコードは高く売れるの?」「どんなタイトルやアーティストが高価買取の対象になるの?」「買取に出す前に気をつけるべきポイントは?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、シティポップレコードの現在の市場動向から、高く売れるレコードの特徴、さらには買取で損をしないための注意点まで、分かりやすく解説していきます。これからレコードを手放そうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもシティポップとは??

シティポップとは、1970年代後半から1980年代にかけて日本で発展した音楽ジャンルで、都市部の洗練されたライフスタイルを象徴するような、都会的で洒落たサウンドが特徴です。AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)、ジャズ・フュージョン、ファンク、ソウル、ディスコなど、アメリカの音楽スタイルをベースに、日本独自のポップセンスが融合したジャンルとも言われています。

シティポップの誕生

この時期、日本は高度経済成長を経てバブル景気に突入し、若者を中心に車やファッション、ナイトライフなどを楽しむ「シティ」な感覚が広まっていました。シティポップは、まさにその時代の空気感を音楽で体現したものであり、「夏」「海」「ドライブ」などのキーワードが歌詞にもよく登場し、レコードジャケットもそんな雰囲気を持つ時代を表した特徴的なものでした。

近年のポップスへの影響とレコード価値の上昇

近年では、国内外のアーティストがそのサウンドに影響を受け、シティポップをリスペクトした楽曲を制作するなど、その人気は一過性にとどまらず、グローバルな音楽ジャンルとして再評価されています。

こうした背景から、当時リリースされたアナログレコードの価値も急上昇しており、初回盤やプロモ盤、美品状態のものは中古市場でプレミア価格がつくケースも多く見られます。さらに再発も盛んに行われており、そういったレコードやカセットテープも高額で取引されています。

シティポップの代表的アーティスト、タイトル

山下達郎(Tatsuro Yamashita)

シティポップの代名詞ともいえる存在。卓越した作曲・編曲能力と緻密なサウンドワークで、国内外から絶大な支持を集めるレジェンド。

  • 『FOR YOU』(1982年)
  • 『SPACY』(1977年)
  • 「Ride on Time」(シングル・1980年)

    → 洗練されたアレンジと抜群のメロディセンスで、まさにシティポップの象徴的存在。現在もアルバムを発表したり、勢力的なライブ活動など続けている。

竹内まりや(Mariya Takeuchi)

幅広い層に愛されるシンガーソングライター。伸びやかな歌声と都会的なサウンドで、海外でのシティポップブームを加速させた重要人物。夫は山下達郎で、竹内まりあへ楽曲提供したことが出会いのきっかけ。

  • 『VARIETY - ヴァラエティ』(1984年)
  • 『Request - リクエスト』(1987年)
  • 「Plastic Love - プラスティック・ラブ」(シングル・1984年)

    →「Plastic Love」がYouTubeで世界的人気を得て、海外での再評価が加速。

大滝詠一(Eiichi Ohtaki)

日本のポップス史を語る上で欠かせない名アーティスト。緻密なサウンド構築と遊び心あふれる作風で、日本の音楽文化に多大な影響を与えた。

  • 『A LONG VACATION』(1981年)
  • 「君は天然色」

    →1950〜60年代のアメリカンポップスをオマージュした作品で、大滝自身が愛した音楽が詰め込まれた、J-POPの名盤として不動の地位を確立。

角松敏生(Toshiki Kadomatsu)

シティポップやAORシーンを牽引した実力派。作曲・アレンジ・プロデュースのすべてを自ら行い、都会的でグルーヴィーなサウンドが魅力。

  • 『SEA IS A LADY』(1987年)
  • 『AFTER 5 CLASH』(1984年)

    → 自身で作曲・アレンジ・プロデュースまで手掛ける実力派。ドライブ感ある曲が多く人気。

杏里(Anri)

透明感あるボーカルとダンサブルなトラックで人気を集めた女性アーティスト。夏や海辺の情景を思わせる爽やかな楽曲が多く、海外からの支持も厚い。

  • 『TIMELY!!』(1983年)
  • 「悲しみがとまらない」
  • 「Remember Summer Days」

    → 透明感あるボーカルとダンサブルなアレンジが海外でも好評価。

松原みき(Miki Matsubara)

デビュー曲「真夜中のドア」が近年再評価という形で、海外で爆発的な大ヒットを得て、世界的なシティポップブームが訪れたきっかけを作ったシンガー。都会的で洗練されたボーカルは、シティポップの象徴として今も愛されている。

  • 「真夜中のドア〜Stay With Me」(1979年)

    → この1曲で海外の音楽ファンを一気に惹きつけたレジェンド的存在。

杉山清貴&オメガトライブ

爽快なサウンドと伸びやかな歌声で80年代を代表するユニット。特に夏やリゾートをイメージした楽曲が多く、シティポップの定番として親しまれている。

  • 『AQUA CITY』(1983年)
  • 「君のハートはマリンブルー」

    → 爽やかな海辺のイメージにピッタリの楽曲群で、夏の定番として愛され続けている。

八神純子

パワフルで透明感のある歌声が魅力の女性シンガー。70〜80年代のシティポップシーンを先駆けてリードした存在で、今も高い評価を受けている。

  • 『COMMUNICATION』(1985年)
  • 「黄昏のBay City」

    →1970年代から1980年代にかけてのシティ・ポップの先駆者の一人。都会的で洗練されたサウンドが特徴。

その他のシティポップの人気アーティスト

シティポップを語る上で欠かせない実力派アーティストたち。それぞれ独自のサウンドで、時代を超えて愛され続けている。

  • 吉田美奈子 — 日本のAOR/シティポップを支えた名シンガー。深い歌声とハイセンスな楽曲で高評価。
  • 村田和人 — 爽やかなメロディと優しい歌声で80年代ポップスを代表する存在。
  • 芳野藤丸(SHOGUN) — グルーヴィーなギターとバンドサウンドで人気の実力派ミュージシャン。
  • 稲垣潤一 — 落ち着いたボーカルと都会的なサウンドが幅広いファンに支持される。
  • 八神純子 — 力強い歌声でシティポップの黎明期を牽引。
  • 和田加奈子 — スウィートな声質と良質な楽曲で再評価が進むシンガー。
  • 小林泉美 — ジャズやフュージョンの要素を取り入れた個性的なアーティスト。
  • 鈴木茂 — シティポップの基盤を築いたギタリスト。シュガー・ベイブなどとの関わりも深い重要人物。

シティポップの名曲30選!!王道・定番の名曲を集めてみました

竹内まりや – Plastic Love(1984)

SNSで世界的に再評価され、近年シティポップブームのきっかけとなった名曲。

山下達郎 – Ride on Time(1980)

日本のシティポップを象徴する一曲。爽快なグルーヴと完璧なサウンドメイク。

山下達郎 – Sparkle(1982)

名盤『FOR YOU』のオープニング曲。疾走感あるギターとブラスが印象的。

山下達郎 – Love Talkin'(1982)

AOR色の強い都会的な代表曲。アレンジの完成度が突出している。

大滝詠一 – 君は天然色(1981)

ナイアガラサウンドの頂点。色彩感あふれるアレンジが魅力。

大滝詠一 – Velvet Motel(1981)

ロマンチックで都会的なシティポップ代表曲。

松原みき – 真夜中のドア〜Stay With Me(1979)

海外での人気が爆発したシティポップの象徴的ナンバー。

杏里 – Last Summer Whisper(1983)

これぞシティポップの真骨頂、夏の夜風がそっと頬を撫でるような、ゆったりと心地よい一曲。

杏里 – Remember Summer Days(1983)

透明感のあるサウンドで海外人気が高い一曲。

角松敏生 – After 5 Crash(1984)

日本AORの頂点。都会的でクールなアレンジが特徴。

角松敏生 – Sea Line(1987)

インストながら根強い人気を誇るサマー・シティポップ。

杉山清貴 & オメガトライブ – 君のハートはマリンブルー(1983)

夏の海を思わせる爽快な王道シティポップ。

1986オメガトライブ – 君は1000%(1986)

永遠のサマーアンセム。軽快でポップなメロディが魅力。

稲垣潤一 – ドラマティック・レイン(1982)

大人のムード漂うAOR名曲。哀愁と洗練が共存する。

稲垣潤一 – 夏のクラクション(1983)

上質なサマーAOR。80年代らしい爽やかな確立されたスタイル。

八神純子 – みずいろの雨(1978)

力強く透明感のあるボーカルが魅力。

八神純子 – 想い出は美しすぎて(1978)

優しく温かいメロディが胸に残る名バラード。

吉田美奈子 – Town(1977)

シティポップの原点とされる1曲。洗練されたトラックが特徴。

佐藤博 – サンバ・ディ・アモーレ(1976)

軽快なリズムと都会的サウンドの融合が魅力。

佐藤博 – Say Goodbye(1979)

メロウで心地よいAOR的サウンド。

Piper – Gentle Breeze(1983)

海外で人気に火がついたメロウグルーヴ。

Piper – Summer Breeze(1983)

南国の風を感じさせるメロディが魅力。

杉真理 – バカンスはいつも雨(1981)

甘い歌声と都会的なアレンジが人気。

大橋純子 – テレフォン・ナンバー(1981)

時代感あふれる歌詞が印象的!透明感あふれるボーカルライトメロウ。

山下久美子 – So Young(1984)

80年代ロック×シティポップのエッセンスが融合。

小林泉美 – Love Call(1979)

ファンキーで個性的なポップサウンドが魅力。

和田加奈子 – Sweet Magic(1987)

若い世代からの再評価が進むシンセポップ寄りシティポップ。

EPO – DOWN TOWN(1980)

いわずと知れた山下達郎率いるシュガーベイブの名曲をカバー。

亜蘭知子 – Midnight Pretenders(1983)

東南アジア圏で近年ヒットし、再評価にて人気が急上昇した名曲。

竹内まりや – September(1979)

歌謡曲寄りだがシティポップとしても愛される軽快なポップナンバー。

シティポップのレコードの高価買取ポイント

シティポップのアナログレコードには根強い人気があり、中には高額で取引されているタイトルも少なくありません。ただし、すべての作品が高く売れるわけではなく、買取価格にはいくつかの重要なポイントがあります。ここでは、シティポップ作品を高価買取してもらうために押さえておきたいポイントをご紹介します。

1.現在も需要があるか?

シティポップは現在でも世界的にファンが増え続けており、YouTubeやストリーミングで人気に火がついたタイトルは特に高額で取引される傾向があります。

ただし、シティポップ全体が高額で売れるわけではありません。レコードが主流だった時代にリリースされた作品でも、現在のリスナーから需要がないものは買取価格が低くなる傾向にあります。また、タイトルによっても価格の差が大きい場合もあり、同じアーティストでもアルバムによって価格の幅が大きいことも多々あります。

そのため、市場価値を正しく見極められる専門知識を持った店舗での査定が重要です。ジャンルに強い音楽専門ショップでの買取をおすすめします。

2.帯などの付属品の有無

日本のレコードには、帯(オビ)やライナーノーツ、歌詞カードなどの付属品があるのが一般的です。中でも帯の有無は買取価格を大きく左右する要素のひとつです。

当時発売されたレコードの帯は、紙製で破れやすく紛失しやすいため、完品状態での入手が困難です。そのため、帯付きの初回盤やプロモ盤などはコレクター需要が高く、高価買取が期待できます。

保管の際は、帯が折れたり破けたりしないよう、ジャケットと一緒に丁寧に保管するのがポイントです。

3.限定盤・初回盤かどうか?

シティポップブームに伴い、初回限定盤やアナログ再発盤などが次々と登場しています。こうした限定アイテムには特典が付属していたり、特別な仕様になっていたりすることが多く、コレクターからの需要が高い傾向にあります。

特に「初回生産限定」「プロモ盤」といった表記があるものは、一度チェックしてみる価値ありです。

ただし、あくまで「需要があるかどうか」が最重要ポイント。限定品でもあまり人気のないタイトルや大量に流通しているものは、思ったほど値がつかないケースもあるため注意が必要です。

4.商品の状態が良いか?

シティポップ作品の多くは、リリースからすでに30年以上が経過していることもあり、商品の状態が査定額に大きく影響します。

盤面にキズや汚れがあると再生に支障が出るため、大幅な減額や買取不可となることも。また、ジャケットの色あせや破れ、帯の損傷なども査定のマイナスポイントになります。

汚れを無理に拭き取ろうとして傷をつけてしまうケースもあるため、状態を保ったまま保管しておくことが何よりも重要です。市販のレコード用ビニールカバーや湿度対策グッズを活用するのもおすすめです。

以上のポイントを押さえておけば、シティポップのレコードをより高く売ることができる可能性が高まります。もし手元に「これはどうだろう?」と思うアイテムがある場合は、ぜひ音楽ジャンルに精通したHMVのような買取店に相談してみてください。

HMVでのシティポップのレコード高価買取リスト

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まとめ

以上いかがでしたでしょうか??人気のシティポップのレコードの高価買取のコツでした。HMVの買取サービスは特にシティポップのレコードの買取を強化しております。あなたの大切なレコードを1点1点査定し(明細発行致します)、満足頂けなければキャンセルも無料です!宅配買取なら段ボールにつめるだけで配送料も無料で買取致します。

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