日本のジャズはジャパニーズジャズ・和ジャズとも呼ばれ、戦後からアメリカ文化に影響を受けつつも独自に発展してきました。そんな日本のジャズのCDやレコードでどんなものが高く売れるのか相場や高価買取のポイントを詳しく解説します。
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日本のジャズの歴史・代表的アーティスト
日本のジャズの歴史
1. 黎明期(1920年代〜1945年代)
アメリカからの影響
ジャズは1920年代にアメリカから日本へと伝わりました。当時の輸入レコードや、横浜・神戸といった港町での外国人向けクラブなどがその発信源です。
ダンスバンドの登場
ダンスホールで演奏されるバンド(いわゆるダンスバンド)が主流で、ジャズというよりもポピュラー音楽に近い形で受け入れられました。
戦争の時代
日中戦争、第二次世界大戦中は敵対文化の禁止とともにジャズの演奏も禁止されていましたが、一部ジャズ演奏家たちは上海などに移り住み演奏を続けていたという記録もあります。
2. 戦後復興と黄金期(1945年〜1960年代)
GHQとジャズの再解禁
戦後、アメリカ進駐軍(GHQ)の影響で、再びジャズが日本に流入します。基地のクラブなどで日本人ミュージシャンがアメリカ兵相手に演奏を始め、一気に文化として広がります。
クラブ文化の形成
東京・新宿・銀座、大阪・梅田などにジャズクラブが次々と誕生し、都市文化としてのジャズが定着。また米軍基地などがある周辺でも軍人相手に演奏するなどして広がってゆきました。
日本人ジャズマンの登場
秋吉敏子(ピアニスト)、渡辺貞夫(サックス)、日野皓正(トランペット)など、世界に通用するプレイヤーも登場します。
3.1970年代〜1980年代:和ジャズ、フュージョンと多様化
Three Blind Mice(スリーブラインドマイス)
70年代にはTBMという日本発のインディペンデントレーベルが設立されます。このレーベルはアーティストの自主性を尊重し、商業的ヒットよりも音楽性と録音クオリティにこだわりました。結果として、70年代の和ジャズ黄金期の記録が数多く残され現在でも国内外共に人気があり、レコードも高価で取引されています。
主なアーティストと代表作
- 山本剛(やまもと・つよし)
- TBMを代表するピアニスト。メロディアスでソウルフルなタッチが魅力。
- 代表作:
-
- "Midnight Sugar"(1974)
- "Misty"(1974)
- "Blues for Tee"(1975)
これらはTBMの中でも特に人気が高く、世界中で再発されている名盤です。
- 鈴木勲(すずき・いさお)
- ベーシスト/チェロ奏者。前衛的かつパワフルなプレイスタイルで知られる。
- 代表作:
-
- "Blow Up"(1973)
- "Blue City"(1974)
- "Black Orpheus"(1976)
「Blow Up」はTBMの最重要作とも言われ、ベースの迫力が録音面でも際立っています。
- 3. 土岐英史(とき・ひでふみ)
- アルトサックス奏者。メロウでリリカルなフレーズが魅力。
- 代表作:
-
- "Toki"(1975)
- "Sky View"(1976)
- 5. 森山威男(もりやま・たけお)
- ダイナミックなドラムスタイルで知られ、TBM後も国際的に活躍。
- 代表作:
-
- "Hush-A-Bye"(1978)
- "Smile"(1981)
クロスオーバー時代
ジャズはロックやファンクと融合し、「フュージョン(ジャズ・フュージョン)」として海外で人気に。同時に、日本人アーティストのフュージョンも活動的で、カシオペア、T-SQUAREなどが商業的成功を収めました。
5. 1990年代〜現在:再評価と継承
クラブジャズや和ジャズの再発見
クラブシーンで再評価された和ジャズ(日本人による独自のジャズ)が国内外で注目を集めます。レアグルーヴ的な価値がつく作品も。
若手アーティストの活躍
上原ひろみ(ピアノ)、菊地成孔(サックス)、fox capture plan、SOIL&"PIMP"SESSIONSなど、多様なスタイルで新たなジャズが生まれています。
日本のジャズのCDやレコードの高価買取のポイント
1.現在も需要があるかどうか
レコードやCDが主流だった時代に発売された作品でも、今でも人気があるかどうかはとても重要なポイントです。古いというだけで高く売れるわけではありません。特定のアーティストやアルバムには、今でもコレクターの間で高い需要があり、その分価値も上がる傾向があります。どれが価値のあるものか見極めるのは難しいため、経験豊富なスタッフがいる音楽専門店で査定を受けるのがおすすめです。
2.帯など付属品の有無
日本で販売されたCDやレコードには、「帯」や「ライナーノーツ」などの付属品が付いていることがよくあります。こうした付属品がすべてそろっているかどうかは、買取価格に大きな影響を与えます。特に帯は破れたり失くしたりしやすいため、できるだけ丁寧に保管しておくことが大切です。
3.限定盤・高音質盤であるか
初回限定盤や高音質盤など、特別な仕様で発売されたCDやレコードは、通常盤よりも高く買い取られる可能性があります。ただし、どれだけレアな仕様でも、今の時点での需要がなければ高値にはつながりません。限定盤だからといって必ずしも高く売れるわけではないことを覚えておきましょう。
4.商品の状態
レコードやCDが発売されてから何十年も経っているものも多く、保管状態は査定額に大きく関わってきます。帯やジャケット、ディスクの表面にキズや汚れがあると、価値が下がることがあります。また、無理にクリーニングをすると、かえって状態を悪化させる恐れもあります。最も大切なのは、キズや汚れを防ぐために、日頃から丁寧に保管しておくことです。
HMVの高価買取の一例
CDの高価買取一例
- 峰厚介
- ミネ (Pps)
- THINK! RECORDS / THCD217 / 帯付き,BLU-SPEC CD,紙ジャケット仕様
- ¥2,000
- 山本剛
- Blues For Tee (Pps)
- THINK! RECORDS / THCD316 / 帯付き,BLU-SPEC CD,紙ジャケット仕様
- ¥2,000
- 辛島文雄
- Piranha (Ltd)(Pps)(24bit)(Rmt)
- ユニバーサルミュージック / POCS9312 / 帯付き,SHM-CD,紙ジャケット仕様
- ¥2,000
レコードの高価買取一例
- 高中正義
- All Of Me ベスト・セレクション
- KITTY RECORDS / MKA9005 / 帯付き,歌詞カード付,2枚組
- ¥8,000
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本のジャズはこのように、世界的にも非常に高い評価を受けており、なかには市場でも高額で取引される貴重な作品も多く存在しています。
ご自宅にあるCDやレコードのご処分にお困りの方や、「価値があるかもしれないけれど詳しく分からない」とお悩みの方は、ぜひ一度、国内最大級のCD・レコード流通量を誇るHMVにご相談ください。専門スタッフが丁寧に査定し、大切な音楽コレクションの価値をしっかりと見極めさせていただきます。
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