【映像】ユロフスキー&バイエルン国立歌劇場/プロコフィエフ:『戦争と平和』
2025年04月11日 (金) 09:00 - HMV&BOOKS online - Classical
バイエルン国立歌劇場より
チェルニアコフ演出&ユロフスキ指揮、衝撃の『戦争と平和』登場!
トルストイの小説「戦争と平和」は、19世紀初頭のナポレオンの侵略とそれに反撃するロシアの「祖国戦争」の時代を背景に、戦争と社会=人間関係の諸相を壮大なスケールで描いたもの。1941年に勃発した独ソ戦下のソヴィエト連邦でプロコフィエフは、原作のアンドレイ・ボルコンスキーとナターシャの悲恋、2人の友人ピエールとの友情の物語を軸に、堕落した貴族社会、ナポレオン軍との戦闘、モスクワの炎上、そしてロシアの勝利で結ばれる壮大な歴史絵巻として台本を執筆・作曲しました。
作曲家没後70周年に当たる2023年、バイエルン国立歌劇場での初演となる本作のドラマトゥルギーを担当したマルテ・クラスティングは、「チェルニアコフ演出による『戦争と平和』は、モスクワの労働組合会館の「円柱の間」で繰り広げられる。自分の意志に反してこの建物に閉じ込められた人々は、いつ終わるとも知れないこの奇妙な共同生活の中、まるで集合的記憶を共有するかのように、それぞれの役柄になりきり、様々な場面を演じはじめる。演技と現実の境界は次第に曖昧になり、見せかけの戦いは血腥い衝突へと変貌する・・・(ライナーノーツより抄訳)」と述べ、その演出はトルストイが創作した『戦争と平和』、プロコフィエフが独ソ戦下でそれを解釈・創作した『戦争と平和』の現代における再解釈であると位置づけています。
ロシア、ウクライナ、モルドヴァを初め10数カ国から優れた歌手たちがこのプロジェクトに起用されました。音楽監督のユロフスキーの明晰なタクトに導かれて奏でられるプロコフィエフの音楽は、美しい抒情、憧憬と活気に溢れた『平和』と荒々しい狂騒と惨状に満ちた『戦争』を描いて、余すところがありません。
本作『戦争と平和』の上演は、以下の各賞を受賞しています。
『独オペルン・ヴェルト誌』2023
・ プロダクション・オブ・ザ・イヤー/バイエルン国立歌劇場『戦争と平和』
・ ダイレクター・オブ・ザ・イヤー/演出家チェルニアコフ『戦争と平和』
『国際オペラ・アワード2023』(英オペラ・マガジン誌主催)
・ 最優秀新制作/バイエルン国立歌劇場『戦争と平和』(輸入元情報)

【収録情報】
● プロコフィエフ:歌劇『戦争と平和』全曲
アンドレイ・ジリホフスキー(バリトン/アンドレイ・ボルコンスキー公爵)
オルガ・クルチンスカ(ソプラノ/ナターシャ・ロストワ)
アレクサンドラ・ヤンゲル(メゾ・ソプラノ/ソーニャ)
ヴィオレータ・ウルマーナ(メゾ・ソプラノ/マリア・アフロシモワ夫人)
オルガ・グリャコーワ(ソプラノ/ペロンスカヤ夫人)
ミーシャ・シェロミアンスキ(バス/イリア・ロストフ伯爵)
アルセン・ソゴモニャン(テノール/ピエール・ベズーホフ伯爵)
ヴィクトリア・カルカチェワ(メゾ・ソプラノ/エレン・ベズーホワ伯爵夫人)
ベグゾッド・ダヴロノフ(テノール/アナトーリ・クラーギン公爵)
アレクセイ・ボトナルチウク(バス/ドローホフ)
クリスティーナ・ボック(メゾ・ソプラノ/マリア・ボルコンスカヤ)
セルゲイ・レイフェルクス(バリトン/ニコライ・ボルコンスキー公爵、マトヴェーエフ)
アレクサンドル・ロスラヴェッツ(バス/バラガ)
オクサーナ・ヴォルコワ(メゾ・ソプラノ/マトリョーシャ)
ミハイル・グブスキー(テノール/プラトン・カラターエフ)
ドミトリー・ウリヤノフ(バス/ミハイル・クトゥーゾフ将軍)
ドミトリー・チェブリューコフ(バス・バリトン/デニーソフ大尉)
トマス・トマソン(バリトン/ナポレオン・ボナパルト)
スタニスラフ・クフリュク(バリトン/メティヴィエ、ベルティエ元帥)
バリン・サボー(バス/ベリヤール将軍、ダヴー元帥)、他
バイエルン国立歌劇場合唱団&エキストラ(合唱指揮:ダーフィト・カフェリウス)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)
演出・美術:ドミトリー・チェルニアコフ
衣装:エレーナ・ザイツェヴァ
照明:グレブ・フィルシティンスキー
闘技指導:ラン・アーサー・ブラウン
ドラマトゥルギー:マルテ・クラスティング
収録時期:2023年3月
収録場所:ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
共同制作:バルセロナ、リセウ大劇場
映像監督:アンディ・ゾンマー
収録時間:258分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語、ロシア語(歌唱言語)、ドイツ語、英語、フランス語、ウクライナ語、韓国語





