【全曲解説】Unlucky Morpheus『SAKURA chevalier』

全曲解説テキスト by 紫煉（Gt/Scream）

1. SAKURA chevalier

この曲は麻雀のプロリーグ、“Mリーグ”のチームの、KADOKAWAサクラナイツのテーマソング。
あんきもでは和のテイストを取り入れた楽曲を今までも何曲か作ってきていて、それらとはまた違ったイメージの和風曲にしようと考えた。
サクラナイツのチームの持つポジティブでエネルギッシュなイメージを楽曲に反映させようと作りました。
それの中にも、あんきもらしい濃密な音の重なりも詰め込んで、一聴した感じではシンプルでキャッチーでも、聴けば聴くほど味が出てくるような構造にできたかなと思っています。
歌詞はサクラナイツや麻雀関連の言葉を紛れ込ませているので、サクラナイツファンにはぜひそれを読み解いて楽しんでもらいたいです。

2. 落花流水 (re-recording)

過去のアルバム『affected』（2014年）に収録されている曲のリレコーディング。
自分的にも特別な意味を持つお気に入りの楽曲だし、『SAKURA chevalier』の相方として相応しい曲調だったので、この機会にリレコーディングしました。
『affected』バージョンも気に入っているんだけど、今回のバージョンも現在のあんきもとしての演奏力・表現力が加わって、また違った味の、とても良いものになったと思う。

Unlucky Morpheus『SAKURA chevalier』

GENRE：SYMPHONIC METAL
花の散り際にこそ美を感じる大和心が息づく
Unlucky Morpheusのニュー・シングル
織田信長が没した後、天下統一を果たした豊臣秀吉が1594年に催したという吉野の花見。なんでもそこには徳川家康、前田利家、伊達政宗等名将たちが顔を揃えたらしい。このたび早春に発表されるあんきもの新曲「SAKURA chevalier」の歌詞中では、“騎士”という言葉が使われているものの、わびさびの香りに彩られた美旋律と、あんきもらしい劇的メタル・サウンドで綴られるのは、“誠の心”を求道するために闘う誇り高き者の姿だ。なお、カップリング「落花流水」は、2014年に発表された1stオリジナル・フル・アルバム『affected』収録曲の新録版。花の散り際にこそ美を感じる、大和心というものがここには確かに息づいている。
杉江 由紀【ライター推薦】