クラシックとは?ジャンル・レーベルのご紹介、クラシックCDの高価買取の特徴などHMV専門家が解説!

2025年03月31日 (月) 00:00 - HMV&BOOKS online - Used

クラシックのCDは買取できる??高価買取の秘訣をHMV専門家が解説!

最終更新日:2025年12月4日

クラシックとは?ジャンル・レーベルのご紹介、クラシックCDの高価買取の特徴などHMV専門家が解説!

クラシック音楽は、古代から現代まで受け継がれてきた音楽文化の集大成であり、作曲家の時代背景や思想が色濃く反映された奥深いジャンルです。バロック、古典派、ロマン派、近現代など、多様な時代区分があり、同じ作品でも指揮者や演奏家、オーケストラによってまったく異なる世界観を味わえるのが大きな魅力です。

またクラシックのレコード・CD市場では、ドイツ・グラモフォン、DECCA、EMI、PHILIPS など歴史ある名門レーベルが数多く存在し、録音の質や演奏家の評価によってコレクション価値が大きく変わります。とくに初期盤や希少盤、巨匠による名演のCDは現在でも高い需要があり、買取市場でも安定した人気を誇ります。

本記事では、クラシック音楽の基礎知識や代表的なレーベルの特徴、さらにクラシックCDを高く売るためのポイントや高価買取の傾向をHMV専門家の視点で分かりやすく解説します。これから売却を検討している方はもちろん、クラシックコレクションをもっと楽しみたい方にも役立つ内容です。ぜひ参考にしてください。

クラシックとは?

クラシック音楽とは、中世から現代まで西洋を中心に発展してきた、長い歴史をもつ音楽の総称です。バロック、古典派、ロマン派、近現代など時代ごとに特徴が異なり、交響曲・協奏曲・ソナタといった形式が確立され、多くの作曲家が後世に残る名作を生み出しました。

メロディーや構成の美しさだけでなく、作曲家の思想や時代背景が反映されている点が魅力で、現代でも世界中で演奏され続けています。クラシックは“特定の時代や作曲家のみを指す言葉ではなく、長い音楽史全体を含む広いジャンル”として理解されています。

クラシックのCDの基礎知識

CD(コンパクトディスク)の特徴

クラシック音楽を楽しむためのCDの特徴をご紹介します。

  • デジタル音源で、ノイズが少なくクリアな音質
  • 収納や取り扱いが簡単で耐久性が高い
  • トラックの頭出しが簡単で、繰り返し再生が可能
  • CDの録音可能な分数は所説ありますが、かの有名なクラシックの代表ベートーヴェンの第9(交響曲第9番ニ短調作品125)が74分で収まることで、CDのサイズなどを加味して決定したという逸話があります。
  • 長時間の作品が多いクラシックでは、複数枚が1セットとなったボックスセットで発売されることが多く、コレクション性も高いジャンルです。

クラシック音楽の代表的なレーベル

クラシックを専門にリリースする音楽レーベルがあり、上記が有名です。

CDの選び方

  • 演奏者・指揮者で選ぶ(カラヤン、バーンスタインなど)
    クラシックは演奏者や指揮者によって同じ曲でも様々な表現があり、聴き比べると面白いです。
  • 録音時期で選ぶ(モノラル録音・ステレオ録音・最新録音)
    コンサートの歴史的録音を聞いたりやその録音方式によっても様々な作品の楽しみ方があります。
  • コレクション性で選ぶ(限定盤・ボックスセット)
    クラシックは特にボックスセットなどで発売されることが多く、コレクション性も高いジャンルです。

クラシックのジャンル紹介

  • 交響曲(こうきょうきょく / Symphony)
    オーケストラのために書かれた大規模な楽曲。通常、ソナタ形式を含む複数の楽章構成(速い→遅い→踊るような楽章→速い)をとることが多い。
    例:
    ベートーヴェン:《交響曲第5番「運命」》
    マーラー:《交響曲第1番「巨人」》
  • 管弦楽曲(かんげんがくきょく / Orchestral Music)
    オーケストラによって演奏される楽曲の総称。交響詩や協奏曲も含まれるが、それ以外の「序曲」「組曲」なども管弦楽曲に分類される。
    例:
    リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》
    ストラヴィンスキー:《火の鳥》《春の祭典》
  • 協奏曲(きょうそうきょく / Concerto)
    独奏楽器とオーケストラが掛け合いをしながら演奏する曲。ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲などが代表的。3楽章構成が一般的。
    例:
    モーツァルト:《ピアノ協奏曲第21番》
    チャイコフスキー:《ヴァイオリン協奏曲》
  • 器楽曲(きがくきょく / Instrumental Music)
    ピアノやヴァイオリンなどの独奏楽器、または少人数のアンサンブル(室内楽)による楽曲。
    例:
    ハイドン:《弦楽四重奏》
    ショパン:《ノクターン》《バラード》
  • オペラ(Opera)
    歌とオーケストラによる総合芸術。登場人物が歌でストーリーを展開し、演劇・舞台美術なども加わる。
    例:
    モーツァルト:《フィガロの結婚》
    ヴェルディ:《アイーダ》
  • 声楽(せいがく / Vocal Music)
    人の声を中心にした楽曲。合唱曲・歌曲・宗教曲などが含まれる。
    例:
    シューベルト:《魔王》(歌曲)
    オルフ:《世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」》
  • 古楽(こがく / Early Music)
    バロック以前(中世・ルネサンス)の音楽。現代とは異なる楽器や演奏法が用いられる。
    例:
    グレゴリオ聖歌(中世の宗教音楽)
    ジョスカン・デ・プレ:《アヴェ・マリア》
  • バロック(Baroque)
    17〜18世紀初頭にかけての音楽様式。装飾的で華やかな旋律と対位法や通奏低音が特徴。
    例:
    バッハ:《ブランデンブルク協奏曲》
    ヘンデル:《水上の音楽》
  • 現代楽曲(げんだいがっきょく / Contemporary Music)
    20世紀以降の前衛的なクラシック音楽。無調、ミニマル・ミュージック、電子音楽など多様なスタイルがある。
    例:
    武満徹:《ノヴェンバー・ステップス》
    ジョン・ケージ:《4分33秒》
  • 吹奏楽曲(すいそうがくきょく / Wind Band Music)
    管楽器と打楽器を中心とした吹奏楽団による楽曲。マーチやオリジナル作品がある。
    例:
    ホルスト:《吹奏楽のための第一組曲》
    アルフレッド・リード:《アルメニアン・ダンスI・II》

高価買取できるクラシックのCDの特徴

高価買取のできるクラシックのCDの特徴として以下があげられます。
ただ、様々なタイトルによって差が生まれるのもCDの買取の特徴ですので、各ジャンルの専門家がしっかりと在籍をする専門店に買取を依頼するのが最善です。

廃盤・限定盤

すでに生産終了し、市場に出回っていないCDなどは特に価値が高くなる傾向があります。特に、日本独自のリリース盤や輸入盤でしか手に入らないものは需要が高く高価買取になる傾向がございます。

初回プレス・限定版

最初期に発売された初回プレスや限定版のCDは高値で取引されることが多いです。特に、DECCA、EMI、Deutsche Grammophonなどの名門レーベルの初回プレスは人気が高くなる傾向がございます。

人気指揮者・演奏家の名盤

著名な指揮者・演奏家の名盤は安定した需要があり、特に、フルトヴェングラー、カラヤン、バーンスタイン、クライバーなどの録音は価値が上がりやすいです。

高音質盤(SACD、XRCDなど)

高音質盤(XRCD、SACD、SHM-CD、Esotericリマスター盤)などはマニアに人気。
特に、日本のEsotericから発売されたクラシックSACDはプレミア価格がつくことが多いです。

良好なコンディション

CDの表面に傷が少ない、ジャケットやブックレットが綺麗であることも重要です。日本盤の場合は帯や解説書などのブックレットが付き完品だと査定額がアップする場合が多いです。

HMVのクラシックの高価買取の例

クラシックのCDの高価買取一例

  • Box Set Classical
    ミシェル・プラッソン/フランス音楽ボックス(37CD)
    EMI / 9068202 / BOX仕様,37枚組,ブックレット付
    ¥5,000
  • ベートーヴェン(1770-1827)
    ベートーヴェン 作品全集(90CD)
    NAXOS / 8500250 / BOX仕様,90枚組,ブックレット付,収録曲&演奏家 日本語リスト付
    ¥5,000
  • ショスタコーヴィチ(1906-1975)
    交響曲第8番、第9番、第10番 キリル・ペトレンコ&ベルリン・フィル(2CD+BD)
    KING INTERNATIONAL / KKC9784 / 帯付き,2枚組,Blu-ray付,ブックレット一体型ケース
    ¥4,000
  • Box Set Classical
    レイボヴィッツの芸術(13CD)
    SCRIBENDUM / SC510 / BOX仕様,13枚組
    ¥4,000

買取の方法

いざ買取をお願いしたい!と決めたら、買取を依頼する方法を検討・相談しましょう。
HMVでは以下の4つの方法で買取を行っております。

宅配買取

HMVの宅配買取サービスでは、お申込みいただくと無料で配送用の段ボールをお送りしますので、買取をお願いしたい商品をまとめて送っていただくだけの完全無料のサービスです。
各ジャンルのスタッフが1点1点丁寧に査定し、明細書も発行いたしますので安心です。
詳しくはこちらから

出張買取

買取をお願いする枚数が1000枚以上と多い場合は、HMVのスタッフがご自宅にお伺いして、梱包や運び出しを行います。買取は宅配買取と同様に買取センターに持ち帰って1枚ずつ丁寧に査定するので、安く買いたたかれるなどの心配もございません。
詳しくはこちらから

店頭買取

店頭買取は東京、大阪に展開するHMV record shopに買取してほしい商品をお持ちいただくとその場で査定・お支払い可能なサービスです。お近くの方はお買い物ついでになど是非ご検討ください。
買取可能な店舗など詳しくはこちら

店頭受付買取

全国のHMVの店舗(※上記のような中古商品取り扱い店舗ではない)で受付し、査定はセンターで1点1点行いお支払いは再度来店しなくても買取が完結するサービスです。受付を行える店舗は下記にリストアップされていますので、お近くの方はぜひご検討ください。

買取方法にあった形で梱包・配送

上記の買取方法にあった形で商品を梱包します。
HMV record shopでは申込後、配送用の段ボールが無料で送られてくるので、その段ボールの中に商品を梱包し、手順に沿って集荷してもらいます。

梱包の際はCDが破損しないようご協力をお願いいたします。

まとめ

以上、クラシックのCDの買取について解説しました。特に高価買取できる商品が沢山あるジャンルなので、買取・処分をお考えの方はぜひHMVの買取サービスをご検討してみてはいかがでしょうか。