ガンバ&BBCフィル/ルース・ギップス:交響曲第5番、他
2025年03月04日 (火) 20:00 - HMV&BOOKS online - Classical

ルース・ギップス:管弦楽作品集 第4集
好評シリーズ、ルース・ギップスの管弦楽作品集。第4集には世界初録音となるヴァイオリン協奏曲と『リヴァイアサン』、大規模な編成の交響曲第5番が収録されています。
ヴァイオリン協奏曲は1943年、ギップスが21歳の時に兄ブライアンのために作曲、その翌年に初演されました。しかし広く知られることはなく未出版のまま残されました。『リヴァイアサン』はロンドン・フィルのファゴット奏者ヴァレンタイン・ケネディの依頼で作曲されたコントラファゴットをフィーチャーした作品。海の生き物もしくは怪物などを連想させるタイトルのとおり、音楽は半音階的に滑らかに動き、最後はほぼ最低音のB♭で締めくくられます。交響曲第5番はギップス最大のオーケストラ作品で、4管編成に加え、6本のホルン、2台のハープ、チェレスタと数多くの打楽器を要す大作。ウォルトンに献呈されましたが、編成が大きすぎたこともありBBCに放送を拒否されるなど、彼女の生前には広く知られることがありませんでした。荘厳な前奏曲で始まる第1楽章、コールアングレとオーボエの旋律と柔らかいホルンの和音が印象的な第2楽章、エネルギッシュな第3楽章に続き、作品の核となる「オーケストラのためのミサ・ブレヴィス」と題されたフィナーレが続きます。この楽章は声楽を持たないミサであり、詩篇127篇の「主が家を建てるのでなければ」で始まり、キリエ、グローリア、クレド、ホザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイが続き、コールアングレによるドナ・ノビス・パーチェムへと導かれます。最後は速いコーダで締めくくられ、弦楽器の和音とハープのグリッサンドが静かに消えていきます。
ヴァイオリン独奏はチャーリー・ラヴェル=ジョーンズ。15歳でロイヤル・フェスティバル・ホールでデビューして以来、世界各地の主要オーケストラと演奏を行い、現在はシンフォニア・オブ・ロンドンのリーダーを務めています。ファゴットのビル・アンダーソンは12歳で楽器をはじめ、ジュリアン・ロバーツに師事。香港フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラファゴット奏者、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団を経て、現在はBBCフィルハーモニックのメンバーとして活躍中です。(輸入元情報)
【収録情報】
ギップス:
1. ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op.24(1943)
2. リヴァイアサン Op.59(1969)〜コントラファゴットと室内オーケストラのための
3. 交響曲第5番 Op.64(1982)
I. Moderato maestoso -
II. Andante
III. Scherzo. Allegro -
IV. Missa brevis for Orchestra
‘Except the Lord build the house, they labour in vain that build it.’
Kyrie eleison. Largo - Christe eleison - Kyrie eleison
Gloria in excelsis Deo. Allegro - Meno mosso - Et in terra pax hominibus bona voluntatis -
Credo in unum Deum -
Hosanna in excelsis. Allegro - Benedictus qui venit in nomine Domini. Meno mosso - Da capo dal Hosanna -
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis. Meno mosso - Dona nobis pacem. Largo -
Coda. Allegro moderato - Largo
チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ(ヴァイオリン:1)
ビル・アンダーソン(コントラファゴット:2)
BBCフィルハーモニック(リーダー:ユーリ・トルチンスキー)
ラモン・ガンバ(指揮)
録音時期:2022年7月29日(2)、2024年5月24日(3)、11月20日(1)
録音場所:MediaCityUK, Salford, Manchester
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(1)
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