【映像】フリッツァ&ドニゼッティ歌劇場/ドニゼッティ:『大洪水』
2024年09月09日 (月) 19:00 - HMV&BOOKS online - Classical
ドニゼッティ音楽祭より
旧約聖書「ノアの方舟」を題材にしたオペラ『大洪水』初演版の蘇演映像化!
堕落した人間を懲らすために大洪水を起す、と神に告げられたノアは、方舟を用意しながらも、神にその罪の赦しを乞います。古都シナルの支配者カドモの妻セラは、夫に隠れてノアの神に改宗します。それを知ったセラの友人アダは、カドモにセラがノアの息子ヤペテを愛しているという偽りの告げ口。逆上したカドモは部下にノア、ヤペテとセラを捕らえることを命じます・・・
『大洪水』は、旧約聖書の「ノアの方舟」の物語に触発された後世の文学作品(バイロンの史劇「天と地」、トマス・ムーアの詩「天使の恋」など)を元にドメニコ・ジラルドーニが執筆した台本にドニゼッティが作曲した「聖悲劇」。作曲家にとって聖書を題材とした唯一のオペラとなりました。この作品は1830年にミラノで大成功を収めた『アンナ・ボレーナ』と同年に発表されたドニゼッティ中期の力作であるにもかかわらず、ナポリ初演は演奏の失敗により不評に終わり、1934年に作曲家自身による改訂版がジェノヴァで上演されたのを最後にお蔵入りとなってしまいました。
ドニゼッティ・ルネサンスを目指して旺盛に舞台上演を行うベルガモのドニゼッティ音楽祭が2023年、この『大洪水』の真価を問うべくナポリ初演版を取り上げました。演出(舞台アート・グループ「MASBEDO」)は、ノアの方舟のエコロジー的な解釈(環境破壊による人間の生活基盤の喪失)に基づくビデオ映像を多用したユニークなもの。演じるのは、ロッシーニの歌劇を中心に世界中で活躍するノア役のバス、ナウエル・ディ・ピエロ、セラ役の気品溢れるソプラノ、ジュリアーナ・ジャンファルドーニ、ベルカント・オペラの歌唱で高い評価を受けるカドモ役のテノール、エネア・スカーラらを中心とした充実した歌唱陣。そして、世界中の名だたる歌劇場でイタリア・オペラを中心としたレパートリーで名声を博すとともに、ドニゼッティ音楽祭の音楽監督を務めるリッカルド・フリッツァが、機敏かつ優雅なタクトでドニゼッティの知られざるオペラに新たな命を吹き込んでいます。(輸入元情報)

【収録情報】
● ドニゼッティ:歌劇『大洪水』全曲(ナポリ初演版、エドアルド・カヴァッリ校訂)
ノア/ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
ヤペテ/ニコロ・ドニーニ(バリトン)
セム/ダヴィデ・ザッケリーニ(テノール)
カム/エドアルド・マルティネス(バス)
テスビテ/サブリーナ・ガルデス(ソプラノ)
アスフェネ/エーリカ・アルティーナ(ソプラノ)
アブラ/ソフィー・バーンズ(メゾ・ソプラノ)
カドモ/エネア・スカーラ(テノール)
セラ/ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(ソプラノ)
アダ/マリア・エレナ・ペーピ(ソプラノ)
アルトー/ワンマオ・ワン(テノール)
ミラノ・スカラ座アカデミー合唱団(合唱指揮:サルヴォ・ズグロ)
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団
リッカルド・フリッツァ(指揮)
制作・演出:MASBEDO
衣装・美術:2050+、MASBEDO
ビジュアル・ドラマトゥルギー:マリアーノ・フルラーニ
舞台所作:サビーノ・チヴィッレリ、マヌエーラ・ロ・シッコ
照明:フィアンメッタ・バルディセッリ
収録時期:2023年11月17日
収録場所:イタリア、ベルガモ、ドニゼッティ歌劇場(ライヴ)
2023年イタリアの文化首都ベルガモ/ブレシアのための新制作
GAMeC(ベルガモ)共同制作
映像監督:マッテーオ・リッケッティ
収録時間:139分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語、イタリア語(歌唱言語)、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語



