ルーサー・ヴァンドロス 最初期のアルバム『Luther』『This Close To You』初CD化

ルーサー・ヴァンドロス 最初期のアルバム『Luther』『This Close To You』初CD化

ヴェルヴェットのようにスムーズでゴージャスな歌声と独特な歌唱スタイルで、80年代以降の多くの男性R＆Bシンガーたちに影響を与えた偉大なるソウル〜R＆Bシンガー、ルーサー・ヴァンドロス (2005年没)。ソロデビュー以前の最初期の２枚のアルバム『Luther』(1976年) と『This Close To You』(1977年) がオリジナルリリース以来48年ぶりに CD・LP・デジタル配信で再発。もちろん今回が初CD化となり、CDとデジタルのみ、それぞれボーナストラックが追加される。

『Luther』『This Close To You』２枚のアルバムは、ルーサー・ヴァンドロスが Epic Recordsと契約し、1981年に「Never Too Much」で華々しくデビューする以前の作品だ。ルーサー・ヴァンドロスはソロデビュー前、デヴィッド・ボウイ『Young Americans』(1975年) など数多くのセッションでバックヴォーカルを務めていたが、その合間に自身を中心とするプロジェクト「ルーサー」名義で、Cotillion Recordsから２枚のアルバムを発表。この２枚のアルバムはチャートに入ることはなかったが、その洗練された楽曲と、ルーサーの若々しくも情熱的な歌声のマリアージュで、好事家たちの間では “伝説のアルバム” として語り継がれてきた。

後にアーティスト本人が権利を買い戻し、いっさいCD化やデジタル配信をされておらず、一時は中古レコード市場で数万円の高値で取り引きされていたほどで、まさしくソウルミュージックファン垂涎のお宝アルバムとして知られている。

Luther: ルーサー (1976年)

すべての楽曲をルーサーが書き下ろした１stアルバム。力強くファンキーなビートと、モータウンで数多くのヒットを生んだポール・ライザーによる流麗なアレンジに乗って歌い上げるルーサー節が心地よい。ナット・アダレイJr. (key) など、80年代以降のルーサー・サウンドを形成するキーマンが早くも参加している。

This Close To You: ディス・クロース・トゥ・ユー (1977年)

前作に続き、全曲ルーサーが書き下ろし、ポール・ライザーが編曲を担当。バックを固めているのは、ナット・アダレイJr. (key) やコーネル・デュプリー (g)、ウィル・リー (b) ほか東海岸の敏腕ミュージシャンたち。シックのナイル・ロジャーズ (g) も参加している。フィリーソウル的な甘く心地よいメロディと歌声は前作以上に高く評価されている。

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