近年、海外の音楽マニアによる再発見を契機に再び活況を呈し、現代の音楽シーンに波及をもたらすシティ・ポップ(CITY POP)。都会的で洗練された名盤・定番をおさらいしておきましょう。
HMV&BOOKS online-Japanese Pop|Friday, July 7, 2021 16:00
2023年04月05日 (水) 16:00
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紀ノ国屋バンドのキーボーディストとして1979年にデビュー。その後 80年代には、大貫妙子、EPO、飯島真理、大江千里らの傑作アルバムでサウンドプロデュースを務め、現在もゴスペラーズや中島美嘉などの編曲で知られる清水信之が、1982年にワーナーに残していた2ndソロアルバム『ANYTHING GOES』。ペット・ショップ・ボーイズもフェイバリットに挙げる、このテクノポップ史における傑作ミステリーディスクが待望の再プレス。
1981年リリースの加藤和彦『ベル・エキセントリック』、大貫妙子『アヴァンチュール』において、シンセダビングでヨーロピアンなサウンドを構築し、YMOサイドの楽曲と互角に勝負、またマルチプレイヤーとしても知られ “一人でYMOのようなサウンドを作る男” と評された清水信之。
村上秀一、松岡直也、高水健司、大村憲司、今剛、ペッカーなど凄腕ミュージシャンも多数参加した本作には、YMO「ライディーン」ばりのテクノポップ表題曲をはじめ、加藤和彦と松岡直也が参加のカリプソ曲「BEACH DANCE」、大貫妙子がコーラス参加のヨーロピアンサウンド「ELENE」など、2000年代以降の和製テクノポップの再評価の流れや昨今の世界的なシティポップムーヴメントを語る上でも欠かせない重要曲ばかりを収録。
ほか、マンハッタン・トランスファーのノリを子供によるコーラスハーモニーに置き換えたという「COSMIC LULLABY」、60年代ゴーゴーサウンドがフュージョン〜テクノへと進化するような「FREE TALK SUITE」、ロジックシステム用に書き下ろされた松武秀樹参加の「OTAKEBI」、今剛と大村憲司参加で、疑似ライヴ風に音響処理された「I'LL TURN TO STONE」、本人によるヴォコーダーによるハミングが歌心を感じさせる佳曲「COLOURED TRAIN」などを収録。コンセプトアルバム的なルールに束縛されず音の実験性を純粋に極めた数々の楽曲は、プログレッシヴでありながらこの上なくポップ。
格調高い名盤の趣きがありながら、随所に ”音響ギャグ” の仕掛けがあるという、まさしく多羅尾伴内 (大瀧詠一) の血統を受け継ぐ清水信之ワールドが全開となったテクノポップファン必聴盤だ。
清水信之 1980年1stソロアルバム『コーナー・トップ』収録のシュガー・ベイブ「こぬか雨」カヴァーが7インチリリース
レコードメーカーの枠を超えた珠玉の名曲40曲を収録 清水信之 アレンジャー歴35周年記念アルバム
清水信之 アレンジャー参加の主な関連商品
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