プランティエ/ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
2021年10月05日 (火) 16:00 - HMV&BOOKS online - Classical

フランスのヴァイオリン芸術の源流へ! カフェ・ツィマーマンの名手が聴かせる充実録音
フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ジャン=マリー・ルクレールの作品に、フランス語圏の古楽器奏者がじっくりと取り組んでその魅力に迫ったアルバム。コレッリやヴィヴァルディに連なるイタリアのヴァイオリン音楽が全欧州で大人気だった18世紀初頭、ルクレールはかの南国の流儀を吸収した後、フランス特有の様々なスタイルを掛け合わせ、この国ならではの弦楽作法の確立に大きく寄与しました。
ここで素晴らしい演奏を聴かせるプランティエは、当初アンサンブル415、のちにカフェ・ツィマーマンで数々の名録音のソリストもつとめ、自らもレ・プレジール・デュ・パルナスやデュオ・タルティーニといったアンサンブルの主宰者として存在感を高めつつあります。彼は、初期から後期までルクレール芸術の発展史を端的に示す5曲を厳選。コレッリ流儀の面影が残る「第2巻」からロココ期の香気漂う「第4巻」まで、この作曲家に特有な装飾音や重音を鮮やかに弾きこなし、イタリア的語法がどのようにフランス的な機知や筋の通った堅固さと融合してゆくか、聴くほどに味わい深い解釈で伝えてくれます。解説もプランティエ自らが多角的な洞察とともに詳述。「Arcana」のガッティや「Channel Classics」のポッジャー、「Audax」のプラムゾーラーにも通じる、本格派バロック・ヴァイオリニスト会心の一作です。(輸入元情報)
【収録情報】
ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2巻〜第4巻より
● ソナタ ト短調(第2巻より) Op.2-12
● ソナタ 変ロ長調(第3巻より) Op.5-4
● ソナタ ハ長調(第3巻より) Op.5-10
● ソナタ イ短調(第4巻より) Op.9-5
● ソナタ ト長調(第3巻より) Op.5-12
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)
ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
アナベル・リュイ(チェロ)
ヴィオレーヌ・コシャール(クラヴサン〔チェンバロ〕)
リュドヴィク・クティノー(コントラバス)
録音時期:2021年4月
録音場所:フランス、アヴィニョン郊外、ラ・クーロワ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


