テデスキ・トラックス・バンドによる『いとしのレイラ』再現ライヴがCD化　フィッシュのトレイ・アナスタシオ、ドイル・ブラムホール II もゲスト出演した至高の ”デレク・アンド・ザ・ドミノス” トリビュート

2021年07月19日 (月)　15:00

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テデスキ・トラックス・バンド 2019年〈LOCKN' Festival〉で披露したデレク・アンド・ザ・ドミノス『いとしのレイラ』再現ライヴがCD化

新世代3大ロックギタリストのひとりであるデレク・トラックスと、5度のグラミー賞ノミネート歴のあるシンガー＆ギタリストのスーザン・テデスキが率いる大所帯ブルースロックバンド、テデスキ・トラックス・バンドの最新ライヴアルバム『Layla Revisited』が 7/16 (金) にリリースされる。

本作品は、ヴァージニア州アーリントンで2019年8月24日に行なわれた〈LOCKN' Festival〉でのテデスキ・トラックス・バンドによる、フィッシュのトレイ・アナスタシオとドイル・ブラムホール II がゲスト出演したヘッドライナーショーを収録したもの。

デレク＆ザ・ドミノス 1970年の名盤『Layla (いとしのレイラ)』収録の13曲をカヴァーした第2部の模様を完全収録。同アルバムの14曲目に収録されているクロージング曲「Thorn Tree in the Garden (庭の木)」は、当日ステージでは演奏されなかったが、観客に余韻を楽しんでもらうようウォークアウトミュージックとして、そのオリジナルヴァージョンがPAシステムで流された。そして本アルバムの最後には、のちにデレクとスーザンがデュオで演奏したスタジオヴァージョンが収録されている。

Layla (Live at LOCKN' / 2019) (Official Music Video)

Tell The Truth (Official Music Video)

Why Does Love Got To Be So Sad? (Official Music Video)

この日、フェス会場に来ていたファンにとって、『いとしのレイラ』の全曲演奏はまったくのサプライズだった。「テデスキ・トラックス・バンド・フィーチャリング・トレイ・アナスタシオ」というタイトルだけが発表されており、彼らが事前にリハーサルを重ねて企画した楽曲については一切触れられていなかった。

しかし、バンドとアルバムのつながりは彼らの存在を深く物語っている。エリック・クラプトンとデュアン・オールマンという20世紀を代表する2人のギタリストを迎えて制作されたロック名盤『いとしのレイラ』は、テデスキ・トラックス・バンドにとって運命の1枚と言える作品。スーザン・テデスキはそのオリジナル発売日である1970年11月9日に誕生し、数年後、ドミノスの熱心なファンであるクリス＆デビー・トラックス夫妻は、生まれたばかりの息子をデレクと名付け、その後デレクとスーザンは、ロック界で最も貴重なパートナーシップのひとつであるテデスキ・トラックス・バンドを結成。またデレクは、オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーとして15年間活動し、クラプトンのツアーにも参加していた。このように、音楽と演奏者の間には深いつながりがあり、このアルバムには運命的なものを感じざるを得ない。

デレクは『いとしのレイラ』について次のように語っている。「ギターを弾き始めた頃には、デュアン・オールマンのスライドサウンドに夢中になっていた。『レイラ』での彼のプレイは、今でも僕にとって最高の思い出の一つだよ。その精神、喜び、無謀さ、そして必然性。父は、僕と弟が寝るときにそのレコードをかけてくれて、僕のDNAに深く刻み込んでくれたんだ」。

国内盤SHM-CDのみボーナストラックとして「I Am Yours」のリハーサルテイクが収録されている。