【第63回グラミー賞受賞】ブリタニー・ハワード 初ソロアルバム『Jaime』 「Stay High」「Goat Head」「History Repeats」などでつまびらかにされたアラバマ・シェイクスとは異なる世界線

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ブリタニー・ハワード「Stay High」が第63回グラミー賞で〈最優秀ロック楽曲〉を受賞

日本時間 3/15 (月) 、LAのステイプルズ・センターで第63回グラミー賞授賞式が開催され、ブリタニー・ハワード 初のソロアルバム『Jamie』のリードシングルにもなった「Stay High」が〈最優秀ロック楽曲〉を受賞した。なおブリタニーは同賞にて、〈最優秀ロック楽曲〉のほか、〈最優秀ロック・パフォーマンス〉〈最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム〉〈最優秀R&Bパフォーマンス〉〈最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス〉の5部門にノミネートされていた。

第63回グラミー賞 受賞作品発表

魂の歌唱に心奪われる― ブリタニー・ハワード 初のソロアルバム『Jamie』

米アラバマ州アセンズ出身の4人組バンド、アラマバ・シェイクスのリードシンガー/ギタリスト、ブリタニー・ハワード。2012年に発表されたアラバマ・シェイクスのデビューアルバム『Boys & Girls』は、アデル、ボン・イヴェール、アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーら多くの著名アーティストが絶賛。第55回グラミー賞〈最優秀新人賞〉にもノミネートされた。セカンドアルバム『Sound & Color』(2015年) は全米1位、カナダ1位、全英6位となり、第58回グラミー賞で〈最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム〉を含む全4部門を受賞した。

初のソロアルバムのアルバムタイトル『Jaime (ジェイミー)』は、ブリタニーの姉の名前。ブリタニーにピアノを弾くことや詩の書き方を教えてくれた姉ジェイミーは、病気により10代でこの世を去った。「タイトルは姉を偲んでのもの。私をひとりの人間として形成してくれた人だから」とブリタニーは語っている。

アルバムからのリードシングル「History Repeats」のジャケット写真は、幼少時のブリタニーと姉の写真が使用されている。「でも、アルバムの内容は姉についてではなく、自分についてのもの。私は自分自身のことや、自分が何者であるか、何を信じているかについてかなり率直なの。だからこのアルバムは独りで作る必要があったの」。

Stay High (Official Video)

本作には以前から書きためていたものや書下ろしたものを含め全11曲が収録されている。「これほど自分をさらけ出すことは手ごわいものがあった」とブリタニーは認めているが、現在30歳の (2019年当時) 彼女は、このまま50歳まで同じ曲を歌い続けてリタイアするか、それとも挑戦を続けていくかという思いをめぐらしたという。

アラバマ・シェイクスでの活躍により、音楽界きっての著名人の仲間入りをし、愛すべきアイコンとしてオバマ政権時代のホワイトハウスからグラストンベリーのピラミッドステージ、ポール・マッカートニーに招かれ一緒に歌ったロラパルーザなど、あらゆる経験を重ねてきたブリタニー。「私にオフの時間はない。自分は何かを作っている必要があるの。そうでないと何かヘンな感じがして、豊かな人間でいられない気がする」とコメントしている。

バンドメンバーには、アラバマ・シェイクスの盟友ベーシスト、ザック・コックレル、現代ジャズシーンを牽引するロバート・グラスパーと凄腕ドラマーのネイト・スミスという最強メンバーが名を連ねる。「13th Century Metal」は、グラスパー、スミスとのスタジオでのジャムセッションから誕生した曲だという。

また「Tomorrow」には、ノラ・ジョーンズ、マデリン・ペルー、メイシオ・パーカー、ジョン・スコフィールドらからの信頼が厚いキーボーディスト、ラリー・ゴールディングスが参加。ミックスは、『Sound & Color』でグラミー賞を受賞したショーン・エヴェレットが手掛けている。

 

 

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