はじめてのクラシック〜風景が見える名曲5選
Friday, September 29th 2017

今回紹介するのは風景が見える名曲5選。作曲家がイメージした世界の様々な風景をイメージしながら聴いてみて下さい。音楽を聴きながら情景がまるで目に浮かんでくるようです。
1. レスピーギ / ローマの松
イタリアの作曲家レスピーギによって作曲されました。この前後に作曲した「ローマの噴水」「ローマの祭り」と共に「ローマ三部作」と呼ばれています。第1部 ボルゲーゼ荘の松、第2部 カタコンバ付近の松、第3部 ジャニコロの松、第4部 アッピア街道の松といったように曲の中でそれぞれローマの様々な風景が描かれています。しかしレスピーギはこの曲でただ単に松のことを描こうとしただけではなく、松を通して古代ローマへ眼を向けて、ローマの幻影に迫ろうという意図を持っていました。
2. ドビュッシー / 海
ドビュッシーが1905年イングランド南部のドーヴァー海峡に面したイーストボーンの海辺において完成させた作品。曲は3部に分けられており、それぞれ「海の夜明けから真昼まで」「波の戯れ」「風と海との対話」と副題が付けられています。海が時間とともに変化し様々な姿を見せる様が描かれています。また、当時出版されたスコアの表紙には葛飾北斎の浮世絵である、冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が使用されていました。
3. ベートーヴェン / 交響曲第6番『田園』
ベートーヴェンが田舎の生活での思い出を描いた曲。それぞれの楽章に副題が付いており、第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め、第2楽章 小川のほとりの情景、第3楽章 田舎の人々の楽しい集い、第4楽章 雷雨、嵐、第5楽章 牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち、とされています。ベートーヴェン曰く、これらはただ単に風景の描写だけという訳ではなく、感情の表現でもあるそうです。
4. ドヴォルザーク / 交響曲第9番『新世界より』
第2楽章のイングリッシュホルンのメロディーは「家路」として知られています。夕暮れ時に聴くことが多いのではないでしょうか。この曲はオーケストラの演奏会で最も多く演奏されるレパートリーのひとつで、ベートーヴェンの「運命」、シューベルトの「未完成」と並んで「3大交響曲」と呼ばれることもあります。この「新世界」というのはアメリカのこと。この曲はドヴォルザークがニューヨークにある音楽院の院長の職にあった3年間に作曲されています。アメリカの黒人の音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受けて、新世界から、故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われています。
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【連載】はじめてのクラシック〜名曲5選 クラシックが聴きたい、でも何から聴けばいいか分からない・・・そんなクラシック初心者の皆さんに贈る名曲5選「はじめてのクラシック」シリーズ。様々な作曲家の名曲をご紹介しています。今までのバックナンバーをまとめました。
