リコーダーの名手、オベルリンガーの新作は『ロココ』

Monday, March 20th 2017

ロココ～C.P.E.バッハ、ヘンデル、クヴァンツ、グラウン、他
ドロテー・オベルリンガー、アンサンブル1700

ロココ様式と呼ばれる装飾音符を多用した軽快な音楽を中心に収録したアルバム。横笛も含む様々なリコーダーを使用し、創意工夫に富む多彩な装飾音や、切れ味の良いテクニック、アンサンブルの妙味を満喫できます。

【ドロテー・オベルリンガー】
1969年生まれ。ケルン音楽大学とケルン大学で教育音楽、ドイツ文学専攻後、ケルン音大・アムステルダム音大でリコーダーをギュンター・へラー、ヴァルター・ファン・ハウヴェに師事。ミラノでペドロ・メメルスドルフに師事、数多くの賞を受賞。1997年メック国際コンクールで１位入賞後、ロンドン・ウィグモアホールでデビュー、ソロ・室内楽活動を展開する。2001年にはリコーダーでははじめてノルトラインヴェストファーレン州芸術家奨励賞を受賞。ソリスト及び古楽アンサンブル「オーナメント99」「ボア・デ・コロン」のメンバーとして数多くのコンサート、放送、CD録音、テレビ録画で活躍。今までに６枚のアルバムを発売。ヴィヴァルディのCD「Concert per Flauto」は、音楽ジャーナリストにより最高の評を得、2007年1月の「バッハ：ソナタとパルティータ集」も高い評価を獲得。古楽研究と実践的演奏とともに、現代音楽にも重点的に取り組み多くの作品を初演。2003年にはリコーダー現代奏法のためのワークショップを東京で開催。ロンドン・バロックやムジカ・アンティクァ・ケルンのメンバー、その他５団体のリコーダー奏者を務める一方、ケルン音楽大学の教授を経て、ザルツブルク・モーツァルテウムの教授も歴任。

【収録情報】
● ゴットリープ・フィンガー：フルートのための40のエアーズ・アングロズ～第3巻よりグラウンド
● ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル：二重協奏曲ハ短調
● ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ：フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲ト長調
● ヨハン・ゴットリープ・グラウン：リコーダーとヴァイオリンのための協奏曲ハ長調
● C.P.E.バッハ：フルート・ソナタホ短調 Wq.124
● C.P.E.バッハ：トリオ・ソナタヘ長調 Wq.163
● エルンスト・ゴットリープ・バロン：フラウト・ドルチェのための協奏曲
● ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ：幻想曲と前奏曲よりフランス風
● ヨハン・フィリップ・クリストフ・シュルツ：5声のための協奏曲変ホ長調

　ドロテー・オベルリンガー（リコーダー）
　アンサンブル1700

　録音時期：2016年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）