17世紀ロンドンの「イタリア音楽」
Saturday, May 30th 2015

ニコラ・マッテイス:エア集第3巻、第4巻より
テアトルム・アフェクトゥーム
17世紀ロンドンの「イタリア音楽」
ニコラ・マッテイスは、ナポリの音楽家から影響を受け、ローマ、ボローニャ、オーストリア、ドイツ、フランスを経由し、イギリスで名声を得、17世紀後半のロンドンにおいて、その驚くべきヴァイオリン演奏と非凡な作曲技法によって「イタリア音楽」の発展の中心を担った人物。マッテイスの代表的作品である『ヴァイオリンのためのエア集』を演奏するのは、リコーダー奏者、ジャズ・サックス奏者でもあるアンドレアス・ベーレンが結成した多国籍アンサンブル、テアトルム・アフェクトゥーム。リコーダー、ヴァイオリン、チェロ、リュート、そしてチェンバロという楽器の組み合わせを駆使し、バロック時代の音楽にみられる多様な感情の変化を表現するために、エネルギッシュで洞察力に富みながらも直感的なアプローチを行っています。ドイツのアンドレアス・ベーレンを始め、若松夏美にバロック・ヴァイオリンを学んだ松永綾子、渡邊順生やボブ・ファン・アスペレンに師事した渡邊孝ら日本人奏者、そしてフランスのピエール=オーギュスタン・レイ、イタリアのジャンジャコモ・ピナルディと、各国の優れた古楽器奏者によって繰り広げられる「ロンドンのイタリア人」ニコラ・マッテイスの音楽。
ブックレットには、国会議員、法務長官、熱心なアマチュア音楽家で歴史家でもあったロジャー・ノース[1651-1734]の著述から読み解く、ニコラ・マッテイスの姿と詳細な考察が掲載されており、日本語で読むことができるのも大きなポイントです。(東京エムプラス)
【収録情報】
● マッテイス:エア集 第3巻&第4巻より
テアトルム・アフェクトゥーム
アンドレアス・ベーレン(リコーダー)
松永綾子(ヴァイオリン)
ピエール=オーギュスタン・レイ(チェロ)
ジャンジャコモ・ピナルディ(テオルボ、ギター)
渡邊 孝(チェンバロ、オルガン)
録音時期:2014年5月
録音方式:ステレオ(デジタル)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
日本語解説付き(翻訳:渡邊 孝)
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