HMVインタビュー: Dazzle Drums
Friday, November 21st 2014
インタビュー:藤堂輝家
Q : 本作をリリースすることとなった経緯を教えていただけますか?
Nagi : 結成10年を迎えるにあたって自分達がまだ出来ていないことをあらためて振り返ってみたときに、これまで一度もアルバムを作ってこなかったことに対して、大事な試験を受けずに逃げているような、そんな気持ちを抱いたんですね。だからとにかく今年中に、まずは最初の1枚を作ろう、ということになりました。
Kei : レコードやデジタル配信でのシングル・リリースだと、DJや熱狂的な音楽好きな人など、購入層が限られてくる日本のマーケットの現状もあるので、自分達の友達周りはもちろん、少しでも人に届けようとアルバムという形で残しておきたかったんです。ただ、今までのシングルを集めるのもクリエイティヴではないと思ったので、思い入れやフィードバックがある曲以外は新曲で作ろうと思ったのが3年前位でしょうか?
Nagi : ケイ君に、アルバム作ろう、って言いながら随分待たせてしまい、もう今年出せなければ、みたいな、ユニット間での切迫感みたいなものもありました(笑)。
Q : 本作のテーマなどはおありですか?
Nagi : 全体を通してのテーマというのは当初は特に決めていませんでしたが、タイトルについては早い段階から決まっていました。
Kei : 僕たちはDJがベーシックで、プレイしながら出てくるアイデアやダンスフロアから生まれる音が好きなので、アルバムだからといって、家でリラックスして聴くとか、色々なジャンルスタイルを収録するとか、そういった意識はあまりなかったです。僕たちの印象は昔からのソウルフルなハウスの印象が強いし、勿論大好きですが、EMMAさんに誘って頂いてチャレンジしたアシッドハウス等、ハウスでも色々なタイプのものが好きなので、自分達がいま表現したい音を詰め込みました。
Q : 一番お気に入りの曲は何ですか?
Nagi : お気に入り、というとちょっとしっくり来ませんが、"Silence"という曲を形にできてほっとしました。この曲を形にするのが自分にとっての1つの目標でもあったので。どういう日本語ハウスを作っていくか、については自分のなかでやっと方向性が定まったので、これからも作り続けていきます。
Kei : 自分達で作っていて満足せず、ひたすら終わりがないクリエイティヴな世界だと認識しているので、お気に入りよりも、DJやダンスフロアのクラウドに評価して戴いて、また自分達でプレイしてダンスフロアでのリアクションが肌で感じられるのがなによりも嬉しいです。”Round Midnight”が多かったように思います。
Q : 曲順も配慮されていますね。どういったことを想定されていますか?
Nagi : アルバムはコンピレーションではないので、1枚を通して聴けるように熟考しました。ヒットしそうな曲を頭の数曲に入れるのが売れやすい、というのは解ってはいるのですが、レーベル業は自分達で全部やっているので、何が売れるかなんて正直把握出来ていない部分もあって、だったら全体の流れを重視して作ろう、と。
Kei : 現場でDJプレイしながら何回も再構築したものを収録曲に選びました。そこから、パーティでのオープン直後の静けさや、ダンスしながらハマれるテンション、高揚感のあるピークタイム、人々が様々な想いで踊るパーティ終盤等、ダンスフロアでの様々なストーリーをイメージ出来るように考えてみました。
Q : 他にも制作上、気を使った点などがおありでしたら、お聞かせください。
Kei : 誰かをフューチャリングせずにDJ自身が全てを作るアルバムって、インストが多いと思いますが、そこを逆に個性として、ダンスフロアの空気感やエモーショナルな部分を出すと思ってやってみようと思いました。
自分達の音の好みはわりと幅広いと思うので、一つの世界観だけでなく、ビートメイキング、サンプリング、メロディライン、シンセソロ、ヴォーカルアレンジ等、色々トライしてみました。プロデュースだけでなくて、レコーディング、ミックスダウン、マスタリング等、それら全てを自分達でやってみて現時点のベストを残すにあたって、言葉では表現出来ない、良いテンションと音質には気を使い仕上げました。
Q : 本作ではオーソドックスなディープ・ハウスから、中盤のトランシー、プロッギーなトラックも含め、幅広いハウス・ミュージックが収録されています。一般的には、EDMと呼ばれるジャンルもより広義のハウス・ミュージックとして認識されています。そうした昨今のコマーシャルなシーンについてはどのようにお考えですか?
Kei : EDMやフェスは今の時代に向けて凄く練られていて、ひとつのエンターテイナーだと思います。あまり詳しくないし現場で体感していないから、一概にコマーシャルなシーンはダメだとは言えない。音の出し方、完璧なタイミングのライティングとか、どうやって見せたら楽しんで貰えるやり方なのか、自分の好みではないけれど客観的に見ています。もはやDJではない部分もあると思うし、一年に一回、特別な瞬間を求めるようなライブ感覚で十分という人が多くなってきたんだな、とも感じます。
ただ自分が好きな現場は、曲順が決まっていたり予定調和ではない、知らない曲や知らない人に対してもオープンマインドで受け入れてくれるような、週末に生活の延長上で遊びに行けるような場所です。日本の現状から考えると、難しい部分もありますが、もっと人間的な、大小関わらず様々な人が集まるような場所があったらいいなと思うし、夢物語だと言われても少しでも作れたらいいなと。
Q : シンガーとプロデューサーのユニットは今までもいらっしゃいましたが、お二人ともがDJ/制作をされるユニットは珍しいですよね? お互いの役割をどのように認識されていますか?
Kei : DJがやりたくてお互い90年代初期から過ごしてきましたけど、良くも悪くもチャンスがなかったんです。パーティでは長い時間かけて様々なタイプの音をプレイしたり、一緒に雰囲気やストーリーを作るのが本来のDJの形だと思うのですが、いつしかそういったことをやらない、自分だけよければ良いみたいなプロデューサーDJが増えてきて、なんか悔しくて。友達に譲って貰ったAKAIのサンプラーで、元々は自分のセットに個性を出す為にエディットから作り始めました。で、本腰を入れてオリジナルの作業を始めてリリースしたのがちょうど10年前。
お互いにそれぞれ曲のベーシックな部分を作り、そこから妥協せずケンカしながら少しでも良くなるようクリエイトしています。曲によっては、アイデア、レコーディング、ミックスダウンと比率がバラバラなものもあります。DJでの選曲や音の好みもそれぞれ出ていると思うし、言葉では伝えにくいですが、バックトウバックする感覚に似ている部分があるかと思います。
Q : 最近、Nagiさんはライナーノーツでお名前を見かけることが多いですね。素敵な文章をいつも拝見させていただいております。今後、別々での活動は予定されてますか? または希望されていますか? それはどういったものですか?
Nagi : まず、私のライターとしての側面を評価していただき有難うございます。各種CDのライナーも、今年発売された『HOUSE definitive1974-2014』への執筆参加についても、書くからには「伝えるべきこと」をきちんと詰め込んできたつもりです。
いまの日本でハウスを語るならば、日本のリスナーに届いていない情報や、風化してしまいそうな「ハウスとは何か」など、書くべきことが沢山あります。日本は英語圏ではないので、日本語で正確にシーンのことを伝える人が減っていくと、どんどん情報量も縮小されていくんです。昔は良かった、とはあまり言いたくないですが、私がハウスを好きになりはじめた時期は、ハウス・シーンの動向に精通している先輩や友人が沢山いました。でもそういう人々が時間とともに減っていき、残った人々は自分が持っている昔の情報を語り継ぎ、いま現在のハウスを語るひとは圧倒的に少なく、その結果、過去に著名になった人々の名前ばかりが生き残り、もてはやされていく。
そんな状況に、もっと違う視点、新しい空気、みたいなものを流し込んでいきたい。私が追いかけて来たハウス / ダンス・ミュージックは、やはりただの「音」ではなくて、音にまつわるすべてのストーリーを含めて、この音楽なんですよね。そして、ソウルフル・ハウスやUSハウスが、簡単に「古い」と括られてしまわないように、新しい良さを知っている人間が、言葉で書き表し続けないといけないな、と思っています。私は”Common”というブログをずっと書き続けているのですが、これからもここでそういった情報は発信していきたいと思います。
Kei : DJは常に色々な場所で出来るならば出来る程やりたいですけど、今はDazzle DrumsとしてDJとプロデュース両方に集中したい時です。今では毎月のレギュラーパーティというのは少なくなりましたが、そんななかで一緒にクリエイトしてくれるチームとお店の" 0" Zero、そして支えてくれる大切な友達と一緒に<Block Party>を毎月開催していて、このパーティをもっと様々な人が来て楽しめるように作っていきたいです。
Q : 今後のユニットとしての将来像はどういったものでしょうか?
Nagi : いままでと同じ、目指す表現、理想のパーティに向けて日々積み重ねつつ、もっと自分達が出来ることが増えたらいいなと思います。これまでお世話になって来た先輩への恩返しや、後輩のDJのみなさんがプレイする環境を良くすること、まだ日本では無名だけれども聴いて貰いたい海外のDJを招聘できるようになることなど、やりたいことは沢山有ります。ただ、それを実現する為には、もっと良い曲をつくり、もっといいDJをすることが不可欠なので、とにかく精進を続けていくしかないですね。
Q : こちらのサイトをご覧の方々にメッセージをいただけますか?
Nagi : ハウスが世界的に広まった90年代、渋谷のHMVには世界中のハウスのCDが並んでいて、12インチを掘らなくてもある程度のヒット曲は手に入れることが出来ました。あのころとはハウスを巡る環境は随分変わりましたが、それでも、HMVに自分達のCDが販売されるというのは、とても感慨深いです。CDを作るって大事ですね。初めてのCDです、是非聴いて下さいね。
Dazzle Drums 『Rise From The Shadows』 [2014.11.19 Release]
Dazzle Drumsリリース・ツアー情報
Dazzle Drums Rise From The Shadows Album Release Tour●2014.11/21 (Fri) 4 Rapture @ Union - Osaka
大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目16−12 B1F
http://club-union.jp
●2014.11/22 (Sat) Travel @ Sound Bar Rad - Kagawa
香川県高松市鍛冶屋町4-15 アベニュービル4F
http://www.club-rad.com
●2014.11/23 (Sun Before Holiday) Sounds GOOD @ LUZ69 - Tottori
鳥取県鳥取市末広温泉町753-7 川戸ビル2F
http://luz69.blog47.fc2.comp
●2014.11/27 (Thur) DABDAB @ Sound Museum Vision – Tokyo
東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビルB1F
http://www.vision-tokyo.com
●2014.11/29 (Sat) Body Music @ Nest – Utsunomiya
栃木県宇都宮市宮町2-16 BIF
http://club-nest.com
●2014.12/02 (The) @ Air Open To Last Set – Tokyo
東京都渋谷区猿楽町2-11 氷川ビル B1, B2
http://www.air-tokyo.com
●2014.12/06 (Fri) DAWD @ Oath - Tokyo
東京都渋谷区渋谷4-5-9 1F
http://bar-oath.com
●2014.12/14 (Sun) Block Party @ Zero – Tokyo
東京都渋谷区渋谷2-9-13 AiiA ANNEX Bld. B1F
http://aoyama-zero.com
House & ClubLatest Items / Tickets Information
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
遂にデビュー・アルバム完成!!
Rise From The Shadows
Dazzle Drums
Price (tax incl.):
¥1,650
Member Price
(tax incl.):
¥1,518
Multi Buy Price
(tax incl.):
¥1,402
Arrival Pending
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EMMA HOUSE 最新作!
Emma House 19 Mouse-Colored Cat
DJ Emma
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¥2,750
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¥2,530
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¥2,337
Arrival Pending
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Innervisions最新作!
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Some Kind Of Sign
Ernesto Ferreyra
Price (tax incl.):
¥2,629
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(tax incl.):
¥2,419
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