SEPTICFLESH インタビュー!
Monday, June 30th 2014
ギリシャの誇るシンフォニック・デス・メタル・バンド、セプティックフレッシュが新作『タイタン〜巨神の咆哮』を発表した。2014年2月に初来日公演を敢行、エクストリームなメタル・サウンドと重厚なオーケストレーションで鮮烈な衝撃をもたらした彼らのニュー・アルバムは、さらにヘヴィに、さらにダークに変貌を遂げたものだ。
ギタリストのクリストス・アントニウに、新作とバンドの原点について語ってもらった。
- --- 『タイタン〜巨神の咆哮』はどんなアルバムだといえるでしょうか?
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クリストス・アントニウ(以下、C) :『タイタン』はあらゆる意味で、一歩前進したアルバムだ。ギターはよりヘヴィになり、曲調はよりダークで、オーケストレーションはさらに壮大になった。セプティックフレッシュの強みはダークなサウンドにあると思う。『タイタン』ではそれをさらに徹底したかったんだ。トータル性を重視したアルバムだ。ダークでない曲調のアイディアがあっても、意図的に外すようにした。
- --- ダークでない曲調というと、前作『ザ・グレイト・マス』収録の「ピラミッド・ゴッド」前半のようなフックのある曲でしょうか?
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C :うん、「ピラミッド・ゴッド」はとても気に入っているけど、アルバムの流れにおいては、ちょっと浮き上がっていた気がした。もちろん、自分たちのインスピレーションを追求した結果がたまたまメロディアスなものだったんだ。決してポピュラリティを追求したのではない。あと前々作『コミュニオン』には「ナルシサス」と「ペルセポリス」みたいな、真逆な曲が収録されていた。どちらの曲も好きだけど、アルバムの統一感が欠けてしまった感がある。『タイタン』では「バーン」の後半や「コンフェッションズ・オブ・ア・シリアル・キラー」にはメロディアスなパートがあるけど、暗くてメランコリックなメロディで、あくまでダークな世界観が貫かれているんだ。
- --- セプティックフレッシュはエクストリーム・メタルとオーケストラを融合させたサウンドで知られていますが、どんなこだわりがありますか?
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C :サンプリングでなく、本物のオーケストラと共演したことかな。プラハ・フィルハーモニック・オーケストラと共演するのは、これが3度目なんだ。 初めて彼らと共演したのは『コミュニオン』の時だったけど、良い関係を保ってきたし、今では彼ら抜きではセプティックフレッシュの音楽が成り立たないほどだよ。
- --- あなたが受けてきたクラシック音楽教育について教えて下さい。
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C :俺は15歳のとき、兄貴のセスとバンドを始めたんだ。そうして17歳のときに楽典を学び始めた。クラシック音楽を学ぶ人は小学校に入る頃から始める人が少なくないけど、俺はかなり遅かったんだ。ストラヴィンスキーの『春の祭典』を聴いて、作曲家になろうと思い立ったんだよ。それでロンドンに行って、大学入学資格であるAレベルを取得した。それからロンドン・カレッジ・オブ・ミュージックに入学して、音楽の学士号、そして大学院で修士号を取得した。それはすべて、セプティックフレッシュの音楽に役立っているよ。自分の脳内にある音楽を、明確に表現できるようになったんだ。
- --- あなたが影響を受けた音楽家は?
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C :クラシック音楽家ではペンデレツキやストラヴィンスキー、クセナキスだな。古典よりも近現代の作曲家からインスピレーションを受けるんだ。映画音楽の作曲家では、エリオット・ゴールデンサール、ハンス・ジマーから影響を受けた。「タイタン」は『ダークナイト・ライジング』のハンス・ジマーの音楽からインスパイアされたものだし、エリオット・ゴールデンサールが手がけた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の音楽も、アルバムに大きな影響を与えている。「バーン」後半のメロディは、『レクイエム・フォー・ア・ドリーム』からインスピレーションを受けたんだ。
- --- あなたが挙げた映画音楽家はアメリカ系が多いですが、ハリウッド映画におけるギリシャ神話の描かれ方について、ギリシャ人であるあなたから見てどう思いますか?
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C :『トロイ』や『300』など、ハリウッドでは巨額の資金を投じて古代ギリシャを題材にした映画を作っているし、楽しめる作品が幾つもあると思う。ただ、彼らは史実を伝えるのではなく、ハリウッド・ヴァージョンのドラマを描くことを主眼としているから、ギリシャ人からすると珍妙に映ることもある。ギリシャ人の子供がギリシャ神話のハリウッド・ヴァージョン を見て、それが真実だと思っているのを見ると、伝統が失われている気がするね。
- --- メタル・バンドで影響を受けたのは、どんなバンドでしょうか?
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C :アイアン・メイデンからメロディアスな構成を、モービッド・エンジェルからブラスト・ビートを、ケルティック・フロストからメタルにクラシックを取り込んでいく姿勢を、デスから複雑な曲構成とアレンジを、パラダイス・ロストからゴシックな要素を学んできた。セプティックフレッシュにとって、彼らが最も影響を受けてきた5大バンドだよ。ただ、そのままコピーするのではなく、セプティックフレッシュとしてのフィルターを通して、独自のスタイルを生み出していく。それが大事なことなんだ。
- --- 現代のギリシャのメタル・シーンはどのようなものですか?
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C :地元バンドがプレイするクラブ・シーンがあるし、海外のグループがツアーを行うことも多い。ただインディーやアンダーグラウンド・シーンには数多くのバンドがいても、オリジナリティが欠けていると思うんだ。だからギリシャのメタル・バンドで海外進出しているのはセプティックフレッシュとロッティング・クライスト、それからガスGがいたファイアーウィンドぐらいなものだ。ただ、いろんなバンドが切磋琢磨していくうちに、きっと新しいシーンが生まれることを期待している。
- --- ところで2003年に活動休止するまでバンド名が“セプティック・フレッシュ”と2語だったのに対し、2007年の再結成後は“セプティックフレッシュ”と1語になったのは何故でしょうか?
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C :あまり深い意味はないんだ(笑)。再結成したから気分を変えたかったのと、“C”を中心にした新しいロゴ体のヴィジュアル性によるものだ。“腐敗した肉”という、強力なインパクトのあるバンド名だし、とても気に入っているんだ。
2014年6月18日発売

02.バーン
03.オーダー・オブ・ドラクル
04.プロトタイプ
05.ドグマ
06.プロメテウス
07.タイタン
08.コンフェッションズ・オブ・ア・シリアル・キラー
09.グラウンド・ゼロ
10.ザ・ファースト・イモータル
11.ザ・ファースト・イモータル[オーケストラ・ヴァージョン]※
12.ザ・ヴァンパイア・フロム・ネザレス[ライヴ:2011年10月29日 フランス/トゥールーズ]※
13.ファイヴ-ポインテッド・スター [ライヴ:2011年10月29日 フランス/トゥールーズ]※
【※日本盤限定ボーナストラック】
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