LINKIN PARKのあの日、あの時 24
Saturday, February 16th 2013

もう、先刻承知のことだとは思うけど、LINKIN PARKの通算9度目の来日が決まった。今夏開催のサマソニ2013参戦でだ。『LIVING THINGS』発売後、なかなか「来日決定!!」の一報が聞こえてこなかっただけに歓喜すると同時に、胸を撫で下ろしている人たちも少なくないだろう。
で、本題だ。
巷では“超問題作/賛否両論作”と物議を醸し、“ファン離れ現象”すらも引き起こした前作『A THOUSAND SUNS』(2010年)発売から1年ちょい経った2012年明け頃から、「早くもLINKIN PARKが次作を出すようだ」という話が徐々に飛び交い始めていた。そういう話を耳にするたびに自分は「え? もう? エラく早いな」と思い、あまり取り合わなかった。衝撃のデビュー作となった『HYBRID THEORY』(2000年)から続く2枚目『METEORA』(2003年)までの間に約2年半。『METEORA』から3枚目『MINUTES TO MIDNIGHT』(2007年)までが4年強。『MINUTES TO MIDNIGHT』から4枚目『A THOUSAND SUNS』の間が3年4ヵ月。作品と作品の間に置かれたインターバルの期間を考えると、『A THOUDAND SUNS』から次作までに1年強というのは、LINKIN PARK史上最速の作品発売ペースとなる。よって当初は「まぁあり得ないだろ」とタカをくくっていた。マイク・シノダ(vo,g,key)がSNSかなんかで「新曲を書いた」みたいなことをつぶやき、それがあちこちを経由して大きく膨らみ「近々、新作発売!」となった、ぐらいにしか思っていなかった。が、しかし、年明けから春の声を聞くようになった頃、それが尾ひれがつきまくった単なる噂なんかじゃなく、紛れもない事実であることを知り、かなりビックリさせられたことを覚えている。「マジで早っ!」と(笑)。
すべてに言えることではないけど近年、アーティストの制作意欲が旺盛傾向にある。我々音楽ファンにとっては嬉しい限りだ。が、そこに裏事情があるのも、また事実だ。そのジャンルがなんであれ、音楽を嗜み、毎日の“糧”とする人たちが年々減ってきている。これが主な要因となり、音楽シーンが縮小し、CDが売れなくなり、配信も右肩下がりになるなど、ここしばらく“負の連鎖”に歯止めが効かなくなってきている。それにときの流れの速さも手伝って、アーティストがテンポよくコンスタントに作品を出していかなければならない時代となっている。前は「待ちに待った待望の7年ぶりの新作!」なんていう文言がCDの帯やプレスリリースに勢いよく踊ったものだ。だけど、今もしその長いインターバルを置いてやろうものなら、アーティストによっては、またときと場合によっては完全に“自殺行為”となってしまう。アーティストや作品に注視が集まらないどころか、完全に忘れ去られてしまう、という最悪の結果が待ち構えていると言っても過言ではない。音楽にとって非常に恐ろしい時代になった、とつくづく思う。
2012年春だったか。レコード会社はLINKIN PARKの次作発売を大々的に告知する準備を着々と進めていた。その正式アナウンスメント日を待ち、受けてからでないと、音楽メディアは仮にアルバム・タイトルや発売日を事前に知らされていたとしても公言できない。これは絶対に遵守しなければならないルールであり、鉄則である。GrindHouse fm ( http://www.grindhouse.jp/fm/ )というFMラジオ番組をもうかれこれ10年以上やっている。LINKIN PARKの曲をかけながら近況報告を入れるわけだけど、情報解禁前は次作発売を公言できないわけだから遠回しの遠回しに言ってみたり、奥歯にものが挟まったような言い方しかできずで、苦戦したものだ。「事実を完全に覆い隠しつつも薄らと臭わせ、その事実をなんとなくでも聞き手に勘づいてもらう」ということほどハードルの高いものはないと何度思わされたことか(苦笑)。
このとき盛んに囁かれていたのが、次作の内容/方向性に関してのことだった。「どうも原点回帰するらしい」というのがもっぱらで、『HYBRID THEORY』や『METEORA』を引き合いに出してはそれを雄弁に語る輩すらいた。2012年という年にその2作品風な“LINKIN PARK音楽的第1章”が聴けるというのは、それはそれで興味深いことではあったものの、自分は「それは絶対にない」と踏んでいた。それまでの作品群を聴けばすぐにわかる。LINKIN PARKというバンドは、過去にやってきたことを何年か後に焼き直してやる、なんていうことはしないどころか、思いもしないタイプだ。マイクやチェスター・ベニントン(vo)らの普段の発言を目にしたり、この連載のこれまでを読んだりしてもらえば、そういったところは一目瞭然だろう。
それから少しして次作関連情報が一斉に解禁となった。タイトルが『LIVING THINGS』で、発売は6月にセットされた。『A THOUSAND SUNS』から実に1年9ヵ月ぶりとなる最速ペースでの発売だ。そして先行シングル曲「Burn It Down」の音源も到着した。正直言うと、初めて聴くとき当然ワクワクする一方で、並行してハラハラドキドキもするという複雑な心境を味わわされた。「どんなアプローチでくんだろ」、それにつきた。で、聴いた瞬間、あえて言うまでもなく相当テンションが上がった。まずなによりも“明るさ”が強めで感激すると同時に、なぜかホッとした。チェスターとマイクによるスイッチング・ヴォーカル・アプローチ再びでもあり、なによりも“わかりやすく”“入りやすく”“覚えやすく”の三拍子揃い踏みで、「キたーーーーーっっっ!!!!!」となった次第だ(笑)。で、思った。「原点回帰的なところもあるにはあるけど、まさにド真ん中な原点回帰とは言えず、むしろ原点回帰点はあるも、再度次なる音楽的領域を切り開くなどさらに前進しているのでは?」と。
もはや恒例となっている、と言っても過言ではないだろう。その直後の4月上旬、日本のレコード会社の大会議室で、『LIVING THINGS』の試聴会が催された。これまでと同様に大勢の音楽メディアやディーラー(CDショップ)などの関係者たちがその場に集った。これまた以前と同じで、ロサンゼルスのWarner Brothers Records本社インターナショナル部門のトップ氏とマネージャー氏が連れ立って来日し、上記「Burn It Down」を含む計6曲の新音源を聴くことができた。申し訳ないけど、試聴会の冒頭マネージャー氏が挨拶に立った際、どんなことを話したかはまったくもって覚えてないのだ(苦笑)。6曲を一度だけ聴いた率直な印象は、先述した「原点回帰点はあるも、再度次なる音楽的領域を切り開くなどさらに前進している」というのにより確信を抱き、併せて“今風のエレクトロ色”が濃厚とも思えた。いい意味で捉えてほしい。乱暴な言い方だけど、LINKIN PARKははい、さようですか、とおいそれと原点回帰するような安直なタマではない。
試聴会から約20日後、自分はロサンゼルスへ飛んだ。『LIVING THINGS』全曲試聴と、チェスター、マイク、デイヴ“フェニックス”ファレル(b)、ロブ・ボードン(ds)に対面取材するためだ。次回はその現地取材の話をお届けする。
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LINKIN PARK 関連サイト
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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Living Things
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歴代のオリジナルアルバム
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Hybrid Theory
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Import Minutes To Midnight
Linkin Park
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(tax incl.): ¥1,296Release Date:15/May/2007
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Import Thousand Suns
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(tax incl.): ¥2,010
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(tax incl.): ¥1,732Release Date:14/September/2010
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(tax incl.): ¥2,557Release Date:13/October/2009
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