10-FEETのあの日、あの時 5
Friday, November 9th 2012
今回は主題よりけっこう離れた、10-FEETの近況報告的なことから書こう。
この原稿を執筆している11月8日時点で、最新ツアー“thread”TOUR 2012-2013がキックオフされてから丸1ヵ月が経過した。その間にやったライヴ本数は11本。初日の福岡公演と、東京公演2日目の2公演を観た。決してその2公演の内容を比較するわけじゃないけど、ライヴの回数を重ねることにより、日々バンドがライヴ体になり、初めて生で演る新作『thread』収録曲の数々をより自身の一部にできてるさまをリアルに実感できた。東京公演2日目の前、事前にレコード会社の担当氏より「セットリストは毎晩けっこう変えています」と聞いていた。手元に2公演のセットリストがあるのだけど、それは紛れもない事実。新作から選ばれた楽曲自体は同じだけど、組み入れる場所が違う。東京公演2日目終演後、TAKUMA(vo,g)は「セットリストの流れ上どうしても場所を動かせない楽曲があるんですけど、それでも…」と語っていた。旧曲に関しては2公演両方で演る楽曲もあれば、そのどちらかの公演でしか演らない楽曲もある。東京公演2日目では代表曲中の代表曲と言える「CHERRY BLOSSOM」はセットリストに入らなかった。連載前回第4回に、初期の楽曲は今なお時折ライヴで披露されると書いたけど、東京公演2日目では初デモ・テープ収録楽曲であり、2ndマキシ・シングル『May I help you?』(2001年)収録楽曲でもある「PLANNESS」を演った。このときTAKUMAはMCで「“昴”――!」と曲紹介してプレイし始めたのだけど、これは彼流のジョーク。「昴」は谷村新司の代表曲のタイトルだ(笑)。
言うまでもなく、ツアーは今後も続く、ひたすら続く。今わかってるだけでも来年5月までは確定だ。その間にさらに10-FEETは加速し、よりライヴの濃度を増し、強度も高めていくに違いない!
でだ、本題であり、連載前回の続きだ。2001年4月と5月に『april fool』と『May I help you?』とタイトルされた2枚のマキシ・シングルをBUDDY RECORDSより発売することで、10-FEETはついに念願の正式CDデビューを飾った。2ヵ月連続発売で話題作りを目論んだものの、前回NAOKI(b,vo)が言っていたとおり「まったく話題にならなかったんですけどね(笑)」。それでもメンバー3人めちゃくちゃ嬉しかったそうだ、自分たちのCDが発売され、CDショップの店頭に並んだということが。東京に出てきたもののライヴの観客動員が思うように上がらず、友達もできず、バンドの将来に不安を感じていた頃だっただけに、喜びもひとしおだったようだ。TAKUMA(vo,g,key,blues harp)が回想しながら、こう口火を切った。
「CDのパッケージができ上がったとき、ほんっっっま嬉しかった。めっちゃ嬉しかった。“CDやぁー!!”って。サンプル盤2、3枚もらって、CDショップで3、4枚買って。未開封のまま5、6枚並べてじっと見つめたり。CDラックに入れて触ったり。で、ラックから出して改めて眺めてみたり(笑)。自分たちのCDとしてはなにしろ初めてでしたから。それが世に何枚もあるっていう、量産されたっていう。しょっちゅう触ってましたね(笑)。で、音質もめっちゃいいし、今まで(デモ・テープ)に比べたら。何回も聴いて(笑)」
NAOKIが続いた。
「たぶん3人ともそうやと思うんすけど、このCDが出たときの嬉しがりようは半端なかったです。当然CDショップにもいきましたし、あるのを見て1人でニヤニヤして(笑)。出した後も、家に友達がきたときとかわかりやすいようにテーブルの上に置いといたり。そういうアピール度が半端なかった(笑)」
KOUICHI(ds,background vo)もこう言った。
「CDショップにいき、勝手に目につきやすいように面出しして(笑)」
NAOKI「あ〜、してたな(笑)」
KOUICHI「特に『april fool』は1枚目っていうこともあって、やっぱりね、ほんまに嬉しかったし」
TAKUMA「CDショップにいったとき、CDの置き場所を勝手に変えていた(笑)」
KOUICHI「それも、ババ抜きのジョーカーみたいに(笑)」
3人の喜びよう、嬉しがり具合がとんでもなかったことが手に取るようにわかる発言だ。実に初々しく、可愛く、また微笑ましくもある。思い起こしつつ話すメンバーの表情も大いにほころんでいた。
音楽面に関しては、こうTAKUMAが振り返った。
「最高傑作。今までのなかで1番の最高傑作(笑)。迷いがなさ過ぎますもん(笑)。だってライヴで散々やって楽曲になり音源にもなったっていうのはもう、後にも先にもその2枚のマキシだけなんで。生涯。その楽曲が自分のものになってから、それが音源になるっていうのが普通やったんで、それまでは。最初にデモ・テープを作り、それがCDになってっていうのは、その2枚が最初で最後。まず発売のこととか、次に音源を出すならばとか、そういうことを考えてない。つまり、ライヴのことしか考えてない音源なんです。明日の、明後日のライヴのことを考えてずっと作りできた楽曲なんです」
そして『april fool』『May I help you?』発売からほぼ1年後の2002年4月、BUDDY RECORDSより初のフル・アルバム『springman』が発売された。上記した「CHERRY BLOSSOM」が聴ける作品であり、既発表楽曲「BE FRIENDS AGAIN」「PLANLESS」「CHOICE」が、そして「LONG DISTANCE」が英語ヴァージョンとして再収録された作品でもある。13曲入りとクレジットされているけど実際は14曲入りで、シークレット・トラックとして「CHERRY BLOSSOM」の英語ヴァージョンが聴ける。『april fool』と『May I help you?』のときよりも楽曲の表情が豊かになり、音楽的方向性の間口も広がり、なかには“ミクスチャー・ロック”という音楽的造語がしっくりとくるような楽曲もある。TAKUMAの声色、歌唱法も多彩になっている。そういったことなどが今作のポイントだ。今作の話を切り出した途端、メンバー間でこういう会話が始まった。
KOUICHI「マキシ・シングルを出す前から、(当時の)所属事務所んなかではフル・アルバムを出そうっていう話になってましたから。だからそれに向けて…」
TAKUMA「日々ずっと楽曲作りはしてましたし…」
NAOKI「発売が2002年4月でしょ。『springman』っていうタイトルでわかると思うんすけど“春”を意識してるんですね(笑)」
KOUICHI「季節絡んできおるんですわ(笑)」
NAOKI「つまり“春男”っすわ(笑)」
TAKUMA「マキシ作ったときとはまたちょっと違ったんですね、このアルバムのときは。初めてスタジオで合宿形式で泊まり込んでやったっていうのはなんとも言えん楽しさとしんどさと、僕たちなりのそんときの一番のストイックさを経験して…」
なお、今回のヘッダーの写真は『May I help you?』発売時の公式アーティスト写真だ。CDインナー裏側にも使われているものだ。連載前回で本人提供のKOUICHIの幼少の頃の写真も終了した。次回は『springman』話の続編だ。
10-FEET関連タイトル
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
10-FEET 最新作ニュース
-
10-FEET 3年ぶりニューアルバム!
10-FEETニューアルバム「thread」9月19日発売!初回盤DVDには今年の京都大作戦の映像を収録!
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
-
同時連載中の「あの日、あの時」シリーズ & GrindHouse × HMV
便利なメールマガジンを活用しよう!
※ 購読お申し込みには会員登録が必要です。※ メールマガジンは購読無料です。配信メールのタイプはHTML形式とテキスト形式がございます。
アーティストメール
気になるリリース情報をいち早くメールでお知らせ致します。10-FEETのアーティストメールの登録はこちら!エルパカメールマガジン 邦楽版
週に1回、ジャパニーズポップスの最新リリース情報、オススメ情報をお知らせします。最新版はこちらからご覧頂けます。パンク/ハードコアTOPへ(PC)
パンク/ハードコアニュース一覧へ(PC・スマホ)
Punk & HardcoreLatest Items / Tickets Information
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
初回限定盤
thread (+DVD)[First Press Limited Edition]
10-FEET
Price (tax incl.):
¥3,353
Member Price
(tax incl.):
¥3,084
-
Deleted
%%header%%![]()
%%message%%

10-FEET監修洋楽コンピ!
-
Collection ROCK STUDY
Price (tax incl.): ¥2,075
Member Price
(tax incl.): ¥1,909
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥1,765Release Date:03/October/2012
-
Deleted
-
%%header%%![]()
%%message%%

|
|
Items with this icon is eligble for Buy 2 J-POP & K-POP Titles Get Up to 30% Off |
Grindhouse Magazine
releases!!!
-
Limited Edition Greatest Hits 10-BEST 2001-2009 (+DVD, Limited Edition)
10-FEET
Price (tax incl.): ¥5,217
Member Price
(tax incl.): ¥4,800Release Date:08/December/2010
-
Deleted
-
-
Life Is Sweet
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,724
Member Price
(tax incl.): ¥2,506
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥2,316Release Date:09/September/2009
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
Re:Springman+
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,860
Member Price
(tax incl.): ¥2,631Release Date:25/July/2007
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
-
Deleted
-
-
OF THE KIDS,BY THE KIDS,FOR THE KIDS 5
10-FEET
Price (tax incl.): ¥3,981
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥3,225Release Date:16/June/2010
-
Deleted
-
-
Limited Edition OF THE KIDS, BY THE KIDS, FOR THE KIDS! IV
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,786
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥2,257Release Date:19/June/2013
-
Deleted
-
%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

%%header%%![]()
%%message%%

|
|
Items with this icon is eligble for Buy 2 J-POP & K-POP Titles Get Up to 30% Off |





