【特集】 情熱のペトルチアーニ
Wednesday, November 28th 2012
![]() 天才ジャズピアニストの短くも劇的な生に迫る、奇蹟のドキュメンタリー! フランスを代表するジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの生誕50周年を迎える今年、その激動の人生と至福の音楽にスポットを当てた奇蹟のドキュメンタリー映画「情熱のピアニズム」の日本公開が10月に決定! 先天性の骨形成不全症を抱えながらも生を謳歌することに貪欲だったミシェル・ペトルチアーニ。酒を愛し、旅を愛し、そして女たちから愛された彼が生み出す音は繊細で深く、人生が持つ歓びとユーモアに溢れていた。 ”ピアノの化身”と言われた彼に神が与えたものと与えなかったものとは何だったのか? 監督は、『イル・ポスティーノ』('94)でアカデミー賞®作品賞、監督賞ほか5部門にノミネートされ、世界各国の映画賞を席巻したマイケル・ラドフォード、ドキュメンタリー本編にはペトルチアーニはもちろん、アルド・ロマーノ、チャールス・ロイド、リー・コニッツなど、ジャズ・フリークなら誰もが知るミュージシャンたちがそれぞれの思いで“ペト”を語ったジャズ・ドキュメンタリー作品。 ストーリーミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生は、全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まる。ガラスのような骨を持つ病気のため幼少時は歩くことも出来ず、身長は成人してからも1メートルしかなかった。代わりに天は彼に2つの素晴らしい贈り物を与えた。桁外れの音楽的才能と、誰にでも愛されるカリスマ的人格である。ヨーロッパで初めて名門ブルーノート・レコードと契約、フランス最高のピアニストと讃えられた栄光の日々から、常に女性問題に悩まされたプライベート、名だたるミュージシャンと世界中を飛び回った演奏旅行など、36歳で夭折するまで時代の寵児が駆け抜けた劇的な生を描く奇跡のドキュメンタリー! CAST&STAFF監督:マイケル・ラドフォード (『イル・ポスティーノ』『ヴェニスの商人』)編集:イヴ・デシャン 撮影:ソフィー・マンティニュー 録音:オリヴィエ・ル・ヴァコン 出演:ミシェル・ペトルチアーニ、チャールス・ロイド、アルド・ロマーノ、リー・コニッツ 他
ミシェル・ペトルチアーニ。 この映画を見るまで、彼のことを聖人君子のような音楽家だと勝手に思い込んでいた。でも実際は、寂しがり屋で、男で、不良で、最高のジャズメンだったんだ。 自分の人生が短距離走であることを義務付けられ、まさに短距離ランナーのようなスピードで人生を駆け抜けた彼の目には、同じこの世界でも違った風景のように見えていたのかもしれない。 全てに敏感で貪欲なのにシニカル。 ただ美しいだけじゃない・・・満たされない何かをミシェルの音楽が満たしてくれる・・・その理由が、少しだけわかったような気がする。 口笛太郎 (口笛奏者)
「君たち健常者だって障害者と言えるのではないかな。誰でも心に悩みや不安を抱えてるから。」 「僕は普通の人にはなれない。特別な人になりたいんだ。」 『情熱のピアニズム』は音楽的観点を超えて、ペトルチアーニの言葉や行動から「学ぶ」ことができる映画だと思います。 この映画の中で彼が発するそれらの言動、表情をじっくり見て聞いて感じて欲しい。 また、彼の妻となった女性たちも皆素敵です。 やはり女性は強いと思いましたね。 富田雅之 (ローソンHMVエンタテイメント)
そしてなぜこんなにも MPは女たちを夢中にさせるのか、考えてみた。 誰かが唱えた 「ジャズとは、ゴロツキがスケをコマすための音楽だ」 という言葉がふと頭をよぎる。 この金言にMPは図らずして誠実だったのかもしれない。 実際彼のヒトゲノムがそうさせたのか否か。 美辞麗句を並べたてるだけのジャズピアニストなら 世界にはゴマンといるわけで。 そもそも、そんなもったいぶった連中を信用してはいけない。 雄しべと雌しべが人前での受粉も憚らない、 辛抱利かぬ発奮の調べ。求め合うならこれだ。 好色めいて情交ありき絶倫でこそのジャズ。 ああまさしく、MPのピアニズムに溢れまくる、 ドぎついフェロモンのような。 女たちが疼く。 「やっぱそこがたまんない」 小浜文晶 (ローソンHMVエンタテイメント)
監督: マイケル・ラドフォード/Michael Radford ![]() [フィルモグラフィー] La mula (2012) 情熱のピアニズム (2011) Flawless (2006) ヴェニスの商人 (2004) ブルー・イグアナの夜 (2000) Bモンキー (1998) イル・ポスティーノ (1994) 白い炎の女 (1987) 1984 (1984) Another Time, Another place (1983)
1962年12月28日、南フランスのオランジェに生まれる。一家は、モダンジャズに傾倒するセミプロのミュージシャンだった。ウェス・モンゴメリー、マイルス・デイヴィス、ジャンゴ・ラインハルト、アート・テイタムの音楽に浸りながら成長する。3歳までに彼らの曲のほとんどを歌うことができたという。だが運命は彼に大きな試練を課した。ガラスのような骨の病気、骨形成不全症という遺伝的障害をもって生まれたのである。それは些細な圧力によって骨が砕けることを意味し、事実彼は身体中のすべての骨が骨折した状態で生まれた。身長は1メートル余りしかなく、生涯を通じて恐ろしい痛みに支配されたが、彼には2つの天性の贈り物が与えられていた。それは、音楽に対する桁外れの、稀有な天才的才能と、誰をも魅了するカリスマ的人格であり、彼は生涯を通じて女性から愛された。その障害によって彼が何かを諦めたことは一度もなく、40歳まで生きる可能性がないだろうことを知っていたにも関わらず、できる限りのことを学ぼうと決心したのである。彼には不平を口にする時間がなかった。「何が不満なんだ?」と彼はいつも言っていた。「僕を見て! 僕は大丈夫だ! 僕は楽しんでいる!」 そして彼は本当にそう生きた。
![]() 4歳のとき、TVでデューク・エリントンを見てすぐにピアノをねだった。両親はおもちゃのピアノを買い与えたが、彼はそれを金づちで壊し、自分が欲しいのは本物のピアノであることを両親に訴えた。7歳までに神童であることが判明。そののちクラシック音楽の学校に入ったが、家族同様、彼にとっての初恋はジャズであり、13歳までに並外れた即興演奏家になっていた。 最初のブレイクは、地元のジャズフェスティバルで訪れた。そこで彼はアメリカ人トランペッター、クラーク・テリーと演奏することになっていたが、テリーは彼を一目見て、この奇妙で小さな生き物がブルースを演奏できるとは信じなかった。そこでミシェルはいくつかの即興演奏を行い、テリーは驚愕した。のちに幾人かの人々が、「13歳で彼は、メキシコかどこかのピアノバーに迷い込んだ、人生に疲れた黒人のように演奏した…」と語っている。 その3年後、ドラマーのアルド・ロマーノと出会い、ふたりは即座に親友となる。当時ペトルチアーニは歩くことができなかったため、アルドは彼をどこへでも担いでいった。アルドは、OWLレコードのジャン=ジャック・ピュシオに会わせるため、彼をパリに連れていった。1981年から85年の間に、ミシェル・ペトルチアーニはリー・コニッツとともに演奏した名盤「Toot Sweet」を含む、5枚のアルバムをレコーディングした。それまで彼は南フランス周辺の地元のジャズフェスティバルで演奏していたが、1981年、パリ・ジャズフェスティバルにおいて市立劇場テアトル・ド・ラ・ヴィルで演奏し、瞬く間にセンセーションを巻き起こした。新しいスターが生まれたのである。 だがフランスは彼にとって狭すぎた。彼はアメリカに行く夢を抱いた。18歳になって間もなく、彼はウェストコーストに飛び、美しい海岸線ビッグ・サーへと向かった。そこでは友人であるヒッピースタイルのアメリカ人ドラマー、トックス・ドロハートがチャールス・ロイドの地所で仕事をしていた。ペトルチアーニは友人に彼を担いでくれるよう説得した。(事実25歳になるまで彼は松葉杖で歩くことを習得せず、特に女性に担がれることを好んだ)チャールス・ロイドはキース・ジャレットを発掘したウェストコーストの伝説的サックスプレイヤーだが、神秘主義を学ぶためにジャズをやめていた。だが、奇跡をおこなうために衰弱した身体で海を横断したヒンズー教の聖人の話を読んでいたロイドは、ミシェルの演奏を聴き、15年間で初めてサックスを手に取り、ふたりはいっしょにツアーを始めたのである。これによりミシェルは大々的にジャズ界に紹介されることとなり、ロイドと彼は世界をツアーして回り、熱狂的反響を巻き起こした。 ビッグ・サーで5年間を過ごしたミシェルだったが、そののちニューヨーク行を切望。時代は1980年代で、ニューヨークは“ジャズの天国”だった。そこで彼は、ヴィレッジ・ヴァンガード、ブラッドレイズといったジャズクラブにおいて、偉大な演奏家たちとともに演奏した。アメリカ人以外で初めてブルーノート・レコードと契約し、ロイ・ヘインズ、ジム・ホール、ジョン・アバークロンビー、ウェイン・ショーター、ジョー・ヘンダーソン、ジョー・ロヴァーノ、ディジー・ガレスピーといった伝説のジャズミュージシャンたちと演奏し、レコーディングした。 だが、ニューヨークでの過度な生活に疲れ、健康状態が悪化した彼はフランスに戻り、愛する人を見つけて息子を授かる。その息子に自分の病気が遺伝したことを知った彼は、精神的に打ちのめされるとともに、宿命を感じた。「これを受け入れなければ、自分自身を拒絶したことになる。どうしてそんなことができるだろう」 フランスへの帰国は、彼の人生における最高の音楽的時代と一致している。彼を国際的なスターにすることを決めたドレフュス・レコードと契約しただけでなく、彼の音楽自体が新しい極みへと到達した時期だった。すぐに著名なステファン・グラッペリ、エディ・ルイス、そしてトリオを組んだスティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソンとともに数十万枚を売り上げるCDをいくつもレコーディングしただけでなく、ヨーロッパ中で何万人もの聴衆を前に演奏したのである。 ![]() だがその結婚生活が短命であったように、病が急速に彼を蝕んでいった。無理をしないようにと告げられた彼はこう答えている。「なあ、僕はチャーリー・パーカーより長生きしている。それって上出来じゃないか」 だが、パーカーとそれほどの差はなかった。1998年に220回のコンサートをこなすという過酷なスケジュールに疲弊して体調が悪化し、その冬、ニューヨークで肺炎になり、翌年の1月6日に亡くなった。36歳だった。 葬儀はパリでおこなわれ、何万人もの会葬者が出席した。彼の遺体は、この並外れた男への敬意を込めて、ペール・ラシェーズ墓地のフレデリック・ショパンの墓の隣に埋葬されている。ミシェル・ペトルチアーニが残した遺産と彼の天才的な才能を見事に表現するウェイン・ショーターの言葉がある。「大人に成長した、いわゆるノーマルと言われる多くの人々が闊歩している。彼らには何もかも揃っている。ちゃんとした大きさで生まれ、腕の長さも、色々なものが揃っている。あらゆる意味において彼らは釣り合いが取れている。だが彼らは、腕もなく、足もなく、脳もない人間のように人生を生きている。そして自分の人生を責めながら生きているのだ。私はミシェルが不満をもらすのを聞いたことがない。ミシェルは鏡を見なかったし、目に入ったものについても不満をもらしたりしなかった。ミシェルは偉大な、本当に偉大なミュージシャンだった。彼があれほど偉大であったのは、彼が人として素晴らしかったためだ。素晴らしい人間だった。それは彼が感じたことを人に伝える才能があったからだ。しかも彼は音楽を通じて人に伝えた。彼について語る他の言葉は形にすぎない。専門的な言葉も、私には何の意味ももたないのだ」。 ミシェル・ペトルチアーニの人生は、人間が人生を成就することを妨げるものは何もないのだということを、我々全員に見せつけている。それを彼はユーモアをもって楽しく、そして偉大なる音楽とともに成し遂げたのだ。
※ こちらの応募は締め切らさせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。
「ペトちゃんステッカー4枚セット」をプレゼント! ※ こちらの応募は締め切らさせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。 ![]() こちらではペト氏への余りある”ビッグラブ”を公言して憚らない、日本のジャズ・ピアニストたちによる「ペトルチアーニの極私的フェイヴァリット・アルバム」をご紹介。 コメントは到着次第 順次ご紹介してまいります。おたのしみに! 第4弾 (10/16UP)降神のMC 志人とのダブルネーム・プロジェクトも今夏始動したスガダイローさんからレコメンド&コメントが届きました。第3弾 (9/27UP)寺村容子さん、大橋祐子さん、寺島レコードの才媛ピアニストお二人からレコメンド&コメントが届きました。第2弾 (9/25UP)大のペトルチアーニ・ファンとしても知られる山中千尋さんからレコメンド&コメントが届きました。第1弾 (9/20UP)ニューアルバム『Soul Cookin'』が間もなく到着となるquasimodeのピアニスト 平戸祐介さん。この秋アルバム『From Here To There』で晴れて全国デビューを果たす新人ジャズピアニスト、桑原あいさん。 そしてこちらも、SOIL&“PIMP”SESSIONSから派生した別働ピアノトリオ・プロジェクト J.A.M のニューアルバム『Jazz Acoustic Machine』 リリースを目前に控えた丈青さん。 お三方からレコメンド&コメントが届きました。 ![]() ![]()
特筆すべきはタッチの鋭さであるな
![]() ピアノソロ。 美しい音色と鋭いタッチ。フランス人らしいスッキリとしたハーモニー。親しみの持てるメロディー。一曲一曲違うアプローチで行う即興演奏。確実なテクニック。聞かせるMC、大変勉強になりました。 一曲目、COLORSがとにかく美しい。 大体俺は即断即決をモットーにしているので、もう最初の数十秒でこの人が凄い事が決定してしまった。 とにかくやはり特筆すべきはタッチの鋭さであるな。 スガダイロー
![]() 人間技とは思えない超高速リリックで聴く者を一瞬にして物語へと惹き込むMC、志人(降神/Triune Gods)。グランドピアノを揺り動かし、圧倒的な技巧と迫力で一音ごとに破壊と構築を繰り返す21世紀唯一のフリージャズ・ピアニスト、スガダイロー。ヒップホップとジャズそれぞれのフィールドで異彩を放ち続ける二つの才能が出会い、生み出す新たな世界。 ![]() ![]()
「ミシェル・ペトルチアーニ」というジャンル
![]() 音楽は楽しい。ジャンルなんておいておいて、音楽ってわくわくする。私がそんな風に出会った、初めてのアルバムとして大切にしている。「好きなピアニストは?」と聞かれるとこの人の名を言って来たのは、流れるような音の運びでもあるし、しっかりしていてキラキラした音でもあるし、「ミシェル・ペトルチアーニ」というジャンルを持つ、憧れの人だったから。雰囲気が違うのに、どれもミシェルらしさが散らばっている曲がいっぱい。広くて大きな彼の音楽。いろんな波がやってくる。 寺村容子
![]() 松尾明トリオ、MAYAでの長い活動を経て、寺島サウンドの要、美旋律の立役者・寺村容子の初リーダー作。「曲は哀愁、演奏はガッツ」の寺島サウンドをストレートに表現。2曲のオリジナルに加え、スタンダード、ラテン、さらにはロッド・スチュワート、スティングなどのポップス名曲を交えた見事な選曲バランス。 ![]() ![]()
「It's A Dance」、これだ! と思いました
![]() Jazz Pianoを始めた頃、右も左もわからず聴き漁っていた時代に出逢った一枚。ノリの良い1曲目「She Did It Again」、哀愁漂うラストの「Brazilian Suite」も素晴らしいですが、7曲目の「It's A Dance」に心奪われました。叙情的なソロピアノで幕を開け、ギターと寄り添うように奏でられるテーマ、一転畳みかけるようなソロの展開・・・グッと来ます。これだ! と思いました。ペトルチアーニのロマンチックでありながら生命力溢れる力強さに惹かれます。大好きです! 大橋祐子
![]() 『Prelude To A Kiss』に続く大橋祐子のリーダー作第2弾。3曲のオリジナルほか、松尾明トリオでも演奏された「Take Me in Your Arms」、エルンスト・グレールムの「Fly Over」などを収録。またラストを「慕情」で締めるあたり、プロデューサー 寺島靖国氏のセンスを感じずにはいられない。女性らしい柔らかな一枚。 ![]() ![]()
ジャズが「一期一会の音楽」であることを
![]() 一見まったくベクトルのちがうアーティストが集まって紡いだ、伸びやかで温かい旋律がぎゅっと詰まったライヴ・アルバム。まさにジャズが「一期一会の音楽」であることを実感していただけること、間違いありません! マイルスのアルバム『Nefertiti』でも録音された「Limbo」も、この3人のマジックで、新しく生まれ変わりました。とにかく切ない「Morning Blues」など、ウエイン・ショーターのメロディーメーカーとしての底力を引き出したのは、ペトルチアーニの存在があればこそ。ジム・ホールの自在なコードワークと三人三様の彩を楽しんでください! 山中千尋
![]() 日本を代表する世界的ジャズ・ピアニスト=山中千尋が代名詞とも言えるピアノトリオ編成で取り組むビートルズ・トリビュート。「作・編曲で最も影響を受けた」と本人が公言するビートルズにインスパイアされたというオリジナル3曲とビートルズの有名曲カヴァーを中心にした内容。 ![]() ![]()
崇高な世界観が全世界に発信された衝撃作
![]() 36歳という若さで激動の人生を駆け抜けたペトルチアー二。 85年にニューヨークへ渡り、名門ブルーノートレコードと専属契約という偉業を果たす。その栄誉あるBN1枚目『PIANISM』を取り上げたい。内容としては、ビル・エヴァンスに影響された部分が見受けられる。しかし、主張する部分はしっかり主張されていて、彼の崇高な世界観が全世界に発信された衝撃的な作品に。特にお馴染み、激熱マイナーボサノバ「REGINA」は、彼の作曲能力の高さ、そして高い演奏能力を高らかに証明した、アルバムのハイライトになっている。 平戸祐介 (quasimode)
![]() クオシモードの通算6枚目となるオリジナル・アルバム。今回のキーワードは”ソウル・ミーツ・ジャズ”。CKB 横山剣をフィーチャーした先行シングル「Summer Madness」、アン・ヴォーグのR&Bクラシック「Give It Up Turn It Loose」のカヴァーなど、従来の彼らのスタイル”踊れるジャズ”をベースに新しい基軸となるエッセンスを取り入れた意欲作。 ![]() ![]()
よりアコースティックな音が好きという人にぜひ
![]() ペトルチアーニと言えば、ベースのマーカス・ミラーとのライブアルバムでのプレイが秀逸で大好きですが、今回は『Trio in Tokyo』をオススメします。「September Second」などオリジナル曲も素晴らしく、エレクトリック・ベースを加えたピアノ・トリオで、よりアコースティックな音が好きという人にもぜひ買って欲しいアルバムです。この演奏は東京ブルーノートでのライブなのですが、ここでは数々のアーティストが名演を残しています。良い演奏が生まれやすい場所なのでしょう。アップテンポからバラードまで、ペトルチアーニが気持ち良さそうに弾きまくっているライブ録音。家でライブ気分に浸って下さい。 丈青 (SOIL & ”PIMP” SESSIONS / J.A.M)
![]() SOIL&“PIMP”SESSIONSからスピンオフした、丈青(p)、秋田ゴールドマン(b)、みどりん(ds)による最新型ピアノトリオ、J.A.Mの約2年ぶりとなる最新作。ヒップホップ、ハウス、ロックなど様々なジャンルのフィルターを通過した「今」のジャズをトリオという最小限の編成で描き出す。「He Knows」には日野皓正がゲスト参加! ![]() ![]()
アンソニー・ジャクソンのベースも痺れます
![]() ペトルチアー二先生(彼の音楽は私にとって「先生」なので勝手にこうお呼びしています)の曲は、楽観的でもどこか切なく、音のすみずみまで特有の意思のようなものがあると思います。演奏を実際に体験できなかったことが本当に悔しい、彼と同じ空気を吸ってみたかった! 先生のことをもっと知りたいです。私も精一杯自分と向き合い、音楽づくりをしていきます。『Playground』は、先生のアルバムの中でも「grayの部分」、つまり、揺らめきやうつろいの魅力を感じる部分が特に多く含まれていると感じます。それが素敵でとても好きです。アンソニー・ジャクソンのベースも痺れます。 桑原あい
![]() 弱冠20歳のジャズ・ピアニスト、桑原あい。ミシェル・ペトルチアーニ、エスビョルン・スベンソン、上原ひろみを彷彿とさせながらも、瑞々しい感性と確かなテクニックに裏づけされたアグレッシブで独創的な世界を表現。全て桑原書き下ろしによるオリジナル楽曲は、自由で情緒的、時にはアヴァンギャルドな、今までのジャズ・ピアノトリオの枠には収まらない楽曲が並ぶ。 ![]()
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