HMVインタビュー： RYAT

-- まずは自己紹介を兼ねてユニット結成の経緯やメンバー構成などを教えてください。

RYATは、私がエレクトロニック・ミュージックを作り始めた2006年にスタートした私のソロ・プロジェクトなの。その前は、楽器を弾いてシンガーとしてライヴをやってた。どんなライヴ・パフォーマンスをしたいかによって、メンバーを加えているの。だからツアーごとに編成は変わる。フルバンドでやるときには、マルチ・インストゥルメンタリストのMAST（Tim Conley）、ドラマーのMark Guiliana、アップライト・ベースのJason Fraticelli、あと場合によってストリング・アンサンブルを入れることもあるわ。


-- 今回、1stアルバム『TOTEM』を完成させた率直な感想は？またリリース後に環境や周りからの反響など何か変わった事はありましたか?

『TOTEM』を完成させた後、すぐに次の作品に取りかかる準備ができてた。夏にロンドンに移ることを決めて、ヨーロッパ中でライヴをしながら、作曲を始めたの。新しいインスピレーションを求めて、様々な場所で曲を書くのが好きなのよ。


-- どのようなきっかけでブレインフィーダーからデビューする事になったのでしょうか？

Steve（Flying Lotus）と私が知り合ったのは、彼の「NOSE ART」って曲を私がライヴでカバーしてて、誰かがそれをインターネットにアップしたのがきっかけ。そうしたら彼から連絡がきて、そのカバー・ヴァージョンを気に入ったと言ってくれた。それから仲良くなって、ニューヨークでBrainfeederクルーと一緒にライヴをやらないかって誘ってくれたの。そのショウの後、私の前の作品『Avant Gold』を聴いてくれたみたいで、Brainfeederから作品を出さないかって言われたのよ。


-- フライング・ロータス及びブレインフィーダーに対してはどのような印象をお持ちでしたか？

彼の音楽はもちろん、実験的なアーティストをサポートする姿勢は本当にリスペクトしてる。今もその気持ちは変わらないわ。


-- あなたが作るサウンドにはエレクトロニック〜ロック/ポップス〜ジャズまで様々な音楽からの影響を感じますが、具体的に影響を受けたアーティストや音楽のジャンルがあれば教えてください。（いくつでも）

『TOTEM』に関して言えば、Johnny Greenwoodのソロ・アルバムにすごくインスパイアされた。それとRachmoninoff、Battles、Modeselektorもよく聴いてた。でもそれはその時の話で、今はまったく違う音楽を聴いてる。最近だと昔のBrazilian Girls、Dirty Projectors、Grizzly Bearなんかをよく聴いてるわ。


-- また、あなた方の音楽がポスト・ビョークと形容される事についてはどのように感じますか？

すごく光栄に感じてるわ。彼女は先鋭的なアーティストだし、みんなが同じように私の芸術的感性を感じとってくれてすごく嬉しいわ。私のやってる音楽も枠にとらわれてないと思うし、そういう点がBjorkと通じてるんだと思う。


-- 今回、ジャイルス・ピーターソンからのラブコールにより「WWS 2012」で来日される事になりましたが、そのことについてはどのようにお考えでしょうか？

WWSに出演することになってすごく興奮してる。ずっとGilles Petersonのファンだったし、誘ってもらえてすごく光栄に思ってる。José Jamesも大好きだし、ちょっとしたライヴ・コラボレーションもやろうと思ってるの。二人ともそれをすごく楽しみにしているわ。


-- 日本、または日本のクラブシーンに対してはどのような印象をお持ちですか？

正直まったく想像できないのよ。日本には行ったことがないので、いろいろ見て回るのが楽しみだわ。ずっと日本に行って、日本の文化に触れたいって思ってたの。


-- 「WWS 2012」当日はどんなパフォーマンスになる予定でしょうか？

マルチ・インストゥルメンタリストのMASTが一緒に来てくれるから、よりライヴ感のあるセットになる予定。半分がエレクトロニック、もう半分が楽器を使ったセットで、二人ともどちらもやるの。『TOTEM』の曲をたくさんプレイする予定だけど、『Avant Gold』の曲も、リミックス・ヴァージョンも加えるつもり。それと即興のパートもあるわ。私のライヴ・セットにはいつも即興を入れるようにしてるの。


-- 最後に「WWS 2012」参加への意気込みなど、こちらをご覧の方にメッセージをお願いします！

みんなと楽しい時間を過ごすのを楽しみにしてるわ！

RYATが出演する注目イベント「WWS 2012」まもなく開催！

The MACALLAN FINE OAK presents
J-WAVE Gilles Peterson’s
WORLDWIDE SHOWCASE 2012 〜Sixth Sense〜

日程：9月13日(木)
場所：東京・恵比寿＠LIQUIDROOM
時間：18：00〜 22:30 (予定)


【出演】
《プレゼンター/DJ》
Gilles Peterson

《PERFORMANCE》
・DJ KRUSH
・J.A.M
・José James
・RYAT + MAST
・石井亮 (J-WAVE 360°)
・SO IN THE HOUSE (VJ)

《Art work》
428graffi


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