【インタビュー】LITE

ROCK NEXT STANDARD

Friday, March 16th 2012

interview

前作『FOR ALL THE INNOCENCE』から8ヶ月ぶりとなる新作ミニアルバムをリリースするLITE。1月にデジタル配信リリースした、ニューヨークのポストロック・バンドMice ParadeのCarolineをゲストボーカルに迎えた楽曲「arch」を含め全5曲を収録。 リリース直前のLITEから武田信幸&井澤惇のお二人にインタビューを行ってきました。

こちらのインタビューの完全版を特典DVD-Rに収録! メンバー自ら各楽曲を詳しく解説! 中々他では見られない素のLITEの姿が!



-- 今回の「past, present, future」ですが、前作から短期間でのリリースとなりましたね。

武田信幸(以下武田)  前作をリリースした時点で自分達のなかでは目標に到達できて一旦完了したという意識があって、そこでニュートラルな状態に戻って次はどんなことでも出来そうだなって気持ちになったんですよ。今作は元々後半の曲のようにコラボ的な作品にしてもいいな、というのがありました。それで歌を入れてみたりとか、1曲目の「Bond」のように以前のLITEの要素のある曲を作る事が出来ましたね。

-- 前作に引き続いて三浦カオルさんが制作に関わってますけど、曲のアレンジにも彼のインプットはありましたか?

武田  今回は曲の構成に関してはあまりありませんでしたね。その代わり、例えばシンセの音を提案してもらったりっていうのはありました。

-- じゃあ、三浦さんとの作業もスムーズなかんじですか?

武田  そうですね、やっぱりこちらのやりたい事を理解してくれるし、三浦さんも面白いことが好きなので、作業が詰まったら積極的にアイディアを出してくれますね。

-- では、新作の「past, present, future」が発売されるということなんで、メンバー自ら曲の解説をしてもらおうかなと思います。まず、1曲目の「Bond」からですが、イントロから明るい曲調ですよね。

武田  この曲は前回のヨーロッパツアーの際に「For all the innocnce」の曲をやったんですけど、ライブではパソコンからシンセを流してるってのもあって、次はもっとライブならではの「生」を大切にしたダイナミックなノリの曲がやりたいな、ってのがあったんですよね。特に向こうのお客さんは凄く盛り上がる人たちなので。その流れでもっと勢いのある曲をってことで、この曲が生まれました。

-- 曲が始まって1分過ぎくらいからのベースとドラムが入ってくるところで、「これは名曲だ!」って確信しちゃいました。しかも昔からのLITEのファンにもアピールできる曲だと思うんですよね。

武田  そうですね。以前のLITEの持っていた勢いのある部分と、「For all the innocence」で使用したようなメジャーコードを使った部分を巧くミックス出来たかなと。

-- 「Bond」という曲名にした意図は?

武田  この曲に限らず今作の曲は「繋がる」ってことをイメージした曲名を付けているんです。「Bond」には絆って意味があって、次の「Circle」も輪が繋がるってイメージがあって、タイトルの「past, present, future」も過去と現在と未来が繋がっているということを表現できているかなと思います。

-- この「Bond」はイントロのフレーズが印象的ですけど、ライブでやるときはループステーションを使っての演奏になるんですか?

武田  そうですね。ライブではまずイントロのギターフレーズをループステーションに録り終えて、音を重ねながら曲が始まるかんじです。

-- じゃあ、ライブでは武田君のループ待ちになるかも?

井澤惇(井澤)  あ、でも台湾ツアーの際も2回演奏したんですけど、その時は上手く録れてましたよ。(笑)

-- じゃあ2曲目の「Circle」なんですが、イントロからベース主導ではじまりますね。

井澤  自分としては、そんなにベース主導ってイメージはないんですが、これは武田が作ってきたフレーズをパソコンで流しながら、バンドでセッションしながら作っていった曲ですね。

-- ベースは16分のフレーズが気持ちいいですよね。

井澤  俺、結構前に出たがりなところがあるんですよ。

-- 知ってますよ。(笑)

井澤  (笑)目立ちたいって意味ではないんですけど、自分の中で16分のフレーズを刻みたいってところがあって、でもそれが曲の持ってるタイトさを失わないように、あえて抑えながら作りました。

-- 次は3曲目の「8」ですね。

武田  これはタイトルのようにドラムは8ビート調なんですけど、上モノは6で刻んでるっていうリズムのずれが、どこかでちゃんと合うっていう音遊びの要素が強いかな。生でそういう事をやる面白さもあるし。

井澤  自分としては今までのLITEのなかで一番難しい拍だったんですよ。ドラムの8ビートに、異なる拍のフレーズを乗せていくと、リズムがずれるんですけど、どこかでそれがちゃんと合うようになってて。まあ、昔からLITEにはそういうリズムで遊ぶって要素はあったので、作ってる時に楽しくってメンバー間でニヤニヤしながら弾いてましたね。

-- こういう曲ってなかなか作るのは大変じゃないですか?

武田  メンバー間で共通の意思をもって作れるようになったので以前よりは早くなりましたね。もしアイディアに行き詰まっても柔軟に取り組めるようになったし。

-- では、次は4曲目の「Time Machine」ですね。このタイトルはどこから来たんですか?

武田  サウンドからですね。俺らの曲って音のイメージからタイトルをつける事がなかったので、それも面白いかなと思って。イントロの音色が時計のようだと思ったので、そこから過去に戻るようなタイムマシーンのイメージが生まれたんですよね。

-- 歌詞はキャロラインが作ったんですか?

武田  最初のたたき台は自分が英語でイメージを作って彼女に伝えました。白い雪の中を歩いていたら足跡があって時間が過去に戻っていく、というようなものを書いて、それを彼女が消化して歌詞を作ってきてくれました。

-- LITEの歴史の中で歌詞らしい歌詞がある曲って初めてですよね?

井澤  はい。レコーディングで、まだ歌の入ってない状態で聴いた時に、ちょっと曲の構成が長いかなって心配してたんですけど、キャロラインのボーカルが入った途端に、この曲が凄く短く感じましたね。正にタイムマシーンのように時間の感覚が変わっていって、それだけ歌の力ってすごいって思いました。

-- じゃあ次は最後の「Arch」ですね。これまでの4曲はここに辿り着くためにあったといって良い程の名曲かなと。

武田  一番最初に作り始めた時は自分の中ではLITE用ですらない曲だったんですよ。さっき言ったように前作のあと一旦ニュートラルな状態に戻った時にバンドで試してみたところ、歌をのせてもLITEらしさを失わずに曲にできるって確信が持てたので、ちゃんと曲として作り始めました。

井澤  そうそう、最初に武田がこの曲をLITEで出来るかな?って言いながら聴かせてくれたんですよ。武田のパソコンの中には彼が作ってる曲が作品集みたいに入ってて、僕はその曲を聴くのが凄く好きでファンなんですよ。その中でも、この曲はどうベースを入れるかも分からなかったけど、すぐにバンドでやりたいって思ったのを覚えてます。

-- アレンジが凄く上手いなって思ったのが、この曲って一番盛り上がった部分を短めに作ってあるから、聴き終わった後もの足りなくて、もう1回聴きたくなるんですよね。

武田  確かに演奏してても少し短いかなって思うんですけど、静かめな前半部分があって、最後だけ一気に上がって終わるっていうイメージが最初からあったんですよ。

-- じゃあ、最後に今年のLITEの展望をお聞かせください。

井澤  LITEは海外でも国内でも活動をしていくと思うんですけど、今作は結構振れ幅が広い作品ということもあって、自分たちもどこに向かうか分かりませんが、逆にどこにでも行けるって事を楽しもうって思いますね。

武田 
今年は止まらないでいきたいですね。前作の「For all the innocence」を出すまでの3年間も止まらずにやってきたことで到達出来て、その流れで今作も作れました。今年はそういったこと全てをまとめて大きな形にしていければなって思います。



-- 今日はありがとうございました!


新譜 LITE『past, present, future』
2011年7月に発売された前作『FOR ALL THE INNOCENCE』から8ヶ月ぶりとなる新作ミニアルバム「past,present,future」を3月21日にリリースします。1月にデジタル配信リリースした、ニューヨークのポストロック・バンドMice ParadeのCarolineをゲストボーカルに迎えた楽曲「arch」を含め全5曲を収録。


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      LITE
    『past, present, future』

    2012年3月21日発売

    [CD収録楽曲]
    01. bond
    02. circle
    03. 8
    04. time machine (Guest Vocal:Caroline)
    05. arch (Guest Vocal:Caroline)

    HMV ONLINE限定特典

    DVD-R(インタビュー映像+LIVE映像1曲収録)

    HMVオリジナル特典

    缶バッチ

    初回盤

    紙ジャケット仕様、ボーナストラック収録(2月3日恵比寿LIQUIDROOMと2月5日梅田Shangri-Laで行われたワンマンライブのBGMとして制作した30分のアンビエントトラック)
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LITE

2003年結成、4人組インストロックバンド。今までに2枚のフルアルバムと2枚のEP、1 枚のスプリットCDをリリース。独自のプログレッシブで鋭角的なリフやリズムからなる、 エモーショナルでスリリングな楽曲は瞬く間に話題となり、また同時にヨーロッパのレーベルからもリリースし、ヨーロッパ、US、アジアツアーなどを成功させるなど国内外で注目を集めている。 そして昨年10月に立ち上げた自主レーベル【I Want The Moon】より、音響系/ポストロックの巨匠で、TORTOISE,The Sea and CakeのJohn McEntireを迎えて、 シカゴのSoma Studioにてレコーディングされた5曲を収録したミニアルバム「Illuminate」を2010年7月7日にリリースし、2度目となるFUJI ROCK FESTIVAL'10へ出演など、近年盛り上がりを見せているインストロック・シーンの中でも、最も注目すべき存在のひとつである。









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