Wednesday, October 12th 2011
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『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV
音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第21弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。
HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!
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mito from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
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MMMatsumoto
from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。
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どもです、ミトです!!お待たせいたしました!『MMM Radio Psychedelic』vol.21の配信開始です!!
今回は僕がツアー中に聴いていた音源を中心に並べてみました!なんだか久々にイタリアンロック色強く、
ちょっと自分でもびっくり!それもこれも来月の『イタリアン・プログレッシヴ・ロック フェスティバル』
に煽られたのかな?かな???煽られ過ぎて、収録中に自分のライヴの日程を間違えたまま進行という、
とんでもイカンなコトになっていますが(スイマセン!)、それくらいイタリアのパワーは凄いぞってことを、
On Airで感じていただけたら!!もちろん、イタリアとは打って変わったアイテムも各自チラリとっ。
さあ、いってみましょうか!!!
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【MMMRadio Psychedelic 2011 Vol.21】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介
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1st set
Acqua Fragile / Mass - Media Stars
71年に結成されたBernardo Lanzetti(後に彼はP.F.Mのヴォーカリスト)率いる5人編成のバンド。71年に
セルフタイトル『Acqua Fragile』を発表し、そのイタリアらしからぬ軽快で英国色が強調されたサウンド
で人気を得る。今回紹介するのは彼らの2ndであり、プロデュースとゲストにP.F.Mのメンバーが参加。
GENESISやGentle Giantを想起させるブリティッシュ・サウンドに、より軽快でキャッチーな楽曲が揃い、
彼らのなかでひときわ聴きやすいのが素晴らしい。1曲目の「Cosmic Mind Affiar」のスコーンと抜けるような
コーラスワーク、そしてテンション・コードバキバキのアンサンブルは、昨今のバンドではほとんど聴く
ことなどできないほどの清涼感と開放感に満ちあふれている。世に「イタプロ」と言われるこの手のジャンル
のなかではかなりの異彩ではあるが、まさに今こそその評価を得るに相応しいバンドともいえる。
(解説 by mito)
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mito 「2ndの方が全然僕的にはキャッチーで好きだったっていう」
MMMatsumoto 「うん、それすごく解ります。清涼感がこっちの方が強いかもしれないね」
mito 「夏ごろ、こんなのを聴きながら車を走らせるわけですよ」
MMMatsumoto 「車運転するにはイイかも!」
mito 「そうなんですよ(笑)。GENESISも最初のころより中期の方がやっぱり好きで。カラッとした感じとか」
MMMatsumoto 「抜けがイイ感じだね」
mito 「不思議なんですけどイタリアなのに、イタリア感もモチロンあるんですけど…、どうもこの“抜けのよさ感”っていうのがちょっとイタリアっぽくないっていうか」
… 続きをWebDiceで聴く!
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2nd set
Il Balleto Di Bronzo / YS
なぜこのラジオをやっていて、今まで流さなかったのか?…収録を終えた後に2人が口にしたのこの疑問、
それはこのバンドが余りにも「イタリア」を語るに必要不可欠であり、誰もが必ず聴くべきアルバムだから
なのかもしれない。70年にトリオ編成で1stをリリース。そして新たに再編されて4人となり発表したアルバム
が、この「YS」(イプシロン・エッセ)であり、彼らの最高傑作である。とにかく、このバンドを語るに欠かせない
Gianni Leoneのキーボード!!MOOGを使ったSEから、歪みまくったハモンド・オルガンのサウンド、そして
フレーズの端と端の整合性を全く無視するかのようなトリッキーなプレイは、もはや圧巻。1曲目の途中に突如
出てくる「ダバダバ」のスキャットと、バックの破綻ギリギリのアレンジを聴けば、如何にこのバンドの描く
世界観が唯一無二であることを痛感するだろう!まさに怪作、そして歴史に刻まれる名盤である。
(解説 by mito)
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mito 「僕、プログレDJする時はかならずこの曲かけます!」
MMMatsumoto 「カッコイイねぇ!」
mito 「よくよく考えると、たしかにコレすっごい多人数でやってるように聴こえてて、実はトリオでどうにか出来ちゃうんですよね、やろうと思えば。どういう録音で録ってたんだろうって、いっつも考えちゃうんですよね」
MMMatsumoto 「このバンドってほら、1st聴くとすごいゴリゴリのヘビーサイケだったりするんだけど、やっぱさぁ、構成力がスゴイよ」
mito 「すごく、ジャズっぽさとクラシックのピアニスト的な構成力の強さみたいなのがすごくあって」
MMMatsumoto 「勘がイイっすよ、なんか」
※Webラジオ内でクラムボンの両国国技館Liveについてのコメントがありますが、こちらの日程は正しくは11月3日(木)となります。
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3rd set
JIMMY SMITH / THE CAT
オルガン奏者と言って、ほぼ半数の人達が挙げるであろう人物、それがこのJIMMY SMITHではないだろうか?
ジャズピアニストから華麗に転向し、「Hammond B-3」という名器を世の中の全ての人達に知らしめた偉大なる
音楽家。その出世作とも言うべきこのアルバム『THE CAT』は、JIMMYが作り出した新しいジャンル「ソウル・
ジャズ」の大衆性を見事に表した作品であり、ラロ・シフリンの作曲能力とアレンジが爆発したジャズ至上最も
キャッチーなオーケストラル・ジャズ!!誰もが必ず聴いたことのある表題曲「THE CAT」のワクワク感、その
スピード感とグルーヴに唸り声しか出ない「St. Louis Blues」の演奏、決して他では出せないあのアタッキー
なHammondオルガンのサウンドを、現代の打ち込みでも再現不可能なプレイで魅了する彼はまさにワン&オンリー。
そして、その偉大なる才能に魅せられて、数多のプログレッシヴ・ロックのプレーヤー達はHammond B-3を手に、
彼の影を追うようになる。
(解説 by mito)
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mito 「なぜかJIMMY SMITHを連チャンで買いまくってたんですよ、ツアー中に。夜中に酔っ払って、朝起きたらJIMMY SMITHがiTunesフォルダの中にものすごいいっぱい入ってて(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)」
mito 「でも記憶に残ってるのは“すげーオルガン聴きたくなっちゃった”っていう。何だったのかな〜と。で、思ったんですけど、私ってクラムボンでオルガンの曲ってあんまり作ってなかったりとか」
MMMatsumoto 「そうそう、そうなんだよ。ピアノ物は多いんだけど」
mito 「とか、なにげにプログ物でもオルガンがメインってそこまで多分挙げてないと思うんですよね…」(つづく)
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4th set
RIDE / Nowhere
80年代末〜90年代前半のUKロックと言えば、“マンチェ”。シューゲイザーという言葉がピッカピカで“セカンド・サマー・オブ・ラブ”に酔いしれていた頃。懐かしー。という人達も今は多いのでは? プライマル・スクリームやストーン・ローゼズが出てきて、本命なところではマイ・ブラが残響をグウォ〜ンと変形させ音響ドラッグ化していたり。そんな中でライドは、今思えば正統派だった気もする。シューゲイズしながらアグレッシヴにギターをかき鳴らすも、意外とメロディが素朴。ビートルズ以来の“イギリス”な系譜にあるどこか陰影のあるポップさが、このライドのメロディからも感じられる。というか要するに、“モラトリアム(青春)の甘酸っぱさ”が“マンチェ”の根幹に流れていたとすれば、それは例えば60'sの“モッズ”にしても同じく、多分これからも普遍のテーマ。
(解説 by MMMatsumoto)
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MMMatsumoto 「今年の夏、すごい失敗をしたんだよ」
mito 「失敗(笑)!?」
MMMatsumoto 「音楽的・リスニング的に失敗したんだよ。最近洋楽から離れてて、情報を自分で全然入れようとしてなかった“とばっちり”が返ってきて。Primal Screamの『Screamadelica』の完全再現Liveに行かなかったんだよ、ソニックマニアの。いやねぇ…それをものすごい悔やんでるんだよ(笑)」
mito 「はははっ(笑)」
MMMatsumoto 「その腹いせに、じゃあRIDEかなって(笑)。でも聴いてみたらやっぱすごく良くてさ」
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5th set
L'UOVO DI COLOMBO / L'uono Di Colombo
もっさり熱ーいベタ押しのイタリアン・ロック70年代前半勢にあって、スッキリ・ソリッドな切れ味でポップなラインも突くのが、例えばこの“コロンブスの卵”を名乗るルウォボ・ディ・コロンボ。相当 E.L & Pのキース・エマーソンに影響を受けたかというキーボード・ワークがなかなか鋭い。が、そこはイタリアらしくクラシカルな叙情性も。で、隠し味として強力なのがリズム・セクション。特にベースの的確さとメロディ・センス、そしてグルーヴ感は、テクニシャン揃いのイタリア勢の中でも屈指の存在。鋭いけれど少々ワンパターンなキーボードをむしろ上回って裏からサウンド構築し、イタリアのジョン・エントウィッスルと呼びたい! アルバムとしてはこの1枚のみを残したバンドではあるけれども、捨てがたく、B級な良さ満載。1曲目とか相当カッコよくて、やる気出ますよー。
(解説 by MMMatsumoto)
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MMMatsumoto 「なんていうのかな、メロディーを弾くベースが根本的に好きなんですよ」
mito 「フレーズが生きてる感じね」
MMMatsumoto 「そうそうそう。それのかなりイイ部類なんだよね、オレの中では」
mito 「僕最近思ったのは、速くバァーッてパッセージ弾いたりとか自分がしてるのは、完全にやっぱイタリアがルーツなんだなって。イタリアというか一番の出だしはGreg Lakeなんですけどね」
MMMatsumoto 「あー、ミト君そうなんだね」
mito 「私はGreg Lakeになりたくてクラムボン始めたんですから(笑)」
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6th set
QUELLA VECCHIA LOCANDA / Il Tempo Della Gioia
そういえば、今回僕が挙げるイタリア系のバンド全てが、2枚のアルバムによって解散、もしくは活動休止を
している。このバンドも70年結成、72年1stアルバム発表なので、イタリアの70年代前半というのは、まさに
全てのエネルギーが大爆発していた時だったのかもしれない。さて、彼らは他のバンドと少し特徴が違い、
クラシックの要素をふんだんに盛り込み、バンドとしての機能を成り立たせていった希有な存在。ただし、
楽曲のおさまりの良さはむしろ経たなヘヴィー・ロック的なバンドより悪く、時にはフリー・ジャズの様な無調
なセッションが繰り広げられるという個性的な楽曲がひしめく。メイン・パートを担うバイオリンのリフやフレ
ーズも、なんとも不思議で、起承転結をあたかも避けて構成されたかのような雰囲気は、いびつさを通り越して
ちょっと可笑しくもある。この「可笑しさ」を真摯に受け止めるか、滑稽だと笑うかは自由。ただ、そのどちら
の楽しみにも奥ゆかしさを与えてくれるのが、イタリアのバンドのユーモアと魅力なのだ。
(解説 by mito)
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MMMatsumoto 「こんだけバイオリンが鳴ってるロックっていうのも珍しいんじゃない?」
mito 「聞かないっすね〜。あとこの何と言うか…まぁ時代なんですけど、はっきり時代の所為とは言い切れないところもあるこの“ペラい感”みたいな(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)」
mito 「アツいんだけどペラい!みたいな(笑)」
MMMatsumoto 「でもこう、ポイントがあるワケでしょ?ミト君的には」
mito 「なんだろうな?その…でこぼこな感じっていうか。“コレ、こうはいかないだろー”っていう発想が」
MMMatsumoto 「予想外なデフォルメ感みたいな?」
mito 「そうそうそう!それがね、やっぱ重要なんですよ」
… 続きをMARQUEEで読む!
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今月のMARQUEE
MARQUEE Vol.87
[ 2011年10月12日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]
ついに本誌・表紙初登場! やくしまるえつこ。シングル曲フォーマットを超えたオーケストラルな2大曲『ノルニル・少年よ我に帰れ』を記念し、“やくしまるえつこ手引書”ともなる包括的な24ページ特集を組みました。先鋭アートディレクター・吉田ユニ氏によるテーマ:“一人オーケストラ”撮影から始まり、最新Q&A、直筆イラスト、各種考察、活動 map、ディスコグラフィー等、今回はやくしまるサイドと詰め、彼女の目線で記事組みをしています。第二特集は、新たな一歩を記したフジファブリック。こちらも彼等とは密に制作をするアートディレクター・北山雅和氏のディレクションによる撮影とデザインで。メンバー個人インタビューやエンジニア高山徹氏が明かす制作秘話も掲載。巻頭特集には、現代の吟遊詩人・amazarashiの特異な世界を最新インタビューで。また彼等を取り巻く新世代感性については、MUSICA編集長・有泉智子氏と本誌編集長・MMMatsumotoが対談。巻末特集では、解散宣言をした毛皮のマリーズ・志磨遼平に直撃インタビュー。“解散”を表現にまで昇華した彼の真意に迫ってます。そしてソロ活動をスタートさせた元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のロングインタビュー、ねごと:飛躍の時となった2011年夏のライヴについてのインタビュー+密着レポ、サカナクション、Base Ball Bear、クラムボン、Tommy heavenly6、LAMAらの最新作を巡るインタビュー。髭・日比谷野音ライヴレポ。新世代からは、対談も込みの住所不定無職、撮り下ろし写真に濃密インタビューのSEBASTIAN X、書き下ろしイラスト満載のさよならポニーテール、まさに論議となったTHE WAYBARK、黒猫チェルシー、アーバンギャルド、Heavenstamp、Veni Vidi Vicious、1000say、GalapagosS、そして要チェック・バンドの phatmans after school、OverTheDogs、The next! Liddell 1974。今回は終わりと始まりが交錯する“今”を一冊にパッケージしました。
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