【連載】 いぬん堂 vol.4

Tuesday, August 23rd 2011

【連載企画】いぬん堂 presents 『WELCOME TO THE KENNEL!』

そのスジでは知らぬ人はいない!多くの80's PUNK&NEW WAVEのCD復刻や監修を行う、自主レコード「いぬん堂」主宰、赤牛戸氏による名盤紹介連載4回目!!!!!毎回テーマを持って赤牛戸氏の思う名盤を紹介してくれます!!!!今回紹介頂くのは『しりとりで聴くインディーズの名盤!編』!それでは早速スタート!!!!
アヂアヂ。まったくもってアジーっす!今年は残暑が厳しいっつーのは当たりですね。でも、去年の異常気象に比べればまだまだって感じですが、夏バテなどしてませんか?ご先祖様がやって来て、夏フェスで踊っちゃう季節だよん。Let's BON DANCING! こっちゃは、俺にとっての夏フェス「FUKUSHIMA!」に行く直前だす。福島から全世界に発信するこのフェスに同調するぜい。次回、レポも少しできるかも?って、そんな連載じゃーないんですが。それでもつなげちゃうのがこの連載かも。さて、今回は本来の趣旨に軌道修正を図って時節に関係なく、インディーズの名盤を紹介しますよ。ほんでも、ただ紹介するのはなんなので、しりとりにしてみたぞ。

※本文中敬称略

[しりとりで聴くインディーズの名盤編]



まずは「あ」からだから、このバンドでしょ。他に似てるものがないからね。一度聴いたら忘れられないす。メジャー・デビュー前のスタジオ音源と未発表ライヴをまとめた編集盤。83年から85年の録音。とにかく初期のスタヂオ作品の音はやばい。ナンスカ?この無茶苦茶な音質は?でも、それが最高に気持ちいいわけですよ。カセット・テープならではの突然変異型パンクが溢れてるねぇ。今こうやって録音してー!と思ってもそうそう録れないぞ。「エルサレムの屈辱」は名曲ですな。未だに何て歌ってるのか解りませんが。わははは。この曲のライヴ・テイクが16曲目と17曲目に分割されちゃってるのがちと残念。ADKの語源が「江戸っ子」というのも衝撃的です。ここ数年活動停止してますが、またライヴ見たいよ。


えーと、次は「こ」ね。コンチネンタル・キッズ、コーパス・グラインダーズとかも考えたんですが、このバンドを…。名前からして大風呂敷でしょ。神ですよ!自称・神!それくらいふてぶてしいバンドなんです!こちらは、3rdアルバムにDVDを付属した特装盤。88年録音。若き日の中村達也の叩き出すごっついドラムに、現「さかな」の西脇一弘のタイトなギター、そして良次雄の艶のあるギター&ヴォーカルが絡みつくファンキー・ロックンロールだす。プロデュースは、じゃがたらのテイユウ。ゲストにザ・スタークラブのHIKAGEが参加する「ROCK'N ROLL TOY」などTHE GODの初期の名曲のリメイク多数。ボーナスに、99年の再結成時のリハーサル・テイクを収録。DVDをこねくりまわすと、クレジットにないものも映るんだな、これが。


次は「と」すか。やっぱし、このバンドでしょ。突段の名盤と言えば『抑止音力』ですが、インディーズにこだわるなら、02年録音で兄・蔦木栄一の遺作になったこれかな。すでに車椅子の状態だったけども、声の力強さは変わらないなぁ。弟・俊二とゲストの湯浅学のはじけたギター、ヘヴィなリズム・トラックに飛びまくる木琴が心地よいっす。『ゲゲゲの鬼太郎』皿小僧の巻にインスパイアされた「ぺったら ぺたらこ ぺったっこ」、「およげ!たいやきくん」の独自の解釈を経たカヴァー「登れ!今川焼きくん」、オーネット・コールマンをサンプリングをした「緑の太陽」とか今聴いてもやばいなぁ。ヒップホップの新たな次元に突入しちゃってる感じがする?アルミホイルを1枚ずつ挿入したアートなジャケも最高っす。新作『ありきたりの進歩』は、この9月に発売です。


「る」は、ルナパーク・アンサンブル、ルルーズマーブルとか…。また「る」に戻るでないかい!と、思ったらこのバンドの発掘盤がちょっと前に出てた。ハード・コア・パンクの名コンピ『OUT SIDER』に収録された事で知られていますが、こちらはその『OUT SIDER』の音源を含むライヴ集。もちろんカセット録音なので音はそれなりです。強烈に懐かしいわぁ。『OUT SIDER』では、おもいっきし浮きまくってましたが(一番音質良かったし)、こう聴くと味のあるロッキンロール・バンドですよ。当時高校生だったのか。それにしては、若気の至りよはどっしりとしたものを感じます。驚いたのが付属のDVD。ナンスカコレ?明らかにプロ・ショトなんすけど。TVなのか?全然クレジットされてないけど。こいつは貴重ですな。82年録音


よっしゃ、「す」ね。ザ・スターリンスピアメン…。どれも「ん」で終わっちゃうな。いかんいかん。では、このバンドを。このバンドも名からして凄い。詳しくは書きませんが!しかも、Voは女性ですからね。京都のゴッド・マザー「ランコ」(ザ・コンチネンタル・キッズのベーシストとしてもお馴染み)率いるバンドの初期音源集。85年から87年の録音。情念溢れるあばずれ歌謡ハード・ロックや日本のハード・コアの祖とも言われる「SS」のカヴァーを聴かせます。ヴァンパイア!のWadah、THE TRASHのMABOなどが参加。EXTRA動画では、その艶姿も拝めるよ。「ランコ」が亡くなってもう14年も経つんですね。時の経つのが早すぎるわぁ…。


「ま」は、最後だし「ん」で終わってもいいから、このアーティストを紹介しないとね。紹介すると言っても、マリア観音=木幡東介の事を書けば書くほど伝わらない気がする。じゃあ、聴けば解るかと言うと、そうでもない。もちろん聴かないと始まらないんですが、そんな簡単なもんじゃないってこと。かく言う俺もまだ解ってないのですよ。だから、きっかけは投じられるけど、近道の案内はできないなぁと思う。多作ではあるけども、簡単に入手できるものは少ないし。このエレキ・ギターによる弾き語りの緊張感をじわじわと吸収できればまた道が開けると思う。通り過ぎるだけでなく、のこるだけでなく、血肉になってはじめて解る音楽かと。それでも「絶滅」は名曲だと思う。04年録音。


よっしゃぁ、インディーズ・コーナーらしくなってきた!かも?そもそもインディーズに対しての認識が大幅にずれとりゃせんか?または、局地的過ぎやせんか?という意見も聞こえてきそうですが。インディーズ全般を考えるべきでしょ!とか言われたら、演歌のプライベート盤とかにも言及せにゃならんしね。そうなると、またまた遠くに流れて行っちゃうわけで。荒くれ航海士の行く先は不明なわけですね、これが。でも、買う方はインディーズとかメジャーとか考えて買いませんからね。こだわることはないと思うんですけどね!

いぬん堂(いぬんどう)

いぬん堂自主レコード「いぬん堂」主宰。80's PUNK&NEW WAVEのCD復刻&監修多数。戸川純担当。パンク・バンド「ビル」のヴォーカル。今月は下記でDJ、LIVEします。

★9/24(土)@塚本エレバディ
http://www.elevate.jp/
★9/6(火)@神楽坂EXPLOSION
http://kagurazaka-explosion.com

HP : http://www.inundow.com/
Twitter : https://twitter.com/#!/inundow

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