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HMVインタビュー:ケヴィン・マイケル

Monday, March 7th 2011

interview

kevin michael

印象的な アフロ・ヘアと、ソウルやファンクとポップスを絶妙にミックスしたスタイルで人気を博し、 ここ日本でも、2008年にスプリンブルーヴに出演を果たしている R&Bシンガー、ケヴィン・マイケルが待望のセカンド・アルバムを完成。 その最新作は堂々の“国際派”宣言。 これまでのイメージを覆し、 よりストレートに時代のポップを照射する”次代の鍵を握る男” となったケヴィンにインタビュー。
インタビュー・文:二木崇(D-ST.ENT)
通訳:林 美和

--- 自分の音楽で一番大切にしているものとは何ですか?

いい質問だね(笑)!一番大切にしてるものは...その時の気持ちに誠実で正直であるっていうことだね。スタジオに入って、曲を書くときに、プロデューサーがキーボードを弾いて、ギタリストもそこにいて、曲が 出来そうになっているその時に、自分自身にとって一番大事なことは心の中を静かな状態にして、その曲に自分を委ねるということなんだ。どういう曲を作ろうとしているときでも、ただその瞬間に自分の身を任せて曲が自分の中から現れてくるのを待つんだ。僕はスタジオに入る時、先入観を持って入るということはあまりしないんだ。曲のタイトルとか、いくつかの言葉とかが事前に浮かんで、そういうものからインスピレーションを受けて、それに基づいて曲を書くっていうことも時にはあるんだけど、実際の歌詞とかメロディーっていうのはその場で浮かんでくるんだ。だからそういうものに対して常に正直でありたいと僕は思ってるんだ。頭の中で色々考えて曲を作ると、何も良いことはないからね。

--- 10年後、20年後に自分はどうありたいですか?

うーん...10年後だと35歳で20年後だと45歳だよね...。その時には、自分のキャリアの絶頂期にいたいと思うよ。シンガーとして、ソングライターとして、そしてパフォーマーとして、最高のレベルにいたいね。自分の会社を...できれば自分のレーベルを持って、自分の音楽だけじゃなく、他のアーティストも契約して、そこからリリースして成功を収めたいね。そして自分の活動としては、アリーナ・クラスの会場をソールド・アウトにして、世界中に自分の音楽を届けるようなアーティストになっていたいね。音楽界で他の人から尊敬されるようなアーティストになって、次は一体何をするんだろうって楽しみにされるようなアーティストになっていたい。トレンド・セッターと言われるようなアーティストになっていたいね。......うーん、そんな所かな。まぁ20年後はちょっと先すぎて見えづらいから10年後ってことにしとくよ(笑)。

--- 昨年の個人的なベスト・アルバム、シングル、ニューカマーは?最近良く聴いている音楽、また共感できるアーティストがいれば。

うーん、そうだな...。ロビンの『Body Talk』だね。3つのパートから成るアルバムなんだけど、あの作品はクリエィティヴな部分で、素晴らしいアルバムだと思う。

ベストシングルは...。去年何度も聴いた曲ってなんだっけなぁ。難しい質問だよね(苦笑)。うーん、この答えがどう思われるかはわかんないけど...ケイティ・ペリーの「California Gurls」だね。 僕の中にはビジネス的な視点っていうものも存在していて、物事を見るときに完全にクリエイティヴィティの観点からだけ見るということはしないんだ。成功しなくてもかまわない、アルバムや自分の曲が売れなくてもかまわない、なんて言う人に対して、僕は、もしも本当にそう思っているとしたら、自分のためだけに音楽をやってろって言いたいね。あるいは友だちのためだけに音楽をやってればいいじゃんってね。 あ、あとタイってことでもう1曲あげるとすると、ブルーノ・マーズの「Just the Way You Are」も選びたいね。あの曲もすごく洗練された素晴らしい曲だったからね。

ベスト・ニュー・アーティストは B.o.Bだね。僕らは同じレーベルと契約してたし、彼のことはかなり前から知ってたんだ。実現はしなかったけど、一緒に何かやろうって話もしてたんだ。昔彼のライヴを観に行って、その当時はまだ200人しか観客がいないようなところでやってたのを覚えてるけど、すごくビッグになったよね。あと、ブルーノ・マーズも選びたいな。

いろんな音楽を僕は聴くけど、今すっごくハマってるのがザ・スミスなんだ。本当に大好きなんだ。ここ3年ぐらいでザ・スミスを知って聴くようになったんだけど、本当にむちゃくちゃハマってるんだ。モリッシーはとんでもなく素晴らしいアーティストだよ!

--- ロック・バンド=THEYを結成した経緯や、現在に至るまでの活動について教えてください。

みんなTHEYについて聞いてくるんだけど、THEYって一体なんのことかわからないんだ。

--- 今、音楽以外でハマってるものとは?

ファッションだね。僕が興味があるのは、音楽、ファッション、アート、そして文化だね。それらが僕が常に興味を持ってるものさ。例えば、この音楽はヴィジュアル的にはどういう風に聞こえるだろうか?とかこの洋服はクリエィティヴな意味において、どういうことを表現しているだろうか?とかっていうことを、僕は常に考えている。僕は古着が大好きで、今回のアルバムのアートワークで僕が着てるのはすべて古着なんだ。自分がどういうアーティストで、さらに今後自分がどういうアーティストとして人々の記憶に残るのかっていうことを表現するための手段を選ぶことに関して、僕はすごく細かく気を使っている。そういう考えは今まで持ったことがなかったんだけどね。以前は物事をそういう風には理解していなかった。でも今は本物のアーティストであるというのはどういうことかがわかったんだ。真のアーティストというのは、単に音楽を通じてだけでなく、自身のイメージやメッセージ、パフォーマンス、アートといったものを通じて人に刺激を与えるものだと思うんだ。だから音楽とファッションは僕にとって密接に関係してるんだ。

--- 『Springroove 2008』などで日本でライヴした感想は?大阪ではスーツケースが届かなくて大変でしたね!

そうなんだよねー(笑)。あのときは日本への直行便に本当は乗るはずだったんだけど、飛行機に乗り遅れちゃってパリ経由で向かうことになったんだ。そして大阪に着いたはいいんだけど、まだ僕の荷物はパリにあったんだよね(笑)。で、到着したその日にニーヨのオープニングでライヴに出なくちゃいけなかったから、急いでライヴで着る衣装を探しに行ったのを覚えてるよ。まったくクレイジーな経験だったね(笑)。でも、日本でのライヴは最高だったから、また日本に戻りたくてウズウズしてるよ。そして、日本に行ったらライヴやアルバムのプロモーションをするだけじゃなくて、できるだけ長期間日本に滞在したいんだ。今、何人かの日本のアーティスト用の曲を作ってて、できれば他のアーティストにも曲を書けたらいいなって思ってる。僕は東京が大好きなんだ。

--- 好きな日本食は?想い出に残ってるスポット、覚えた日本語は?

原宿はもちろん大好きで...他の場所はどういう場所に連れて行ってもらったかちょっと忘れちゃったんだけど。 僕は今はもう肉は食べないんだけど、前回、日本に行った時に連れてってもらったお店で食べたchicken wing(フライド・チキン:又はグリル?)は世界で最高のchicken wingだったよ(笑)。本当においしかったんだ(笑)。日本には本当にまた行きたくて...っていうのは今僕は「オタク」だからいっぱいマンガを日本で買いたいんだよね。

前は何でも食べたけど今はベジタリアンだからね。魚も食べないしね。魚をまだ食べてたらお寿司って言えるんだけど...うーん...あ、そうだ、名前はわからないんだけど...日本を離れる前日に東京で典型的な日本食レストランに晩御飯を食べに行ったんだ。僕はどんな土地に行っても、そこの典型的なもの、伝統的な食事を試すようにしてるんだ。で、そのレストランで出してもらったきのこがとんでもなくおいしかったんだよね。なんていう名前のきのこかはわからないんだけど、人生でこんなおいしいきのこを食べたことがないっていうくらい、本当においしいきのこだったんだ!

覚えた日本語はね、僕は「スーパー・カワイイ」女の子が好きだから、「iHeart Girls」の歌詞にも入れたよ(笑)!...でも、今度日本に行く時までにはもうちょっと日本語を覚えたいと思ってて、ロゼッタ・ストーンで勉強してるんだ。少なくとも毎朝1〜2時間ぐらい勉強してる。僕は東京に行ったときにいわゆるおバカなアメリカ人にはなりたくないんだ。僕は日本の文化に対して本当に尊敬の念を抱いていて、東京が大好きなんだ。いつの日か日本に住んだりっていうのもしてみたいとまで思ってるんだ。これは別によく思ってもらおうとして言ってるんじゃなくて、本当に日本が大好きなんだよね。

--- 最後に日本のファンにメッセージを。

日本のみんな、みんなのことが大好きだよ!このアルバムは日本のみんなのために作ったんだ。みんなの声の代弁者として、みんなのためのメッセンジャーとしてこのアルバムを作ったんだ。だから僕=みんなであり、僕=若者たちなんだ。25歳の君となんら変わりのない僕がこのアルバムの中にいる。

そして、さらに重要なことなんだけど、今こそみんなには自分らしくあってほしいと思う。なぜならもはやルールなんて存在しないんだから。もしルールがあるなら、それを破るか、あるいは自分でルールを作るんだ!自分に正直になって、自分の夢を追いかけて、そんなこと無理だっていう人には耳を貸すな。そして、決して自分は一人ぼっちだなんて思うな。君はひとりじゃない。東京、日本、そして世界中に君と同じように思ってる人がいっぱいいる。僕の音楽を聴いて、自分らしくあるということには何の問題もないんだとういことを感じてほしい。そのままの君を僕は受け入れるから。そして、できればみんなも僕と同じように、僕のことを受け入れてくれると嬉しいね。

新譜International
中性的なファルセット・ヴォイスを武器に独自の世界観で“ソウル”を表現するフィラデルフィア出身の若きシンガー、ケヴィン・マイケル、待望の2ndアルバム!ケヴィン・マイケルは、2007年10月北米&EU、2008年3月に日本で発売されたアルバム『Kevin Michael』でデビュー。Q・ティップ、ワイクリフ・ジョン、ルーペ・フィアスコ、等超豪華なアーティストの参加もあり話題に。2008年にはSpringroove出演で来日。『INTERNATIONAL』と題された今作は、前作同様ソウルフルなヴォーカルをベースにポップなメロディ&軽快なトラックは健在。プロデューサーGarlic Breadとの共同プロデュース作となる。ケヴィン・マイケル本人が「今作のコンセプトは非常にシンプルで、自分の中でできるだけポップなものになる様に心掛けた」と語っている通り、前作以上にbpm早めのアッパーなトラックが目立つ作品!