Your Demise インタビュー

Wednesday, September 22nd 2010

interview

Your Demise

「イギリスのハードコア/メタルコア/パンク事情なう 特集 (⇒コチラ)」はもうチェックしていただけたでしょうか? ニュー・アルバム『The Kids We Used To Be…』を完成させたイギリスのハードコア・バンド、Your Demiseのエクスクルーシブ・インタビューです。
ギタリストのStuart Paiceが、結成当初のことからニュー・ヴォーカリストのEd加入、そして最後には日本通の一面を垣間見せてくれてます。

interview : Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION


---  日本ではまだあまり知られていないので、結成から今までの経緯を含めて自分たちのことを簡単に紹介してください。

Stuart Paice (ギター/以下S) : よう! YOUR DEMISEはイギリスのセント・オールバンズで結成されたんだ。最初はSUICIDAL TENDENCIESのカヴァー・バンドとしてスタートしたんだけど、すぐに自分たち独自のものをやりたくなって何曲か書いた。それからヨーロッパ全域をツアーするようになって、それでファンを増やすことができたよ。それ以来、熱烈な愛情と情熱を持ってツアーをしたり曲を作ったりしてきてるんだ!

--- 前作「IGNORANCE NEVER DIES」からヴォーカルがEdにチェンジしてるよね。前任のGeorgeの脱退と、Edの加入について教えてもらえる?

 S : Georgeと他のメンバーの間にはズレがありすぎたんだ。俺たちは彼と上手くやっていくことができなかった。彼は、あらゆる意味で自分勝手だった。ヴォーカルとしてね。バンドが独裁国家みたいになっちゃって、誰の意見も聞かなかった。だからみんなだんだん我慢ができなくなってきて、Georgeと決別することに決めた。Edが加入してからは、Georgeのせいで自分たちが失っていたバンドに対する愛情や情熱を取り戻したよ。Edが今のこのバンドを作ったといってもいいね。

--- 「IGNORANCE NEVER DIES」がヘヴィーだったのに対して、「THE KIDS WE USED TO BE…」はメロディックでパンキッシュだと感じたんだけど、自分たちではどう思ってる?

S : さっき言ったようなわけで「IGNORANCE NEVER DIES」は厳しい独裁制の中で作られたアルバムだった。バンドは色んな曲を書いたけど、結局却下されて打ちのめされるからアイディアはなかなか出せなかったんだ。だからGeorgeの言いなりだったんだよね。「THE KIDS WE USED TO BE…」はバンド全員が愛情と感情をフルに出して作っている。ただ1つのバンドとして集まった人たちとしてではなくて、5人の兄弟のようにね。だから新しい作品の方が本当のYOUR DEMISEなんだ。

--- 君たちのマーチャンダイズやロゴのデザインについてだけど、BIOHAZARDやDESCENDENTSみたいなバンドや、SUPREMEみたいなスケート・ブランドのリップオフとか、クールなデザインが多いよね。そういうのは誰のアイディア?

S : 俺たちはバンドのグッズとかデザイナーズ・アパレルが大好きだから、そういうクールなグッズを思いつくのは得意なんだよね。全部俺たちのアイディアだよ。

--- 今後のバンドのヴィジョンとしては、どういう方向にしていきたいとかはある?

S : 限界のないバンド、自分たちのため、そしてファンのために演奏するバンドであり続けたい。目標は、たくさんファンを増やすこと。

--- 地元のシーンについて教えてもらえる?

S : 俺たちは良い友だちに恵まれててラッキーだよ。みんな大好きだね。俺たちの地元ではLOWER THAN ATLANTIS、ARCHITECTS、BRING ME THE HORIZON、YOU ME AT SIXと仲が良いよ。

---  ジャンル関係なく最近聴いてる音源について教えてもらえる?

S : PINK FLOYDを聴きまくってる。COMEBACK KIDの新作も凄いね。それからTHE DEVIL WEARS PRADAの新作EPかな。

--- この後の活動について教えてください。

たけし城に行くためなら何でもするよ (笑)! それ以外にはヨーロッパ、オーストラリア、アメリカをたくさんツアーしたいね。日本も行けたら是非行きたい!

--- インタビューは以上です! ありがとう!
profile

YOUR DEMISEは、UKはブライトンのセント・オールバンズ、ソールズベリーにて、2003年に結成したハードコア・バンドだ。

2005年にデモ「YOUR DAYS ARE NUMBERED」を完成させ、2006年にZONE 6 RECORDSよりデビュー・アルバム「YOU ONLY MAKE US STRONGER」、2008年にTHIRTY DAYS OF NIGHT RECORDSより「THE BLOOD STAYS ON THE BLADE」EPをリリースする。
リリースの間には、BIOHAZARD、BURY YOUR DEAD、ENTER SHIKARIなどのツアーのオープニング・アクトに起用され、徐々に知名度を上げていく。

それまでのリリースと豊富なライヴ経験で着実にファンベースを築き上げ、2008年9月にBULLET FOR MY VALENTINE、LOSTPROPHETS、BRING ME THE HORIZONなど数々の大物バンドのタイトルでお馴染みのVISIBLE NOISEと契約を果たす。 その翌年の2009年4月、2ndアルバム「IGNORANCE NEVER DIES」 (US盤はEARACHE RECORDS) をリリースし、DEEZ NUTS、LOWER THAN ATLANTIS、MORE THAN LIFEらとUK/ヨーロッパ・ツアーを回るが、その後、ヴォーカリストのGeorge Nobleが脱退してしまう。後任にCENTURIONのEd McRaeが加入し、MISERY SIGNALSとのUK/ヨーロッパ・ツアー、RAISED FISTとのスカンジナビア・ツアー、さらに続けてTHE DEVIL WEARS PRADAのヨーロッパ・ツアーに帯同する。

2010年5月のSLAM DUNK FESTIVALに出演した後、バンドは3枚目のフル・アルバムとなる本作「THE KIDS WE USED TO BE...」の制作を始め、長い付き合いであるJon Mitchellと共にレコーディングへと入る。作業が行われたOuthouse Studiosは、FUNERAL FOR A FRIEND、ENTER SHIKARI、YOU ME AT SIX、ARCHITECTSなどの作品が作り出された場所だ。「THE KIDS WE USED TO BE...」はヴォーカルがEdに交代した初めてのレコーディング作品。
これまでのアルバムと比べてのメロディーを多く取り入れられ、それはギター、コーラスのパートにおいて顕著に現れている。その一方で、バンドのルーツであるプリミティブなハードコア・サウンドにより一層近づいていることも特筆すべき点だ。
なお、"Shine On" でTHE DEVIL WEARS PRADAのMike Hranica、"Life Of Luxury" でLOWER THAN ATLANTISのMike Duceがゲスト・ヴォーカルとして参加している。

2010年6月末から2ヶ月強、THE DEVIL WEARS PRADA、MISS MAY Iと共にアメリカ・ツアー、10月末からPARKWAY DRIVE、COMEBACK KID、BLEEDING THROUGH、EMMUREらと共にNEVER SAY DIE!ツアーと、今年のスケジュールは埋め尽くされている。

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