HMVインタビュー:Shay

URBAN FLAVA

Friday, September 17th 2010

interview

Shay

スティーヴィー・ホアンからのコメント
「このアルバムはクラシックなR&Bが収録されてるとても良いアルバムだよ。アッシャー、ジョー、マーカス・ヒューストンとか、どこか90年代のR&Bを彷彿とさせるけど、2010年でも通用する新鮮な曲も入ってるんだ。アルバムが成功することを祈ってるし、僕のファンはこのアルバムもきっと気に入るよ」

質問・文  二木崇(D-ST.ENT)

Chipmunkから「僕は埃にまみれたシーンで、君のようなパイオニアを手伝いたいと思ってる。僕らのスタイルはお互い敬意を表せるものだから、君の連絡先を返信して欲しい。(夢を追え)」ってメッセージが一番印象に残っている。

--- 生い立ちについて詳しく教えて下さい。

ナ イジェリアで生まれて、僕が6歳の時に家族でイギリスに移住したんだ。 音楽に興味を持つようになったのは、僕の母さんが家の中や周りでいつもゴスペルを歌っていたからなんだ。実際に音楽を意識し出したのが、5歳ぐらいの時だったと思う。ラジオでかかってた音楽に合わせて歌っていたのを覚えてるよ。その頃は本当にマイケル・ジャクソンとマドンナの音楽が大好きだった。おかしいのは、マドンナがどんなルックスなのか見たこともなくて、どんな風なのかなんて想像もつかなかったんだけど、彼らの音楽のおかげで、彼らに興味を持つことが出来たんだ。

子供の頃、ラジオの真ん前に座って興味がわく音楽を探しながら、ずっとダイヤルをいじってたのを忘れることなんて出来ないだろうな。その頃はずっと自分が好きな新しい音楽を探してたんだ。若い頃はそんなことばかりしてたよ。初めて手に入れたCDは、学校の友達からもらったもの。Usherの『My Way』っていうアルバムで、どんなにUsherが素晴らしいアーティストかってことを学校で話しまくってたら、ラッキーにも、結局そのCDをプレゼントされたんだ。初めて買ったCDは、Dru Hillのシングル、「How Deep Is Your Love」。この曲を聴いて、パフォーマーになりたい、って思ったんだ。だって、Sisqoの曲やビデオでの演奏は、マイケル・ジャクソンやアッシャーが 僕に感じさせたり信じさせたりしたことと同じ位刺激的だったんだ。

他のジャンルじゃなくてR&Bにハマったのは、R&Bが自分に一番訴えかけてきたからなんだ。R&Bは僕の意識を、歌って踊るアーティストに向けてくれて、そんなパフォーマー達が僕にも音楽でそういうことをやりたい、って思わせてくれたんだ。今までで僕が大好きなアーティストは、マイケル・ジャクソンだけど、その他にもアッシャーやR. Kelly、Joe、Mario、マドンナ、ビヨンセとか、たくさん好きなアーティストはいるよ。

--- これまでのキャリアでターニングポイントとなった出来事は何ですか?ここに至るまでの活動歴を。最初に組んだグループ=シンジケートについても。

シンジケートは5人組のボーカル・グループだった。とても貴重な経験をしたし、UK中でパフォーマンスしたんだ。僕の作家としての能力とボーカル力も大きく成長したし、幸運にも音楽業界における現実的な洞察力も備わった。自分の可能性、ハングリー精神、そして成功への渇望が、その3年間で今までの人生にはなかったほど高まった。でも、方向性の違いから解散することになって、また自分自身の方向性を見いだす必要があった、今度はソロ・アーティストとしてね。それは大変だったよ。初めてのソロ・プロジェクトに備えて、まずはソングライティングとボーカル練習から始めたんだ。その時期、「Take Some Time」っていう曲を親友やシンジケートの仲間と一緒に共作して歌ったんだ。このプロジェクトを通して、アジア系イギリス人のスーパースター、アーティストでありプロデューサーのスティービー・ホアンと出会って、僕のソロ・プロジェクトで一緒に仕事をすることになったんだ。で、僕のアルバムをレコーディングして、Atlantic/Warner所属のアーティストでありスターDJのIronik、ラッパーでシンガーのAyoっていう将来を約束されたアーティストとコラボレーションしたんだ。Young Nateっていうアーバン系のアーティストのバック・ボーカルも何曲かやったよ。

--- 2009年7月4日にバーミンガムにある一大音楽施設Custard Factoryで行われたイベントUrban Music Gatheringでのステージについて教えて。スティーヴィー・ホアンとの出会いは?彼にオファーした理由は?また彼からの具体的なアドバイスは?

スティーヴィー・ホアンと一緒に仕事して感銘を受けたし、その経験を通して多くのことを学んだ。ソロ・アーティストとして活動することやレコーディングに関する理解力を深められたと思う。曲の作り方や、小さいことが違うと、全然違う結果になるってこととかね。スティーヴィーとレコーディング出来て本当に楽しかったし、また彼とは一緒にやりたいね

--- アルバムのコンセプトについて語って下さい。

アルバムのコンセプトは、今までに自分の人生に起きたことをストーリーにするってこと。人間関係、良い時も悪い時も、楽しい時も不安な時も、全てが僕の人生で何らかの影響をもたらしていて、今の自分があるんだ。アルバムのタイトル(原題)は『Not Yet Begun (まだ始まっていない)』っていうんだ。このタイトルにしたのは、今現在の自分の心の状態を正確に表しているからなんだ。これは自分にとって、ただの始まりに過ぎないからね。これ以上出来るし、このアルバムは未来に向けての味見みたいなものなんだよ。

--- Kojo協賛イベントAfro Hair And Beauty Showでファーストシングル「All I Want」で観衆を沸かせ、開催2日間の両日とも出演しBashyらと共にイベントを盛上げたそうですが、その時の様子を。

Afro Hair And Beauty Showでのショウケースは素晴らしかったよ。両夜とも多くの新しいファンを獲得出来たし、反響を見る限り自分がやるべきことをやってきたってことが分かったし、雰囲気もとても良かったんだよ。

--- アルバムの中で他に特にお気に入りの曲は?

全部好きだよ、だって僕にとっては全てが何らかの意味を持っているからね。でももし1曲選ぶとしたら、「No Way」かな。この曲は自分の心にとても叫びかけてくるし、他の曲に比べると、ちょっとエッジが効いてるからね。「Dance」、「Only A Matter Of Time」、「Release The Real Me」も力強く感じられる曲だよ。あと、ジェイムズ・ブラントの「You’re Beautiful」をカバー出来て光栄に思う。いつか本人に感想を聞いてみたいね。世界中でヒットした、感動的で感情的で、全ての人に語りかける素晴らしい曲だと思う。

--- クレイグ・デイヴィッド・・・・ジェイ・ショーンに続いてタイオ・クルーズもUSでブレイクしましたが、そんな状況をどう思いますか? また、それがUK、ロンドンのシーンにもたらしたものは?今のUKシーンをどう見てますか?また、貴方はそんな中で誰のスタンスに近いと思いますか?

UKアーティストがアメリカで成功し始めてるのは良いことだよ。海を越えて自分たちがアーティストだって真剣に受け止められてるってことだからね。より多くのUKアーティストがアメリカで活躍し始めているのが、次世代のアーティストの自信を深めてくれるし、自分たちにも出来るんだ、って思わせてくれるんだ。UKの音楽シーンは現在世界中に大きなインパクトを与えている。特にアーバン・ミュージックのシーンはUK内でのファン層もどんどん広がっている。良質で成功したアーバン系のUKアーティストがこのジャンルや、(そう言っても良ければ)僕も含めたこれからのアーティストにとっても先行き明るいものにしてくれてる。Craig David、Jay Sean、Taio Cruzはみんな素晴らしいアーティストだけど、僕と比べることは出来ないよ。僕のは彼らとは違うサウンドだし、スタイルも違う。僕の音楽を聴けば明白だ し、そのうち分かってもらえると思うよ。

--- 曲を書くときにインスパイアされるものは?もっとも気に入ってる歌詞の一部を挙げて下さい。

曲を書くとき、大抵はメロディーから取りかかるんだ。メロディーがどこからともなく生まれて、ゆっくりと歌詞が後に続く。それが曲を書く上で自分に取っては理想の方法。時には自分の好きな曲に刺激されることもあるよ。曲を聴いて、その時に合うムードに乗って、それから歌詞に取りかかる。歌詞は本当にすぐ出てくる時もあるけど、曲によっては数日から数週間かかることもある。急いで曲を作るのは好きじゃないんだ。だって自然の流れに任せた方が良いものが出来るからね。

--- 貴方はとても魅力的な声の持ち主で、ソングライター、ストーリーテラーとしての才能もあるわけですが、アーティストとして自分の最大の武器はなんだと思いますか?

う〜ん、難しいね(笑)。強いてあげるなら、自分のアーティストとしての最大の武器は、曲の中でストーリーテラーになることが出来るところかな。曲を書く時に実際に起こってるように思い描きながら書くんだ。でもそれだけじゃなく、僕の声質もいいし、アーティストとしての態度もファンを引き込んでると思うよ。

--- MySpaceでのコメントや、他のアーティストから言われたことででもっとも印象に残ってるのは?

すごく印象に残ってるメッセージはChipmunkからのもので、こう書いてあったんだ。「僕は埃にまみれたシーンで、君のようなパイオニアを手伝いたいと思ってる。僕らのスタイルはお互い敬意を表せるものだから、君の連絡先を返信して欲しい。(夢を追え)」。これが一番印象に残ってるね。

--- すでに撮影した、そして今後撮影するPVについて教えて下さい。 Tinchy Stryderのビデオ「Stryder Man」などで知られる監督Moが撮影した。ビデオにはChipmunk、Leon Jean Marie、ECなどの面々が出演しているそうですが、詳しく教えて。

「All I Want」のビデオ撮影はすごく上手くいったし、出来上がりも思い描いていたものになったよ。Chipmunkが撮影に来てくれて、すごく良くなったよ。 ビデオに出演してくれないか、って彼と話した時、彼はとても親切だったんだよ。正しく覚えてるか分からないけど、確か彼が何かでリバプールに来てて、彼の僕を応援する姿勢を見せてくれたんだよ。

---貴方の究極の夢は?また今後、どんなアーティストやプロデューサーとコラボしたいですか?

僕の夢は日本でツアーして、名前を知ってもらうこと。その後はアメリカで自分の音楽をリリースして、ツアーして、アメリカでもファンを作る。この2カ国が世界でも音楽が好きな人がたくさんいる国だから、両国で成功を収めることがアーティストとして素晴らしい業績になる。他のアーティストに曲を提供することもしたいからアルバムをリリースしたら、次のステップはそういうことに取り組むことだね。将来コラボレーションしたいアーティストやプロデューサーはたくさんいるよ。R. Kelly、Usher、Timbaland、Rihanna、Brian Cox、Stargate、N Dubz、Michael Buble、Red One、J.R. Rotem、The Underdogs、Tinchy Stryderとかだね。

---日本のファンにメッセージをお願いします。

ファンのみんなへ、一生かかるかと思う位長い間我慢強く僕を信じて見方になってくれてありがとう。リリースする度により良いものを届けることを約束する。君たちがいなかったら今の僕はない。君たちは僕の家族みたいなものだ。君たちのようなファンに何がお返し出来るか分からないけれど、君たちの愛には本当に感謝している。これからも色んなことがあるだろうから、今までよりも君たちが必要になる。だから、やるだけやってみよう。

ラブ&ハグ&キス SHAY

新譜All I Want
スティーヴィー・ホアンが自信を持ってお送りする、自身が選んだNEXT ステーヴィー、それがSHAY(シェイ)です! スティーヴィーがプロデュースしているだけに、トキメキ&セツナ系な日本人を知り尽くした、ドンピシャな分かりやすいR&Bサウンドが満載! またどこか寂しげで、大人びた甘いメロディが多く、まさにセクシーな夜、ベッドの中で聴くにふさわしい、2人きりの「BEDDY」なR&B!


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